こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
前回、不登校のお子さんの本当の自信のなさとは、コミュニケーションの劣等感であるとお伝えしました。
このコミュニケーションの劣等感について、これを読んでいるあなたは誤解しているかもしれません。
子供がコミュニケーション力に劣等感をもってしまう原因をこんなふうに考えていないでしょうか?
・子供のコミュニケーション力が低い
・子供の物事の受け取り方が歪んでいる
・子供が人の話をちゃんと聞いていない
もし、こんなふうに考えているなら、不登校は1ミリも改善しないでしょう。
なぜならば、これらは劣等感の原因ではないからです。
では、コミュニケーション力の劣等感の真の原因とは、一体何なのか?
実は、劣等感の真の原因は、親が無意識にやっている人の思考の先読みなんです。
この人の思考の先読みとは、一体何なのか?
思考の先読みとは、言われてもないことを高速で先読み、先取りして、相手がどう思っているか?どのように考えているかを言われてもないのに勝手に読み取ることです。
そしてほとんどの人は、それを良い方向に変えるためにまったく共感ではないことを高速に考え、まったく共感ではないことを解決の提案として、言い出してしまいます。
この思考の先読みをする限り、まったく共感になっていません。
しかも本人は思考の先読みの自覚がないので、自分は相手の気持ちに反応して発した言葉だから共感だと思っているのです。
つまり、自分は共感できていると思い込んでいるのです。
しかしながら、実際のところ、思考の先読みをすると、まったく共感になっていません。
共感ではなく、相手から嫌われることを恐れ、自分が価値ある解決策を作り出したという承認を求めて、自分の存在価値を高めるための発言になっています。
だから思考の先読みをする限り、不登校は改善しないのです。
思考の先読みをすると、子供の言葉と感情をストレートに受け取らず、言われてもないことを勝手に読み取って、勝手に暴走しがちです。
つまり、子供からすると、自分の言葉の受け取ってくれないばかりか、自分が発した言葉で親がぶれまくり、暴走し、訳の分からない解決を言い出してしまっているのです。
これを積み重ねられれば、当然、子供はコミュニケーション力に劣等感をもってしまいます。
だから子供は親に重要な気持ちをしゃべらなくなるのです。
そしてそれを社会にも反映して、子供は人と健全な情緒の交流ができなくなるのです。
だから子供は自分の情緒を人から隠し続けます。
つまり不登校が1ミリも改善しないのです。
「人が何を考え、何を思っているか、言われてもないことを超高速で読み取ろうとする。」
このブログをお読みのあなたは間違いなく思考の先読みをやっているはずです。
このブログをお読みの方は1人残らず、例外なく心当たりがあるはずです。
私は親御様を非難するためにこのことを伝えているのではありません。
子供の劣等感の真の原因と結果の因果関係を知ってもらいたいので、お伝えしているのです。
「提案」の本質は一体何なのか?
前回、「提案」を絶対にしてはいけないとお伝えしました。
「提案」の本質は一体何なのか?
それは親御様が承認されたいだけだからです。
親御様が承認されたいので「提案」をしてしまっているのです。
実は「提案」をしたくなる本質は、それ以上でもそれ以下でもありません。
ではなぜ、親御様は承認されたいのか?
それは親御様ご自身が自分の親から共感されずに育てられたからです。
つまり親御様ご自身の承認欲求が満たされていないから、承認されたいのです。
この問題を放置して子供の話をきいても、必ず思考の先読みをやり、子供の言葉と感情がずれたところに意識がうつります。
だから不登校が改善しません。
前回のブログでお伝えした「交渉」も同じです。
「交渉」をしたくなる親は自分が思い付いた交渉術によって、問題が解決したという現実をまのあたりにすることがあります。
そうすれば、自分の言葉と考えがいかに価値が高いかを実感できます。
この問題の裏には、自分が承認されたいという思いがあります。
つまり、「提案」と「交渉」によって満たされるのは子供ではなく、親の承認欲求だけです。
だから子供の不登校は1ミリも改善しません。
いくら口で良いことを言っていても、実際にお子さんが再登校にむけて動かないのであれば、お母さんあなたが思考の先読みを強くやっているのが原因です。
だから今回お伝えしたいことは、思考の先読みをやめましょうということです。
思考の先読みをやめ、純粋な共感に徹しようとした頑張ったお母さんは、喜びの現実、不登校の解決を現実のものとすることができています。
ぜひあなたも思考の先読みをやめてみてください。
ホンモノ共感クイズ「ママのせい」
前回のクイズに4名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
この問題ですが、僕は「ほら、・・・」っと言われたら、嫌な気分になります。
「ほら、ああしなよ。」
「ほら、こうしなよ。」
「ほら、ああじゃない。」
「ほら、なんとかしなさい。」
「ほら、・・・」と言われたら、あなたは嫌な気持ちになりませんか?理屈抜きで嫌な気になりませんか?
マリマリさん、須さん、キュウさん、あやママさんはどう思いますか?「ほら、・・・」と言われたら、理屈抜きで嫌な気になりませんか?
僕は言われたら、とてもムカつきます。馬鹿にされていると感じます。
「ほら、・・・」と言われたら、馬鹿にされていると感じませんか?
「ほら、お前はそんなことも気づかないのか?」と言われている気がしませんか?
「ほら、いわんこっちゃない。だからこうしたらよかったじゃないか。」と後の言葉が続くように感じませんか?
こうやって子供は人の思考を先読みして、人がどう思っているのかを気にして、だんだん動かなくなって、不登校になっていくんです。
このお母さんも人の思考を強く先読みしています。
子供の情緒ではなく、人の思考に常に軸があるんです。だからこの言葉は使ったらダメなんです。
私なら、「集団登校のことは気にしなくていいから、自分の気持ちを一番大事にして。」とホンモノ共感の言葉をかけます。
全ての基準は子供の気持ちにあります。
集団とか、他人にあるのではありません。人の思考はどうかにあるのではありません。
ここがわかって、あなたの腹に落ちれば不登校は必ず、100%解決します。
ホンモノ共感クイズ「遅刻ギリギリ」
前回のクイズで4名の方から回答いただきましたが、みなさんの回答には思考の先読みが蔓延しているように感じられます。
もう一度言います。
相手が言っていないことを勝手に読まないでください。
問題を解決するための提案的な思考は絶対にしてはいけません。
そこでもう一度お尋ねします。
あなたのお子さんは学校へ行っていますが、朝いつも遅刻ギリギリです。
特に集団登校には遅れがちな我が子にどんなホンモノ共感の言葉をかけますか?
あなたが考える答えを1/3(月)21:00までにブログにコメントしてください。
この機会に本当に純粋に100%子供の視点に立ったホンモノ共感の言葉を考えてください。
子供が言っていないことを勝手に先読みしてはいけません。
親は言われていないことを先回りにして、解決の提案をしてはいけません。
これができない限り子供の不登校は解決しません。
これができないと純粋なホンモノ共感にならないからです。
もう一度よく考えて、多くの方からのホンモノ共感クイズの回答をお待ちしています。
純粋にクリーンなホンモノ共感を身につけて、2022年を過ごしていきましょう。
来週1/5(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えしますので、ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。