再登校事例

強いストレスと解離性障害による不登校 女子中学生SKさん Vol.2

「身体が動かない。ごめんなさい。」

(2010/6/4)
 
精神科再診療の日。
SKは顔色悪く座り込み「考えても体が動かない。ごめんなさい」と繰り返すのでキャンセル。
 
SKと話し合い、精神科に並行して不登校支援施設へ相談。相談日に出かけようとしたが動けず、これもキャンセル。母のみで相談することに。
 
他の手はないかと探すが、本人が家を出られないので、途方に暮れる。
 
その他、様々な団体に相談したが、 “父親が3年ほどうつ気味のため、家族のために協力することが難しい”ことを話すと、ほとんどの団体に「ご両親のどちらかがうつ状態のご家族は、基本的にお断りしているのです」という返答が。
 
涙が止まらず半狂乱になる私の状態に「電話相談だけはいつでもしますので、どうぞお気を落とさずに」と、個人的に携帯番号を親切に教えてくださる先生に、少し落ち着きを取り戻す。
 
私自身がしっかりしないとどうしようもないと思いなおしたころに、新井先生のサイトを見つける。症例を見てここしかないかもと思う。

解説

SKさんは身体が動かなくなります。
ストレスと身体の生理学的関係による現象です。
お母さんの苦悩はそれはつらいものだったでしょう。

しかし私にも理解できないのが、「ご両親のどちらかがうつ状態のご家族は、基本的にお断り」です。
なぜなのか?
うつ状態を治すことができれば一挙両得、子供にも良い影響があるのに。