こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

 

「不登校のお子さんは、なぜディズニーランドには行けて、プールを嫌がるのか?」

先週のホンモノ共感とプラス言葉クイズに、16名の方からご回答をいただきました。

いただいた回答は、基本すべて正解で、特に核心をついているのが、こんなふうな回答でした。

 

1. やーちゃんさん

ディズニーランドはみんなキャラクターやアトラクションに目が向いていて、他人を意識する事はあまりありません。

 

2. 匿名さん

ディズニーランドは物理的にも遠いし、知り合いがいる可能性はほぼない。
たとえいたとしてもあの人混みでは、一人一人認識できないで自分も雑踏の中に紛れることができるから気持ちが楽なのではないかと思います。

 

3. ケイトさん

ディズニーランドではみんなアトラクションに夢中で、入場者の個々に注目が集まることが少ない。それほど人目を気にする必要がない。

 

4. 匿名さん

ディズニーランドが非現実的な世界だから。
日常生活とかけ離れていて、今の現状、今の自分を感じなくてすむから。
みんなその世界に夢中になっていて、特定の個人に興味がいかないから、自分も我を忘れて楽しめる。
夢の国だからどんな自分でも許される感じがする。

 

5. あPさん

ディズニーランド=夢の国だし、各家族は他の家族と干渉しないで、家族内とアトラクションの方を向いているから。

 

簡単に言うと、「どれだけ人が多くても、自分が何をやろうが、どれだけ失敗しようが、誰も自分の方に目なんて向けないから」というのが最も大事な正解です。

 

不登校のお子さんは、学校だろうが、プールだろうが、「何かあるとみんなの目が、みんなの意識が自分の方に向くんじゃないか?」と不安なのです。

 

「何か変なことをしたら、みんなからどんな目で見られるんじゃないか?」

「この人、変なんじゃないかと思われるんじゃないか?」

 

こんなふうに、目を向けられるんじゃないかという不安が、お子さんにはあります。

しかし、ディズニーランドでは、そのような想像すら、することが難しくなります。

みんな夢の国に夢中で、楽しむことに夢中で、周りの人に何かあったとしても、それに対して、マイナスの目を向ける人がいないだろうと想像できるのです。

 

プールも、もちろんそれぞれの水遊びを楽しんでいますが、何かあると、みんなの意識がこちらに向くことがありえるでしょう。

これが最も大きな差なのです。

 

このように不登校の子ですら、安心して、楽しめるという場所は、ディズニーランド以外には、なかなかないのではないかと思います。

ここで注意していただきたいのが、ディズニーランド以外の場所では、まわりの人の目や意識が自分の方に向くという不安を不登校の子が持っているということです。

 

それは当然、マイナスの意味で、自分に対して、マイナスの意識をまわりの人が向けてくることに不安があるのです。

例えば、

「あの子、おかしいんじゃないの?」
「なんでちゃんとやらないの?」
「あの子のやっていること理解できない。」
「あの子のせいで迷惑だわ。」

こういった意識を向けられるのではないかという不安なのです。

この意識は元をたどれば、不登校のお子さんの親が持っていたものです。
こういったマイナスの意識をスイッチと言います。

 

ディズニーランドは本当の魔法の国なのか?

そのスイッチが入っている人を私は見たことがありません。

先日、私は子供を連れて、郡山市にある遊園地に行きました。
こういう場所になると、親のスイッチは入りまくります・・・

・売店で、子供にとても冷たい目を向け、頭を叩いているお母さん

・まだ帰りたくないという駄々をこねる子供に、冷たい捨て台詞を吐いて、見捨てて帰ろうとするお母さん

 

私が遊園地にいた、たった1時間の間に、2人のスイッチが入ったお母さんを見ました。

あの子たちは将来、おそらく不登校になるでしょう。

 

あそこでお母さんたちに入ったスイッチというのは、こんなスイッチです。

「親の言うことを聞け、わがままを言うな、規律を守れ」

 

子供たちは、親のこの意識を浴び続けているうちに、ありとあらゆる場所で、マイナスの意識を他人が向けていることの不安を感じるようになるのです。

残念ながら、そういったお母さんたちに、それをやめたほうがいいよと言ったところで、逆に反発するだけでしょう。

将来、子供たちが苦しみ、お母さん自身も手痛いしっぺ返しを食らうまで、何もできないかと思うと、とてもつらい思いになります。

 

夢の国のディズニーランドであるところだけスイッチが入る?!

さて、夢の国のディズニーランドであっても、あるところだけスイッチが入る親がいます。

それは、どのホテルに泊まるかです。

 

私も詳しくもないのですが、ディズニーランドのホテルにも、ランクづけがあります。

私なら、清潔で、快適な部屋に寝泊まりできれば、どのホテルでもいいのではないかと思うのですが、なかなかそうは思えない親御様もいるようです。

 

スイッチが入るのは、一番いいホテルの一番いい部屋に泊まりたいというものです。

 

ディズニーランドで、一番いいホテルはミラコスタでしょうか?

そこで一番いい部屋であれば、なかなかなものでしょうね。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ

なぜ、一番いいホテルの一番いい部屋に泊まりたいのでしょうか?

 

これを考える親御様の頭の中では、たとえ夢の国であっても、その中で、まったく違う不安が、ドロドロと渦巻いているのではないでしょうか?

 

ぜひ皆さんもこの質問を真剣に考えてみてください。
さほど難しくないと思います。

親御様は、共通でこの考えを持っていることが多く、不登校のお子さんも本質的に同じ考えを持っています。

だから、これを真剣に考えることで、不登校も理解できるようになります。

 

そして、そのことによって、親御様自身も自分の内面の問題に気づいていくことができて、不登校が改善することもできるのです。

この理由を考えて、このブログにコメントください。

次回8/29(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方をお伝えします。

ぜひこの機会を活用してください。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。