最近、ある中学生の女の子といろいろ話をしました。

その子は不登校でしたが、最近少しずつ学校に行けるようになってきています。ですが、まだまだ学校にしんどい面があるといいます。

さまざまな学校行事やテスト、学校に行ったら必ずある人との関わりをとてもしんどく感じていたのです。

 

以前は学校への拒否感がとても強かったのですが、最近は拒否感はそこまで強く感じないものの、ただ人と会うことに疲れていました。

その子は学校は行くものの、「人と会うことについて、どうしようかな。」といつも考えて悩んでしまっていました。

「人と会うことが疲れるのは何が疲れる?どう疲れる?」と聞いてみると、その子はこんなふうに考えてしまい怖くなると答えました。

 

「私と話していて、相手が楽しくなかったらどうしよう?私と話していて、楽しくないから時間の無駄だと思われないかな?」

こういうケースの場合、「あなたと話しても楽しくない。時間の無駄。」という態度を学校で何度も示されたらならわかるのですが、実際はそうではありません。

 

なぜ、こういったことが怖く感じているのか?

実はこの原因はご家庭にあります。

この親御様はお子さんへの共感をとても頑張っていて、その点は大変すばらしく改善してきていました。お子さんと話す時も楽しそうにいろんなことをお母さんの方から聞いていっていました。

だからお子さんとのコミュニケーションは何も問題はありませんでした。

 

では問題の原因はどこにあったのか?

実は親御様の仕事に原因がありました。

この親御様の仕事はさまざまなご事情によって、とても忙しく、土日も休めない状況でした。また仕事を辞めたり、仕事の時間を減らしたりすることも事情によりできませんでした。

どんな人も土日は仕事を休みたいですね。平日も仕事が終わったらゆっくり時間をとって、子供との会話を大切にしたいと思いますよね。

この親御様も母親として、そう思っていましたが、それができない状況にあったのです。

その忙しさや苦しい思いが表情となって、このお母さんに現れていたのです。

 

そしてその表情をお子さんが見ているうちに、実はこんな嫌われ不安が生まれてしまっていたのです。

「お母さんを楽しませることができていないし、忙しいお母さんの時間を無駄にしている。私の話に価値がないので、お母さんから嫌がられてしまっている。」

お母さんの表情をみて、こんなふうにお子さんの中で思い込んでしまったのです。

 

このケースの対応には私はとても悩みました。

「仕事を減らすのも土日の休みも事情によって、どうにもできない。本当は土日休みたいし、子供との時間を大切にしたい。」

これは消すことのできない、当然な思いです。

これについて散々悩んだあげく、お母さんの心理的な負担を少しでも減らせるかもしれないアイデアをなんとか必死に思いついてお伝えしました。

このアイデアがうまくいけば、お母さんの表情もやわらぎ、お子さんの嫌われ不安もやわらいでいくでしょう。

 

この話でお伝えしたいことは、共感を頑張っていて子供との時間も大切にしているのに子供の情緒がまだ不安定である場合は、今回のケースを参考にして、ご自身の表情や態度を振り返ってみていただきたいということです。

子供とのこと以外の場面で、親御様がしんどそうにしていたり、何かを嫌がったり、あまりにも忙しそうにしていたりという場面はないでしょうか?

もしそこに思いあたることがあるのであれば、それを改善することができれば、親御様に接しているお子さんの不安定な部分や不安、何かに対する恐れ、しんどさなども必ず軽減していきます。

 

実際、この方法はご家庭の状況に合わせて、個別に最適化する必要があり、もし思い当たることがあってもどうすればいいのかわからないということもあるかもしれません。

今回のケースも仕事側の事情はどうにも変えられないので、私もどう解決するかをとても悩みました。

特に仕事が絡むとこういった問題って難しくなりやすいですね。

もしどのように解決すればいいのかわからないので、専門家の見解や助言を仰いでみたいという方は一度、私の無料電話相談までお問い合わせください。
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ホンモノ共感クイズ「地震」

前回のホンモノ共感クイズにはとくさんから回答をいただきました。ありがとうございました。

とくさんのようにお子さんの感じている不安に共感して、具体的な不安を聞いていくのはとてもよい共感だと思います。

 

この場合の私が考える共感の言葉もお伝えします。

「地震なんて、人間の力ではどうにもならないし、予測もコントロールもできないから、地震がくるかもしれないと思うと不安だよね。わかるよ。

不安があるとお母さんにそばにいてほしい、お母さんのそばにいたい、お母さんにはなれないでほしいと感じるんだよね。

その不安もとってもよくわかるよ。お母さんは何があってもあなたのそばを離れないから、安心してね。

あなたが嫌なら地震関連のニュースは一切、みないようにするね。」

 

共感の骨子はこういったところになります。

不安な状況の中でお母さんが離れるというダブルの不安を読み解いてあげて共感し、この不安を和らげるような言葉をかけてあげたいと思います。

こういった共感の言葉があれば、徐々にお子さんの不安は和らいでいくでしょう。ぜひあなたもこの言葉を参考にお子さんの不安に共感してあげてください。

 

ホンモノ共感クイズ「ユーモア」

ある日、あなたはお子さんに夕食に何を食べたいのか聞いてみました。

「カレーか、ビーフシチュにしようと思うんだけどどっちがいい?」

 

こう聞くとお子さんは「苦いカレーがいい。」と答えました。

苦いカレーが一体なんなのかが全く想像がつきませんでしたが、よく考えるとこれはちょっと子供なりのユーモアなのか、ジョークなのか、おちょくっているのかとも思えました。

こんなふうに「苦いカレーがいい。」と言ってくるお子さんにどのように共感すればいいでしょうか?

 

ちなみにこのお子さんは苦い食べ物を基本苦手としているとします。

あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを1/22(月)16:00までにブログにコメントしてください。

来週1/24(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。