親の自己肯定感が低いと、なぜ子供の不登校は改善しないのか?

先日、魔法ことばベーシック講座のミドルコース大阪が終了しました。

ミドルコースは、親御様の自己肯定感を高めることで、不登校の改善を早める講座です。

魔法ことばベーシック講座での具体的な指導内容には、大きく分けて、3つの柱があります。

1.トータルでの愛着関係の作り方

2.ホンモノ共感の具体的な言葉の指導

3.親御様の自己肯定感を高める内容

 

今日は親の自己肯定感が低いと、なぜ子供の不登校がまったく改善しないのかについて、具体的なポイントをお話しします。

親の自己肯定感と子供の不登校の関係を論理的、明確にお聞きになることは、なかなかないでしょう。

大変貴重な機会であると自負していますので、最後までじっくりお読みください。

 

ある不登校の親御様の話です。

その方はこんな悩みを持っていました。

・人が信じられない

・自分に自信が持てない

・嫌われ不安が強い

 

いずれも自己肯定感の低さの代表的なバロメーターになります。

この中で、人が信じられない。

つまり人間不信を例に取ります。

人が信じられないというのは、この方の場合、自分は裏切られるという不信感を表します。

 

どんな人がどう裏切るのかというと、2つパターンがありました。

・会社はメリットをもたらせない社員をクビにする。

・自分の意見はつまらないから、相手は不快に感じ、自分の元から去っていく。

このようになります。

これが実は、お子さんの不登校の原因にもなっていました。

この論理的な話を今から明確にします。

 

なぜ、人間不信がお子さんの不登校の原因になるのか?

会社にメリットをもたらせないとクビになるということは、「何らかの価値がない人間は必要ないと思われてしまう。」という価値提供の見捨てられ不安です。

人間が最も恐れるのは、ここにあります。

「お前はいらない。」と思われるのが、人間にとって、究極の不安です。

 

だから人間はその状況をなんとしても避けるか、くつがえすか、覆い隠すかしようとします。

この場合、多くの不登校の親が無意識に選択するのが、なんらかの価値を提供できる人間になろうとすることです。

だから、相手に価値のある情報を言おうとしたり、いいことを言おうとしたりして、自分の低い存在価値をなんとか高めようとします。

 

だからまったく子供に対してホンモノ共感にならないのです。

なぜならば、マイナスの子供の気持ちをプラスにすり替えようとしてしまうからです。

 

そして、2つ目のパターンもとても重要です。

「自分の意見や言葉、話が面白くない。つまらない。」などという劣等感を持つ、不登校のお母さんは大変多くいます。

この価値の低さを露呈すると、相手が去ってしまう。

つまりいらないと思われるので、これもまたなんとか隠そうとしたり、避けようとしてしまいます。

 

具体的にいくつかのパターンがあります。

その中で実際にあるパターンの1つが、子供の個人的なマイナスの感情の訴えを親が社会的な機能論、あるいは価値の高い話で受けてしまい、プラスに転換しようとすることです。

これは具体例で話した方が当然、わかりやすいですね。

まず1つの具体例をお話しします。

 

子供「学校行きたくない。」

母「あなた学級委員やっているから、やることがあるじゃないの。」

 

この親子の会話を見て、あなたはどう感じますか?

子供は行きたくないという感情を訴えています。

これは個人的な感情であり、不安や自信のなさをダイレクトに表しています。

このマイナスの情緒に対して、お母さんはどうしたかというと、社会的なプラスの機能論で受けました。

マイナスの情緒への共感、つまり直視することから逃げて、学級委員という組織における機能の話にすり替えたのです。

 

このように説明すると、お分かりいただけますでしょうか?

これは自己肯定感の低い親がよくやる共感欠如の事例です。

こういったケースは実は枚挙にいとまがありません。

そしていずれも、このパターンの完全なすり替えをすると、確実に子供が不登校に向かうか、すでに不登校であった場合は、まったく改善しなくなります。

 

本当に多くの親が、意識せずにこれをやっています。

子供が訴える個人的なマイナスの辛さ、痛み、苦しさに対して、親はそことはまったく関係なく、次元も全然違う、社会的な話をする方が多いのです。

これはどんなにいい話をしても、子供には何も響きません。

子供の訴えたい、子供の自分の感情とはまったく違うところを親が見ているからです。

 

なぜ、親御さまはこのようなことを無意識にしてしまうのか?

その理由は、自分の意見に自信がないからです。

つまり自分が感じたことをストレートに相手に伝えることができないのです。

 

実は、子供が苦しさを訴えたら、親はそれを感じとって、「苦しいね。」とホンモノ共感をしてあげればいいだけの話なのです。

ところが自分の意見に自信がないと、当然、それも自信がなくて言えません。

自分の意見が相手を不快にさせるんじゃないかと怖くなるからです。

 

だから、不快にさせないような一見価値があり、いい話をするのです。

この話は子供の心には直接触れません。解決も望めない他人軸の話を無意識のうちに話し始めてしまうのです。

子供があくまで自分軸で常に話しており、自分の感情を訴えているのに、親の話は子供の感情に共感する部分がまったくなく、社会的な一般論や機能論になります。

そこに情緒は、まったく含まれません。

このように親御様の自己肯定感が低いと、子供のマイナスの情緒にまったく共感できず、空回りを続けます。

 

そして親から話をすり替え続けられた子供の方は、こう感じます。

「ああ、俺の気持ちは伝わらないんだ。俺が悩み苦しんでいることは社会的には価値のないことであり、どうでもいいことであり、いうべきことでないんだ。」

「自分が考えたり、感じたりということ自体もダメなことなんだ。」

 

こんなふうに感じ、外で人と交わったり、関わったりするのが怖くなり、自信をなくします。

そしてこんなふうに思って、不登校になってしまうのです。

「人と関わると自信のない部分を露呈したり、見透かされる。だから俺は学校には行けない。」

 

いかがでしたでしょうか?

これが分かりやすく、ご説明した親の自己肯定感の低さと子供の不登校の論理的な関係です。

残念なことに、自己肯定感が低いまま、ホンモノ共感をなんとかしようとしても、子供のマイナスに寄り添い続けることが、不安で不安でたまらないのです。

どうしても社会的な価値のあることを言おうとして自爆してしまう親が後を立ちません。

 

本当に子供にとって価値が高い親とは、自分の辛さ、苦しさマイナスを見つけ、認め、寄り添ってくれる親です。

社会的な価値があることを言うのは、本当は親の価値を下げていることになります。

 

これも自己肯定感の低い親にとっては、どうしても腑に落ちません。

だから、自己肯定感の低い親は、子供のためではなく、自分の外面、上っ面の価値を高めるために子供に接してしまうのです。

それを無自覚に繰り返しているので、子供の自己肯定感が上がったり、ホンモノ共感で子供に響く言葉をかけてあげることが、とても困難になるのです。

 

さて、実際に先程のケースは私が、先日行った魔法言葉ベーシック講座で皆さんの目の前で、自己肯定感を高める技術である「解除」を使って解除しました。

具体的なテクニックの話をすると難しくなりますし、言葉だけで、文字だけで説明しても分かりにくいので、今回は省略させていただきます。

10人ぐらいの参加者の目の前で、私が「価値がないと捨てられる。自分の意見がつまらない。」という誤った思い込みをきれいに根こそぎ、取り除きました。

 

一般的に自己肯定感の高め方は、「ダメな自分にオッケーを出しましょう。」という考え方によっています。

「ダメな自分を否定してはいけません。自分を許しましょう。愛しましょう。」こういう内容になっていますよね。

そのような考え方で今回の間違った思い込みが変わるでしょうか?

・会社はメリットをもたらせない社員をクビにする。

・自分の意見はつまらないから、相手は不快に感じ、自分の元から去っていく。

 

実際に今回の参加者さんの中にはその類の自己肯定感の高め方の本を読み、試したことがある方がいました。

結果や成果がどうだったかとお聞きすると、まったく効果がなかったとおっしゃっていました。

私も効果はないだろうと推測します。

 

なぜ、そのような方法でまったく効果がないのか?

私の経験論からいうと、不登校のお子さんにその類の考え方を適用しても、1ミリも変化を引き起こすことがありませんでした。

これはおそらくメルマガをお読みになっている親御様自身も痛感しているはずです。

現実、まったく効果がないものをよく人に紹介できるなあと思います。

 

では、なぜまったく効果がないのか?

こういった自己肯定感の低さの問題は、その人の考え方の偏りに原因があると思われがちですが、実際はまったく違うからです。

自己肯定感の低さの本当の原因は、その人のお母さんの価値観にあるのです。

 

具体的にいうと先ほどの方ならば、あの問題の本当の原因は、その人のお母さん(不登校の子の祖母)の価値観にありました。

・メリットのない自分は、祖母にとって価値がない子供だからいらないと思われる。

・自分が意見を言うと、祖母にとって、つまらなく面白くないものだから、祖母は不快に感じる。

 

こういったことを表す、実際に体現するような共感欠如の子育てで、その方は育てられてきました。

ここに問題の変化を阻む、本当の原因があります。

本当の原因を見抜いて、適切に解除しない限り、表面だけ変えようとしても絶対に無理なのです。

 

同じことは不登校のお子さんに対しても言えます。

不登校のお子さんの考え方を直接変えようとすることが不可能な理由はまったく同じです。

本当の原因が不登校のお子さんのお母さんの価値観にあるからです。

この真の原因の発見と除去を可能にしたのが私の「解除」という技術です。

 

実際に今回のその方の解除をデモンストレーションで行いました。

デモンストレーションの結果、その方はこういうふうに明言されました。

「価値がない社員はクビになる。自分の意見はつまらない。こういった考えから確実に私はさよならできます。」

 

つまり、これをもう少し切り口を変えたりして、あと何回か「解除」をすれば、この方の「人が信じられない。」という人間不信は完全消滅可能です。

人間不信がなくなると、子供に対して、100%純粋な共感が行えるようになるので、不登校の改善、解決も可能になるのです。

「解除」を正しく繰り返し、自分を苦しめていた自己肯定感の低さからさよならできれば、お子さんの不登校解決率は現時点で100%達成しています。

 

この「解除」を行うのに、今回要した時間は1時間半でした。

これはもちろんケースバイケースでさまざまです。

 

不登校の親御様の中には、ご自身の自己肯定感の低さを明確に自覚していて、「それらが子供の不登校を生み出したり、悪影響を与えているから、なんとかしなければいけない。どうすればいいのかわからない。」という問題意識をお持ちの方が少なからずおられますよね。

そしてそういった方々は、世の中に流布する自己肯定感を高める方法のあまりの薄ぺらさに絶望の淵に立っておられるのではないかと心配しています。

 

そこで来年度、私は皆さんの前で、この「解除」を行う公開デモンストレーションを行うことを計画しています。

私が最も厳しい相手である不登校のお子さんたちの自己肯定感をなんとか高めてあげるために現場で鍛え、成果を上げてきた方法です。

あなたがもし、自己肯定感を低さからくる、さまざまな不安や不安定さ、そして共感力の低さ、すり替えなどから、解放されたら、どれほどあなたの家族が変わるでしょうか?

 

断言しますが、ものすごくいい方向に変わります。

悩み苦しんでいる方を、ご家庭をそのような幸せな状態に変えるお手伝いをしたい!

この思いから、自己肯定感の低さを根本から変える「解除」をみなさんの目の前で無料で公開するデモンストレーションの詳細の準備を今詰めています。

詳細が決まり次第、またこのメルマガでご案内します。

 

プラス言葉クイズ「将来ゴミ拾いの仕事しかない」

前回のクイズに6名の方からご回答をいただきました。

実は久々の全員、不正解でした。

 

今回のクイズのお父さんのマイナス言葉は、2つの要素を含んでいます。

1.なんとか勉強させたい。いい成績を取らせたい。いい大学に入らせたい。

2.廃棄物収集業というど底辺の仕事につくことで、社会的に見下されるのが怖くて怖くてたまらない。

 

この2つの要素です。

いずれもわがままなお父さんだなあと私は思います。

 

実際にこのマイナス言葉をかけるシチュエーションを想像するとするならば、私は仕事の話を子供とする場面ではなく、勉強の話をする場面ではないかと想定します。

「勉強なんとかさせたい。具体的な行動を取らせたい。」

あなたもこう思いませんか?

 

この話はおそらく仕事の選択について、子供と話をする場面で出てくる言葉ではありません。

例えば、勉強せずにだらだらゲームをしている子に対してかけるような情景が私の脳裏にイメージできます。

みなさんはいかがですか?

 

となると、仕事の話をしている場面のご回答は、そもそもずれていると私は思うのです。

そしてご回答者の中で、こやまさんとnice guyさんが勉強に主眼を置いたご回答をくださいました。

お二人の回答は、ほぼ同じことを言っています。

そしてこれが見事に子供の気持ちとずれているはずです。

 

確かにプラス言葉の形になっていますが、勉強のメリットを伝えています。

勉強しない子に対して、ダラダラしている子に対して、勉強のメリットを伝えて、響くでしょうか?

 

私には響くとは思えませんし、実際、多くの親がそれを言って、撃沈しているはずですよね。

勉強のメリットを子供は求めていないのです。

それを聞きたいのではないですよね。

 

例えば、こやまさんは選択肢が広がる、nice guyさんも選択肢が広がると言っています。

これこそが自己肯定感の低い人の使いやすい言葉です。

選択肢を広げておくということは、実は裏の不安を現しています。

それは保険をかけるという意味になります。

 

子供が自分の将来の選択肢を増やしたいと感じているとは、私には到底思えません。

なのに、なぜ親はこのような話を持ってくるのか?

自己肯定感が低いから、何かがうまくいかなかった時にすぐに潰しがきくように選択肢を広げるという発想になるのです。

つまり1つのことをやり抜ける力がこの子にあると信じられなかったり、失敗したら這い上がれないという自信のなさを持っていたりする人が選択肢という言葉を使います。

 

みなさん、もう一度、本当に子供に視点にたった言葉がけを考えてみてください。

何かみなさんの話が絵空事のように感じられます。

私が子供だったら、こんな言葉をかけられても、「ああ、どうしようかな。この人の期待を裏切らないためにどう返事したらいいのかな。」と思う程度です。

「この人は自分の願望みたいなことをなんとか頑張ってこちらに伝えてくれているのかな、申し訳ないな。」とおそらく感じるでしょう。

そして返事に困るでしょう。

 

ですので、今回のクイズは、もう一度、取り組んでみてください。

本当に子供が腹に落ちるような自分と関係があるような、自分ごとと思えるような勉強と仕事との関係を伝える言葉を考えてください。

そして、個人論と社会論を明確に分離した、勉強と仕事の話、これが絶対に必要です。

 

みなさんの頑張ろうという想いはきちんと受け取っています。次回のチャレンジも期待しています。

みなさんの考えるプラス言葉を12/14(月)の20:00までにブログにコメントください。

来週12/16(水)に私が考える理由をお答えします。

 

ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。