私のブログに中1の不登校の女の子から、こんなコメントをいただきました。
中1の女です。だれも見ないと思いますが、ここでつぶやきます。
私は不登校です。理由がわからずただ怖いです。習い事も部活もやめてしまいました。
私は親が小1のときに離婚しました。理由は親の喧嘩でのストレスです。今は父親と過ごし、母親ともあっています。
母親が今私の不登校のことをやってもらい、ストレスを感じ怒りっぽくなっています話をしましたが私のせいだと、自分で感じてしまうのです。
何度も死にたいと口に出し、死ぬことを沢山考えました。病気の人は生きたくても生きられないと思い、自分のアホな所を感じてしまいます。
昔から親が喧嘩をしているところを何度も見て、その度に泣いていました。泣き虫だと保育園の頃言われ、泣くのは悪いことだと感じました。
でも最近泣かなかったり、涙もろくなったりしています。
何度も私が居なかったら親は幸せだったかもしれない…など自分の存在を否定してしまうときがあります
死にたいでも死ぬのが怖い。そう感じてしまいます。
でもそう感じてしまう自分が悔しいです。
親は私のことを大切に思っていることも知っています。
なのにそう考えてしまう自分が辛く感じ、親にも余り相談できないのが辛いです。
死にたいと感じることは沢山ありますがまだ私は死ぬのが怖いのでまだ大丈夫です。
ネガティブな内容ですがここでつぶやかせてください。ありがとうございます。
Yumeさん、よくコメントしてくれました。ありがとうございます。
それと同時に「怖い。」「死にたい。」自分の存在を否定するなど、とても生きづらくて苦しいことと思います。
その心の痛み、悩みとてもよくわかります。本当に苦しいですよね。
両親の夫婦ゲンカがなぜ不登校を生むのか?
今日は両親の夫婦ゲンカがなぜ不登校を生むのかという話をします。不登校の親御様の夫婦関係というのは、よくないことが多いです。
不登校のお子さんは幼少期から小学校低学年にかけて、両親の夫婦ゲンカをよく目の当たりします。
これが子供にどういう影響を与えるのか?
まず直接的に子供には「怖い。嫌だ。やめて欲しい。仲良くしてほしい。」という思いを生みます。
そして本来、安心な場所であるべき家庭から安心感が奪われ、親子の愛着関係も壊れてしまいます。
さらに両親のいがみあう目つき、表情、声、空気感、これらが子供に強い悪影響を与えます。
・怖い目つき、表情
・怖い声
・「もうダメだやっていけない。」と泣き崩れるような表情
これらを子供が目の当たりにして、聞いて感じることによって、「自分が何か親にストレスをかけたら、自分もこういう表情を向けられるかもしれない。」という不安が生まれます。
これが全ての不登校の子に共通する「見捨てられ不安」の原型になります。
「私がいなかったら、親は幸せだったかもしれない。」
Yumeさんも何度もこんなふうに言っています。
つまり子供は「自分のせいで親を不幸にさせたらどうしよう。」「自分が親の重荷になるんじゃないか。」と強く強く不安に思ってしまうのです。
子供のこの潜在的な不安を強く感じて、恐怖に感じてしまいます。
この不安や恐怖を子供は他人や社会に投影します。
「学校でクラスメイトにとって、邪魔になったり、重荷になったりしたら、まわりから見捨てられる。冷たい目をむけられて、嫌われる。」
こんな「見捨てられ不安」が生まれて、不登校になってしまいます。
これが簡単にいうと、子供の不登校を引き起こすメカニズムです。
しかしほとんどの親御様は子供の「見捨てられ不安」に全く気づいていません。
Yumeさんのご両親もおそらく全くわかっていないでしょう。
親御様が子供の心をわかっていないなら、そこに共感は存在しません。この共感欠如がさらなる不登校の悪化を引き起こしてしまうのです。
Yumeさんも「親にはあまり相談できない。」とおっしゃっています。こうやって子供は親に対しても他人に対しても心を固く閉ざしてしまうのです。
だからこそYumeさんをはじめとする、これをお読みの不登校の子に伝えたいことがあります。
まずはこの私の話を参考に怖かった両親の目、声、雰囲気によって、自分が「見捨てられ不安」を植え付けられたんだということをわかってください。
そして「見捨てられ不安」を少しずつご両親に話してみましょう。少しずつでいいです。
もしご両親が「ああ、そうだったのかな。それで不安になったんだね、わからなくてごめんね。」と言ってくれれば、不登校を引き起こす理由のわからない怖さは少しずつ減っていくと思います。
そして、これをお読みの親御様は今日のこの話をどう思われましたか?
両親の夫婦ゲンカによって、こんなにも子供が苦しむということをぜひ理解してください。
特にケンカをしている時の怖い顔や目つき、表情、声、言葉、雰囲気、あるいは嘆き悲しむ親の顔や目、表情、声、言葉、雰囲気などによって、子供に「見捨てられ不安」が生まれて、それが不登校へとつながるということをぜひご理解ください。
このことを理解していただくことが不登校の解決の大きな突破口になったケースも多々あるからです。
今回のYumeさんのコメントに私はとても心が痛みました。
こんなことで悲しんで自信を失い、「死にたい。」とまで思う子をなんとか減らしたいと私は心の底から願っています。
もし「あ、うちの子、これと似たような感じあるかも。」と思われたら、一度私の無料電話相談で私までご相談ください。
なかなかありませんが、お子さんへの直接の個人カウンセリングをお受けすることがあります。男の子はなかなか喋ってくれない傾向がありますが、女の子であればこの辺りの深い話ができます。
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ホンモノ共感クイズ「お父さんとの心の対話」
前回のホンモノ共感クイズには6名の方からご回答がありました。ありがとうございます。
どの方の回答も深い共感に満ちていて、分量的にも読み応えがありました。
みわさん
もともとお母さんとお父さんの心の対話が少ないというところに着目なさっていますね。これはいい着眼点だと思います。
はるかさん
「子どもと一緒にお父さんの発言から読み取れる固定観念や父方祖母の関係を見てみたい。」これもいい着眼点です。ここから切り込んでいくのも深い対話と共感になります。
ふうこさん
まず重要ポイントの共感から始められて、子供の希望も的確に汲み取っていて、とても良かったと思います。
ひっとんさん
「本音で話し合えるってこんなに嬉しいんだなあ。」ということがお母さんにもわかってきたということですね。この感覚ぜひお父さんにもお子さんにも味わってほしいですね。
さくらもちさん
とても読みごたえのある長いお答えで、嬉しいです。ホンモノ共感の見本のような答えですね。皆さんも参考になさってください。
はーちゃんさん
まるでホンモノ共感のお手本のようです。とても良いと思います。
父親の問題をこのブログや個人カウンセリングで取り上げることは比較的少ないですが、やはり家族の要の存在として大きな影響があります。
両親そろって愛着と共感を実践していただければ、こんなに不登校の解決にとって心強いことはありません。
このホンモノ共感クイズは実例をもとにしています。
この不登校の子はお父さんのことが好きで好きで、自分に寄り添ってほしいのです。
お父さんも、もちろんお子さんのことは大事なのでしょうが、おそらく自分が育ってきた家庭環境の影響で良い接し方になっていないということの自覚は薄いように感じました。
お父さんの影響というのは、お母さんよりは弱いものがありますが、それでもお父さんからお子さん、お母さんからお子さんへと通じる共感の流れというものを実感します。
これを子供も無意識に察知するからこのような要望になるのでしょう。
私自身も父親の1人として、どういう存在であるべきかを日々深く考えています。ぜひあなたもご家庭の中で深く考えてみてください。
ホンモノ共感クイズ「不安」
あなたのお子さんは過去1年ほど不登校でしたが、最近は調子がよくなり、学校には安定に行けるようになってきました。
しかし不登校の頃と同じく、不安を強く感じていて、不安定な様子でときどき、こんなことをつぶやいています。
「学校で吐いたらどうしよう。」
「自分が知らないうちに人に迷惑をかけていたらどうしよう。」
「自分が気づかないうちに人を嫌な気持ちにさせていたらどうしよう。」
「自分は鈍感で無神経だからその鈍感さで気づかないうちに人を怒らせたらどうしよう。」
こんなことばかり、気にしている子供のつぶやきを聞いたあなたは「ああ、どこかで私がもっている不安と似ているなあ。」とも感じます。
あなたも自分が悪い自覚がないのに急に親から怒られたり、注意を受けた記憶があるからです。
こんな場合、あなたは我が子にどのようにホンモノ共感すればいいでしょうか?
あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを10/30(月)16:00までにブログにコメントしてください。
来週11/1(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。