こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

もしあなたのお子さんが高校2年生以上であれば、そろそろ大学受験のことを考え始めているでしょう。

学校へはある程度、行けていたとして、次に立ちはだかる壁が受験対策ですよね。

今回みなさんにお話ししたいのは、成績をどうするかではなく、多くの不登校の子が望む、総合型選抜やAO入試、推薦入試などで実施される面接の不安についてです。

 

私がカウンセリングをしてきた多くのお子さんは一般入試を避けて、総合型選抜やAO入試、推薦入試を狙う傾向が強いです。

これらでは面接が実施されますよね。

十分に自己肯定感が回復したお子さんなら別ですが、そうではないお子さんの場合は、面接をとても不安がるお子さんがと多くいました。

 

例えば、こんな不安を抱えていました。

「大学を志望した理由を聞かれたら、その大学のいいところを言わないといけないけど、そこが思いつかない。その大学を志望した理由というのは、自分の偏差値にあっていて、したい勉強ができるから、それだけ・・・面接官にこの質問をされたら、どうしよう?」

「自分の長所、短所を聞かれたら、何と言えばいいのかわからない。短所はいくらでもでてくるけど、長所が全く思い浮かばない。」

 

不登校のお子さんは、人から「あなたのいいところはここだよ。」と言われることはあるけど、自分ではそれを否定したくなり、長所をまったく認めていない子がほとんどです。

だから面接官からどんな質問がくるのか自体を不安に感じたり、いろんな角度から聞かれたら、臨機応変に返事できないんじゃないかなど、さまざまな不安にお子さんは苛まれるようです。

こんな不安に苛まれた状態では、たとえ学校に行けたとしても、辛い思いをしているお子さんは多いのではないかと私は思います。

 

これらの不安は特に面接に不安がない人からすると、もう腹をすえて、「聞かれたことに素直に答えればいいじゃないか。」と思うようなことばかりですよね。

ですが、自己肯定感が低いお子さんにとっては、人と対面した状態で何かの失敗をするというのは、とても恐ろしいものなんです。

これらの不安は総じて、一言でいえば、「自信がない。特に自分の言葉に自信がない。」といえるでしょう。

 

人は自信がないところを挙げ出したらもちろんきりがありません。しかし不登校のお子さんは、自信のないところだらけです。

他人が設定したハードルをクリアしなければいけない。それだけのものを自分がもっているのか、クリアできなければどうしよう。

こんなふうにささいなことでも、いろんなことで悩んでしまいます。

 

面接に関しては、もし学校へ行けていたら、学校が面接練習をしてくれるはずですよね。

予想される質問やそれに対する答えなどを十分シュミレーションして準備することはもちろんできます。

その部分は学校側にお任せして、私たち親がお子さんにしてあげたいことは、自信のなさを解消してあげることになります。

 

ここでいう自信のなさは、自分の言葉に対する自信のなさや相手の反応への自信のなさがあります。

つまり自分の言葉が相手に伝わり、相手を納得させる、そういったものを備えていないんじゃないか、こういう自信のなさになります。

この自信のなさを解消するのが、家庭での親子のホンモノ共感によるコミュニケーションです。

お子さんの話を家庭で様々な角度から聞きながら、その言葉に対して、ホンモノ共感して、深く納得してあげていただきたいのです。

 

何かをお子さんと話すたびに「なるほどよくわかるよ。」であったり、「ああ、それはこういう意味だよね。」であったり、プラスのことでもマイナスのことでも、どちらに対しても、深い納得を示してあげていただきたいのです。

そしてそれらを穏やかな笑顔で聞いてあげることがとても大事です。

「何を言っているのかわからない。」「それだめなんじゃない。」こんな反応を示すと、それは自信のなさとして、お子さんに残ってしまいます。

 

つまり、お子さんの話を聞くときに注意していただきたいことは、まとめると2つのポイントになります。

1つ目のポイントは、お子さんの言葉に「なるほど。」や「こういう意味なんだね。よくわかるよ。」など納得したという返事を与えてあげることです。

もう1つのポイントは、穏やかな笑顔であなたの話を歓迎するよという反応を与えてあげることです。

 

この2つのポイントを意識して、お子さんに共感していくことにより、お子さんは自分の話や考えに対して、少しずつ自信を回復していくことができます。

ぜひ普段のお子さんとの話で、共感を積み重ねていってあげてください。

 

ホンモノ共感クイズ「雷」

前回のクイズには6名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。

どなたのご回答もお子さんの恐怖によく寄り添っておられて、好ましいと感じられます。

こういうふうに寄り添ってもらったら、雷への怖さはあるものの、安心の拠り所を感じられるなあと感心しました。

 

もし可能なら、何名かの方がお聞きになっているように雷のどういったところが怖いのかを聞いてみるといいですね。

雷そのものというより、「大きな音が怖い。」かもしれませんし、「落ちてきて自分にあたったら死ぬかもしれない。」かもしれませんし、「人間には防ぎようがなく、どうしようもない。」ところかもしれませんし、いろんな面の怖さがありますよね。

 

それらすべてが怖いかもしれませんし、何が怖いのかはっきりと自分では言えないお子さんもいることでしょう。

そんなときはただただ寄り添って、怖さに共感しつづけてあげてください。

その怖さを乗り越える力は必ずお子さんの中に備わっていますので、親御様が共感し続ければ、お子さん自らの力で怖さを乗り越えていきます。

 

ホンモノ共感クイズ「面接」

あなたのお子さんは高校2年生で、まだ不安定ながら、学校に行けているものとします。

大学受験は推薦を考えているようです。しかし面接のことを考えると、憂鬱だと言います。

何が憂鬱なのかを聞いてみると、こんな不安を言い出しました。

「面接官にいろんなことを聞かれてぼろがでたらどうしよう。

自分は短所だらけで長所が何なのかわからない。自分の長所をいえない。いろんなぼろがでそうで考えるだけで憂鬱になる。」

 

こんな不安を感じているあなたのお子さんにどのようにホンモノ共感してあげますか?

どんなお子さんにも素晴らしい点が必ずあります。

しかしほとんどの自己肯定感が低いお子さんは、「自分のことをすばらしいと思えない。堂々と誇れない。客観的に自分をみれない。」こんな状態になっています。

この状態は親として、とても悲しいですよね。

そんな状態で、不安を感じているお子さんへのホンモノ共感の言葉がけを考えて、6/6(月)18時までにブログにご回答ください。

 

来週6/8(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えしますので、ぜひ、ホンモノ共感でコツコツとお子さんの自己肯定感を高めていってあげてください。

この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。