こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
1月5日・6日と大阪で、魔法ことばベーシック講座第5期ライトコース3回目を行いました。
ホンモノ共感の練習を主に行う回です。
不登校のあるお母さんの〇〇との歪んだ関係
ここで聞いたある参加者の話について、お話しします。
「私の母(不登校児の祖母)」には本当に共感がないということを正月に実感しました。
『私が雨戸を閉めよう。』と言うと、母は『この雨戸は後3年で取り替えないといけない。』と言いました。
私の見ているものと、母の見ているものが、微妙に違うのです。
私の今を母は見ていませんでした。母は常に先を見ています。
私は幼少期の記憶がほとんどないのですが、思い出したことが1つあります。
私は2歳の時に保育園に預けられました。
母は専業主婦なのに、40分もかかるような遠い保育園に預けました。
その理由は『あなたは泣き虫だから保育園に入れなきゃと思った。』だったのです。
母は全く共感がありません。
別に虐待されたわけでもなく、育児放棄をされたわけでもない。
しかし、不登校の子のお母さんは、自分の母親(不登校児の祖母)との間に、このようなとても歪んだ関係を持っています。
愛着も共感も何もない環境で育てられています。
ここで言いたいことはいくつかありますが、まず1つ目、雨戸の話です。
「雨戸を閉めよう。」といったときに、祖母は「この雨戸は交換しない。」といけないと言いました。
これがすり替えであり、ずらしなのです。
子供は今、閉めるかどうかという話をしているのに、そこに一切、共感も何も反応せず、この雨戸が何年持つかという話をしています。
これがずらしであり、すり替えなのです。
このお母さんはこう言いました。
「すべての会話がこんな調子で、一度も私の言葉にまともに共感してもらったことがないということを正月にやっと悟りました。
よく考えると、私も我が子におそらく同じようなことをやっていると思います。
ちゃんと共感できていないんですね。」
この方はまだ自分がどこで共感できていないかは、はっきりと認識はしていませんが、「おそらく祖母と同じことをやっているだろう。」ということは薄々わかっています。
ここをずらさないために、このお母さんは魔法ことばベーシック講座に参加されています。
こういったわかりにくい、共感欠如は、パターンが無限にあると思います。
子供の言葉に対して、微妙にずらすんです。
共感欠如の会話とは?
私自身の例を言いましょう。
私が実家に帰った時です。私の母が私たち家族を乗せて車を出してくれました。
私の母は運転が荒いのです。
スピードを出すのではなく、急発進、急ブレーキが激しいのです。
私はまだ平気でしたが、同乗している私の家族はこれで車酔いしてしまいます。
なので、私が母に「おばあちゃん、運転荒い、急発進、急ブレーキもうちょっと柔らかくして。」と言うと、母は苦笑いして、「ああ、そうか。」と言った後、自動車教習所時代の話をし始めました。
そして、教官の人に対して「あのおっさんは・・・」と言い出したり、教習所で使っている車に対して、「あんなボロ車、乗れるか!」などと言い出したのです。
お分かりでしょうか。
一旦、母は話を受けるのですが、その後、母は教習所の話にすりかえてしまいました。
そして母の持っている優劣感を見せつけられました。
これがずらしであり、すり替えなのです。
ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「おばあちゃんの運転荒い。」
あなたが運転する車に、あなたの子供と孫が乗っています。
見ると孫は気持ち悪そうにしています。
子供が「おばあちゃんの運転荒い。」と言いました。
これに対して、どう共感しますか?
あなたの考えるホンモノ共感をこのブログのコメント欄にぜひご記入ください。
カウンセリングをしていると一部のお母さんは、自分(お母さん)の問題の話を私がし始めると、「私の母がそうなんです。」などと、自分の親の問題にすり替える人がいます。
あるいは「うちの旦那が・・・。」など、自分の問題を自分の問題として、冷静に客観的に認識することが難しくなっているんです。
ただあなたがその芯を外す限り、子供の不登校は解決しません。
別にあなたのことを責めているのではないのです。
この場合も、あなたの運転についてだけ、言われているんです。
多くの方は自分の問題を指摘されるとその芯をずらし共感せず、逃げてしまいます。
この芯をずらさず、テーマをきちんと、とらえきるということは訓練によって、きちんと身につけることができます。
その訓練は魔法ことばベーシック講座でご提供しています。
詳細、決まり次第、ご案内しますので、今は、この機会にホンモノ共感とプラス言葉クイズで、訓練をしていってください。
ホームページのリニューアルのために、不登校セラピーのブログが、年末年始に一時期見れなくなり、ご不便、迷惑をおかけしました。
前々回のホンモノ共感とプラス言葉クイズの答え
前々回のホンモノ共感とプラス言葉クイズに対しての私が考えるホンモノ共感は以下のとおりです。
1「ケンカしないでよ。叩いちゃダメでしょ。」をプラス言葉にすると
「仲良くしようね。」
「お母さんはなんで喧嘩しているのかをよく理解したい。お互いの言い分、ちゃんと聞かせて。」
2「またあなたのものがリビングに散らかっている。」をプラス言葉にすると
「もうすぐ夕飯だから、食事を置くところだけでいいから、片付けてくれるとお母さん嬉しいなあ。」
「よく状況を見て、どういう風に片付ければいいのか?それはあなたが考えて決めてね。任せるよ。」
3「『いただきます。』ってちゃんと言った。言っていないんじゃないの?」をプラス言葉にすると
「ご飯を食べる時に、命をいただくことに感謝の気持ちを表すことをお母さん思う。お母さんと一緒に言ってみようか。」
「いろんなことに挨拶としてちゃんとした言葉を出すっていうのは、文化的な生活にとっても大事だと思う。
言葉を出さずに、食べて、ごちそうさまも言わずに食べ終えるのは、文化的な生活からちょっと離れていく、そんなイメージがお母さんある。
言いたくない、面倒くさいっていうなら、それはそれでいいけれども。
もしお母さんの言ったことが少しもわかってくれたら、軽くでいいからこんな風にお母さんみたいに『いただきます。』って言ってみて。
これで気持ち良くご飯を食べ始めようね。」
4「子供が学校行かないのは勉強が嫌だからなんだ。僕は学校行かなくてもなんでもできる。」にホンモノ共感で、どう対応するか?
僕は学校に行かなくてもなんでもできるというのは、人から教えてもらわずに、1人で全部なんでもやろうとしていることです。
なので、ホンモノ共感の言葉としては、以下の2つが例になります。
「あなたはなんでも1人で頑張って、なんでも全部1人でやらないといけないって思ってるのかな。
だとしたら、とてもしんどいよね。」
「勉強が嫌なのは、いちいち人から教えてもらうってのが、嫌なのかな。
どんな風に感じるのかな?バカにされているとか?恥ずかしいとか?
お母さんひょっとしたらそうじゃないかと思うんだけど、あなたどう?」
今回のホンモノ共感とプラス言葉クイズは「おばあちゃんの運転荒い。」です。
この言葉に、どうあなたは、ホンモノ共感しますか?
次回1/16(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方とプラス言葉をお伝えします。
ぜひこの機会を活用して、みなさん、ホンモノ共感の訓練をしてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
再登校率88%、国内最初の不登校専門カウンセラー
不登校セラピー代表 新井てるかず