こんにちは、子供自信協会と不登校セラピーの新井てるかずです。
最近、不登校の親御様に共通しているある重大な問題点に気づきました。
それは親御様ご自身が「ガマンの人生を歩んでいる」ということを自覚していないということです。
だから我が子にも共感できずに、ガマンの人生を当たり前に子供に求めてしまっています。
つまり、自分がガマンしていることが自覚できないので、子供にいかにガマンさせているかということも感じ取ることができません。
・嫌なことをガマンして頑張る。
・ワガママをガマンして抑え込む。
・向いていないこと、合わないことでもガマンして愛想を振りまく。
これが不登校の親御様にもお子さんにもとても多くみられます。
多くの親御様は努力型なのでガマン強く耐えられるかもしれませんが、ほとんどのお子さんたちは違います。
実際、子供がガマンの限界に来たら、心も体も壊れてしまい、限界のシグナルとしてこんなふうに現れています。
・朝、起きれない
・夜、眠れない
・ゲーム依存
・人目を避ける
・元気がない
・勉強に手がつかなくなる
・学校や塾を休む
これまさしく不登校のお子さんの特徴です。
だからこそ、不登校や子供の状態を改善するには、親御様ご自身がガマンをやめなくてはいけません。
ホンモノ共感の精神を言葉であらわすなら、「あなたの気持ちをガマンしなくていいよ。」ということです。
しかし、ガマンしている親御様が子供にむかって、「ガマンしなくていいよ。」と言っても響かないですし、心の底からホンモノ共感することはできません。
口で言っていることと、腹で思っていることが違う。
これを子供は敏感に感じ取り、このことこそが子供の人間不信や対人不安の原因となってしまうのです。
とはいっても、今まで当たり前のようにガマンしてきた親御様にとって、「ガマンしなくていいよ。」といきなり言われても、どうしたらいいかわからなくなる方も多いと思います。
そこで私から皆さんに考えていただきたいのが「自分がいかにガマンの人生を歩んできたのか。我が子にもいかにガマンを求めてきてしまったのか。」を深く自覚することです。
これが自覚できて、ガマンを手放せたとき、ホンモノ共感はより一層、子供の心に響くことになるからです。
このブログとメルマガをお読みの方々は一度、時間をとって、真剣に深く取り組んでみてください。
ホンモノ共感クイズ「寝つきが悪い」
前回のホンモノ共感クイズには、2名の方から回答いただきました。ありがとうございます。
今日はクイズの答えをお伝えする前に考えてほしいことがあります。
不登校の親御様は子供に精神科系の薬を飲ませることに強い抵抗感をお持ちの方が多いです。
私自身もうつの時に飲んだことがありますし、様々な方から「飲んでみた」「怖くて飲まなかった。」などいろんな話を伺いします。
飲むのが正解か、飲まないのが正解か、それは薬の成分と飲む人の体質・気質・脳などの相性の掛け算なのでなんともいえません。
私自身が飲んだ経験では、自分によく合って症状が改善できる薬もあれば、全く効果がなく副作用ばかり感じられた薬もありました。
このため一概にいい、悪いは言えません。
ただ医学や薬の知識がある親御様ほど、副作用の情報をよく調べて、「子供にこんなきつい薬を飲ませるのは・・・」とか、「薬依存になるのではないか・・・」とか、「こんな副作用も公式ホームページに書いてある・・・」とか、いろいろな情報から判断していると思います。
確かに薬は怖い面がありますよね。
薬漬けになってしまった人の末路、最悪の末路も実際にカウンセリングで私は聞いたことがあります。
その一方で、薬がよく効いて、「生活がだいぶ健全な方向にいった。」という人の話も聞いたことがあります。
私自身は薬について、基本的に反対する立場ではありません。
飲んでみて合えばいいし、合わなければ医師と相談した上で、止めても変えてもらってもいいと思っています。
選択や判断は飲む人、つまりお子さんにあるのではないかと思います。
このホンモノクイズに出した事例のお母さんは、抗精神薬や抗うつ剤などに強い不安を抱いていました。
何度もお伝えしていますが、薬がいい、悪いと一概にいうわけではありません。
ただ、考えてみていただきたいのです。
強い不安を覚える場合、なぜ不安になるのか?
おそらくそれは副作用があるからが根本理由ではない気がします。
医学や医薬品の知識がある方からは猛反発を受けると思いますが承知の上で言います。
なぜ、飲む前から反対したくなるのか?
「まあ、一度実際に試してみよう。」というゆるーい気持ちにどうしてならないのか?
このことを親御様ご自身が自分に問いかけて、自分の不安を深堀していただきたいのです。
今回のホンモノ共感クイズでは、母親に反対された子供の気持ちに共感することよりも、母親自身が、「なぜ薬を試す前から反対してしまうのか?」これを考えてみてほしかったのです。
クイズにご回答いただいた、べさんとはるかさん、いつもありがとうございます。
実際こういった場合は、自分の感情論よりも、フラットな気持ちで、子供に共感していただくことがとても重要です。
私がこのお子さんの言葉から推測すると、過去何度も何度もお母さんの反対にあって、その心の傷が蓄積されているのではないかと感じられます。
これは子供からすると「お母さんは自分の意に添わないことはすぐに反対する。」ととらえてしまいます。
はるかさんがおっしゃったように「コントロールしようとしていた。」ということにもなるでしょう。
だからこそ、こういった感情的に反対したくなる不安がわいてくるときは、一度自分のその不安や反対したくなる気持ちの根っこを見てみることをおすすめします。
共感の言葉としては、べさんもはるかさんもとてもいいですよ。ありがとうございました。
ホンモノ共感クイズ「妹への共感」
あなたには妹さんがいます。先日、妹さんがとても可愛い子供を出産して、こんなことを言い出しました。
「ゼロ歳からこの子を育脳教室に通わせる。この子はとても可愛いから赤ちゃんモデルにしたい。」
あなたは同じ母親に育てられたものとして、妹さんがどんな劣等感をもっているかはなんとなくわかっています。このままいくと、おそらくうちの子の二の舞になることは容易に想像ができました。
妹さんはあなたの話を嫌がらずによく聞いてくれるとした場合、どんなふうに妹さんにホンモノ共感をしたら、考えを変えてもらうことができるでしょうか?
ホンモノ共感の言葉がけを考えて、2/3(月)16:00までにブログにコメントしてください。
来週2/5(水)のブログで私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。