こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
第4期、第5期と魔法ことばベーシック講座に連続参加されている大阪のKさんから、こんなふうな報告をいただきました。
「娘が登校の準備をし始めました。
まだ行ってはいませんが、学校の悪口を全く言わなくなりました。」
それまでは、「学校は刑務所。」と言っていたのが、「学校は楽しかったなあ。」などと言うようになったんです。
そして、今まで教科書などは一切、見もせず、触れようとしなかったのが、机の上に並べて、自分で勉強を始めたそうです。
なぜ、Kさんの娘さんは自分で勉強を始めたのか?
今まで、Kさんは、共感を頑張っていたものの、空回りしていました。
Kさんが娘さんに「学校に行かなくていいよ。」と言うと、娘さんは母親の言葉を裏読みして、「本当にそう思っていない。何か裏がある。」と言っていたそうです。
それが今、同じようなことを言うと娘さんは、「お母さんって、ほんまにそう思っていたんだ。」と言うようになったそうです。
「私の気持ちは、お母さんが一番わかってくれる。」と感じているようです。
娘さんが変わった理由は、Kさんが自分を変えたからです。
Kさんは、仕事で人のために頑張らなくなりました。
人から評価されるために頑張らなくなったKさんは、なんと昇進したんです。
Kさんは、自分の母(不登校の子から見て祖母)を「切った」といいます。
私はKさんに「何をどう切ったんですか?」と丁寧に聞きました。
するとKさんは、3つの糸を切っていたんです。
「祖母に決められた人生、祖母にだまされていた人生」の糸を切る
1つ目に切った糸は、「祖母に決められた人生、祖母にだまされていた人生」でした。
Kさんは、人生のありとあらゆる局面で、祖母にレールを敷かれ、何をどうするかを決められて生きてきました。
Kさんは、魔法ことばベーシック講座に参加して、やっとこのことを意識できるようになったんです。
そして、騙されていたことに気づいたんです。
どう、Kさんは騙されていたのか?
Kさんは公務員です。
なぜ公務員になったのか?
それは祖母がそう仕向けたのです。
祖母に言わせると、「いや違う。あんたが決めたんや。」と言うのです。
しかし実態はこうでした。
祖母はKさんが就職する時、Kさんが興味もなかった公務員という職業にレールを敷き、言った言葉は、「大阪府の職員と大阪市の職員のどっちがいい?」でした。
完璧な誘導尋問を用意しておいて、「あなたが決めた。」と祖母が主張するのです。
当然、その2つ以外の選択肢は、祖母は許しませんでした。
Kさんは、やっと「祖母に自分の人生を決められた。」ということを本当の意味で実感できるようになったんです。
「自分基準がない祖母の生き方、他人基準で生きている祖母の考え方」の糸を切る
2つ目に切った糸は、「自分基準がない祖母の生き方、他人基準で生きている祖母の考え方」ということです。
祖母の行動基準は、人に迷惑がかかるかどうか。恥ずかしいか、恥ずかしくないか。でした。
そこには祖母自身の意思も、娘であるKさんの意思も全くありません。
子供の頃のKさんが泣いても、一切、共感せず、お腹が痛いと言っても、「病院へ行くかどうか?」「薬があるかどうか?」を祖母は見ていたのです。
そこにKさんは、どこにもいなかったのです。
Kさんは去年、魔法ことばベーシック講座の第4期に参加された頃は、「幼少期の記憶がまるでわからない。」とおっしゃっていました。
それが今年の正月に実家に帰り、また魔法ことばベーシック講座の第5期ライトコースを大阪で、受けたあたりで、幼少期の記憶がどんどん蘇ってくるようになりました。
記憶の封印が解かれたようなのです。
これは粘り強く講座に参加し続けた成果だと思います。
幼少期の記憶を正確に取り戻せるかどうかは、改善解決のカギを握る大きなファクターです。
幼少期の記憶を取り戻せれば、そこから祖母の歪みを正確に理解できます。
「祖母の心の壁」の糸を切る
Kさんが切った3つ目の糸は、「祖母の心の壁」でした。
いかに心が遠い人かを、幼少期の記憶を取り戻して、実感することができたのです。
そして、切った3つ目の糸は、まさしく不登校にありがちなことでした。
この正月にKさんが実家に帰ったとき、こんなやりとりが祖母とあったそうです。
祖母「孫の不登校が気になって、私は夜も眠れない。あなたが甘やかしすぎてるのよ。北海道の寮でも入れて、厳しくしたら。」
Kさん「私は、不登校は失敗じゃないと思う。」
祖母「これが失敗やなくて、なんやの!」
Kさんはすでに不登校を失敗と捉えなくなっていました。
祖母にとっては、不登校は人生の失敗であり、恥であり、汚点なのです。
この祖母の最後のセリフを聞いて、「太い幹が折れた。」とKさんは言いました。
今までだったら、祖母のこのセリフを聞くと、Kさんはおそらく祖母に言いくるめられていたのでしょう。
そして心がまたざわついていたはずです。
しかし魔法ことばベーシック講座の第4期のライトコース、ミドルコース、アドバンスコースときっちり受けてきたKさんは、自己肯定感がかなり高まり、「不登校は失敗ではない。」と自分基準を持てるようになったのです。
自分基準を持てるようになった人にとって、それを持っていない人の言葉は、遠い世界の話のように聞こえます。
自分基準を持たない、他人基準で生きている人の言葉は、いかにおかしくて、いかに他人のことばかり気にしていて、不安に満ち満ちているか。
それらが明確に分かるようになるのです。
わからないと距離を置けませんが、わかるようになるとそういった考えとは、一線を引こうと思えるようになります。
ここからKさんはやっと共感ができるようになり、私が何度も講座の参加者さんに繰り返してきた言葉を家で、娘に実践できるようになりました。
だから、娘が変わり始めたんです。
この話はとても私にとって印象深いものでした。
ここまでの自分の人生への気づきというのは、小手先のテクニックを学んだだけでは、到底得られるものではありません。
学んで実践し、壁にぶち当たる。そして講座に参加し、また新たにステップアップする。これを何度も繰り返して、到達できる境地とも言えます。
これを読んでみなさんは、どうお考えでしょうか?
「全く訳がわからない。」という人から、「ああ、なんとなくわかるかなあ。」という人まで、様々だと思います。
はっきり言って、その程度の理解では、全くダメです。
このKさんの話を聞いて、「全くその通りだとおもう。子供の不登校を救うために、母親としてこのように意識を進化させねば、そして自分が祖母の鳥かごから脱出し、自己肯定感を高めるにはさらにどうすればいいだろう?」と考えられる人がホンモノ共感を手に入れることができます。
ただ、学校に子供がいけばいいのであれば、ここまでは必要ないケースもかなりあります。
ただ、母親としての自分の問題が何で、そして祖母の問題が何で、それらが我が子の不登校にどう影響しているか?
ここを明確に理解することが必要なんです。
僕がカウンセリングやセミナーで、お会いしてきた方のほとんどが、はっきり言って洗脳状態です。祖母に洗脳されています。そして何が良くて、何がいけないのか?が全く見えていないと言っていいです。
魔法ことばベーシック講座では、もっとその点に着目していきます。
一応、言っておきますが、誰かを悪いと攻めるものではありません。
祖母も母も子供も誰も、悪いのではありません。
問題をフラットで客観的な目で見つけ出し、徹底的にクリアにしていくのです。
この地道で粘り強い、繰り返しの作業が、必ず魔法のような変化を子供にもたらします。
そして魔法ことばベーシック講座では、次々とコース内容を改善しています。
不登校の親御様は、ほとんどが迷いの真っ只中にいると思います。
何を信じて、どの方向に進めばいいのかわからない。自分たちは何をどうすればいいのかわからない。
なので、多くの方は、ぶれてぶれて、ぶれまくっていると思います。
魔法ことばベーシック講座では、その点にも十分配慮し、参加者さんを迷わせないよう明確な方向性を示し、また明確なゴールに向かって、私が責任を持って指導しています。
ぶれてしまうのが怖い方は、是非私の講座にご参加ください。
私の明確で具体的な指導、そして同じ悩みを持ち励まし合える仲間の参加、そして時折参加してくれるOBたちのアドバイス、これらによってあなたをぶれさせず、しっかりとゴールに向かって歩ませ続けます。
今回、あなたのお子さんの不登校を100%解決する方法をお教えする特別セミナーを2/26(火)・28(木)に、東京で開催します。
そして、その時に魔法ことばベーシック講座の説明会も同時に開催します。
不登校が100%解決に向けて、具体的な方法を知りたい方は、以下のページから、特別セミナーにお申し込みください。
↓↓↓
【特別セミナー日時】※東京で開催
・2/26(火)13:00-16:00
・2/26(火)18:30-21:30
・2/28(木)13:00-16:00
・2/28(木)18:30-21:30
ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「眠い」
今週のベスト回答は、YN、Hardyさん、ケイトさん、ハムハムさん、ゆきんこさん、この5名の方はいいですね。
回答を読んでいると皆さん成長したなあと思います。
YNさんの「ゲームは何の生産性もない無駄なもの。」というお母さんのスイッチが入っていることはとても良かったです。
Hardyさんの「子供が欲しいのは解決策ではなく、共感だと思います。」がとてもいいですね。
ケイトさんの「子供は自分なりに頑張って起きたのだけと眠くと困った。お母さんにわかって欲しいと思って、『眠い』と言った」この1文がいいですね。
ゆきんこさんの「お母さんが息子の話も聞かずに怒りと意見を押し付けている。」この1文がいいですね。
ハムハムさんは、なんだか皆さんに教えられるような文章ですね。
問題点をよく指摘できていると思います。
忘さんは、全体が5文でホンモノ共感が2文だけでした。
あとは起こそうとする誘導になっています。ホンモノ共感が2文で誘導が3文の配分は悪いです。
ぽんこさんは、おそらく実際の会話の出だしはこうなるでしょうね。
「そういう日もあるよね。」は少し一般論へのすり替えの匂いがします。ここは注意してください。
子供にとっては、一般論ではなく、自分のことは常に特殊で特別であるということなのです。
ピノさんとしのさんは、いきなり誘導に入らないことが大事です。
質問自体はダメではないのですが、初めからピンポイントの質問をしても子供からするとうっとおしいと感じがちです。
みなさんが、もし眠気を引きずったまま、家族に眠いと言いたくなる時、どんな気持ちでしょうか?
何かで夜、頑張って、睡眠時間を削られて、睡眠不足で眠いということをわかって欲しい、知って欲しい。
もしくは、何かの事情があって、うまく睡眠がとれず、それでもちゃんと起きて、動いて、頑張っているんだとアピールしたい。
そんな時に眠いと言いませんか?
これは一般論であって、不登校のお子さんのように、精神的にあきらかに落ちて活動しているのを拒否している「眠い」とは、少し違います。
「眠い。」と言っている場合は、通常であれば、ほとんどが何かをアピールしてそれを聞いて欲しい、わかって欲しいということだと思います。
不登校のお子さんであれば、ほぼ起きたくなく、動きたくない、行きたくないシグナルだと思います。
それは早急に解決の方向でもなく、提案するでもなく、まとめるでもなく、眠いという状態に理解を示し寄り添うことです。
そしてなぜ眠いと訴えてきたのか?
理由や原因を考えてあげること、こういったことが大切になります。
皆さんが子供のこういった合理的ではない言動に対して、スイッチが入らなくなり、ホンモノ共感ができるようになると、子供は変わります。
今週のホンモノ共感とプラス言葉クイズ「プリキュア」
ある不登校の息子さんが、放課後登校をしだしました。
その息子さんはプリキュアが好きで、「今の生活はつまらないので、声優の家に居候させてくれ。」と言い出しました。
「そんなん無理やで。」と言うと息子は泣いてしまいました。
関西に探偵ナイトスクープという人気番組があって、番組が視聴者の悩みを解決する番組に訴えようと親が考えたら、息子は「他人に知られるとやだ。」と言って、ほとほと困っている状態です。
あなたが親なら、息子にどう対応しますか?
あなたが考えるホンモノ共感とプラス言葉をブログにコメントください。
次回、2/27(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方とプラス言葉をお伝えします。
ぜひこの機会を活用して、みなさん、ホンモノ共感を身につけていってください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。