こんにちは、不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

 

“中学生と高校生は「9月1日」、小学生は「11月30日」が最も多い”

(2018.8.31 ダイヤモンドオンライン記事)

 

このメルマガを書いているのは、9月3日、あの恐怖の9月1日から2日過ぎました。

9月1日といえば、子供の自殺が一番多い日です。

私たち大人は、子供が命を絶つのを止めねばなりません。

 

なぜ、9月1日に自殺が増えるのか?

その9月1日に自殺が増える理由について、精神科医の片田珠美さんがダイヤモンドオンラインでこんなことを言っています。

 

「環境変化の不安から動揺が起きる。」

 

学校での人間関係がうまくいかなくなるのではないか?という不安が引き起こされると主張しています。

もし、これが真実だとしたら、本当の原因は、もう少し深いところにあるはずです。

その深いところの一つに、期待と現実のギャップがあります。

 

子供の中では、切ない願いがあります。

「人とうまくやっていきたい。」

「人に溶け込みたい。受け入れられたい。」

「人から興味・関心を持ってもらいたい。」

 

しかし一方で、役立たず不安も抱えているので、こんな不安も持っているのです。

「何か価値を提供しなければ、人から役立たずと思われ、人の気持ちが自分から離れていくのではないか?」

 

これが、先ほどの精神科医片田珠美さんの言葉、環境不安を引き起こす大きな原因ともなっているのです。

 

残念ながら、不登校の子供の現実は、切ない願いを満たしてはくれません。

期待をうらぎる現実ばかりが、彼らを襲いかかるのです。

つまり期待していた周囲の反応と直面する現実が大きく異なるのです。

 

これが期待と現実のギャップです。

このギャップに対する不安や恐れは、もともとどこから生まれるのかというと、家庭の中の親のあり方なのです。

 

例えば、子供がテストでいい点を取って帰ってくると、親から褒めてもらえると思って、親に見せます。

しかし、親はテストを見た後、いい点を取ったことを褒めるのではなく、間違えた箇所を責めることがあります。

「お前のうっかりミスは、いつなくなるんだよ。」

 

これが褒めてもらえるという子供の期待に対して、親から冷たくあしらわれる現実を表しています。

この期待と現実のギャップを家庭の中で親との間で体験し続けると、子供は現実に全く期待をしなくなります。

 

期待をしたところで、かえってくるのは、嫌な顔だけだ。

もう現実には期待できない。

不登校の子供は役立たず不安も抱えているので、そのギャップを最も強く感じるのが、長期休み明けの9月1日です。

だから自殺も増えるのでしょう。

 

子供の自殺を防ぐ、シンプルで簡単な方法とは?!

子供の自殺を防ぐためには、期待と現実のギャップを生まないように、子供が求めるものを即ちゃんと与えてあげるというホンモノ共感の考え方が必要なのです。

 

ホンモノ共感を親が子供に積み重ねていけば、現実が期待と一致していきます。

もしくは現実が期待を上回るということになります。

だから、子供はギャップや変化を恐れずに現実の学校や社会に関わっていくことができるようになるのです。

 

この方法は、他の不登校解決方法と違い、シンプルで簡単です。

子供に学校に行けと尻を叩くわけでもないので、親がラクで効果が高い方法でもあります。

 

ところが、ホンモノ共感でこんな風に悩まれている方もいます。

「ホンモノ共感を頑張っているけれど、なかなか子供に響くようなことを言えている気がしない。」

 

なぜ、なかなかホンモノ共感の言葉が響かないのか?

響かない理由は親御様のホンモノ共感の言葉の後ろに、否定の言葉や解決を求めるような言葉が隠されているからです。

子供は、敏感に感じ取るので、ホンモノ共感になっていないのです。

 

例えば、子供が何かをやっていて、「疲れた。」と言ったことに対して、親が「わかった。疲れたんだね。」と共感をしたとしても、響いている感じがしないと多くの方から聞きます。

 

それはなぜかというと、共感の言葉を使ったとしても親の言葉には続きがあるからです。

「もうちょっと頑張れないかな。」

「頑張ってくれればいいのに。」

 

このような無言の言葉が隠れているからです。

口にはしなくても、親が心の中でこれを思っているだけで、ホンモノ共感にはなりませんよね。

なぜなら、これを子供は一発で感じてしまうからです。

 

親が腹の底からちゃんと共感しているか?

それは、言葉や口調に必ず出るのです。

 

もし、みなさんが家で共感を頑張っているのに、うまくいっていないとしたら、このような嘘くさい共感になっているかもしれません。

口では「いいよ。」と言いながら、心の中には不満を抱いていたり、顔が怖ばった顔になっていませんか?

そういったことがあると、当然いくら頑張ってもいい結果には結びつきません。

 

逆に言うと、この「もうちょっと頑張れないかな。」のような言葉が完全になくなれば、ホンモノ共感が面白いように子供に響き、最短2週間で子供に劇的な変化が現れることもあります。

 

この解決技法の詳しい内容は、私が魔法ことばベーシック講座で、親御様に具体的に指導しています。

だから、1ヶ月ちょっとで、お子さんの不登校が自然と解決し、再登校できるようになった事例も出てきています。

みなさん、苦しい努力することなく、問題ある考え方を短期間に直しているから、結果も出ています。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「足が痛い、疲れた帰ろうよ」

先週のクイズに6名の方から回答をいただきました。

 

子供をディズニーランドに連れて行った時、子供が「足が痛い、疲れた帰ろうよ。」と言いました。

どのような対応と考え方をすればいいでしょうか?

 

先ほど私が申し上げた内容に相当するのが、久保田寿一さんです。

本当は子供の意思をひっくり返したいという意思を表明しています。

この気持ちがあるので、お子さんに共感しても響かないのです。

 

「我が家の場合、上の子と下の子がいつも反対の主張をします。

どちらに共感しどちらに合わせるかいつも迷い、夫婦で途方に暮れます。」

 

こんなふうにコメントがありますが、共感はどちらに合わせるかというものではありません。

上の子と下の子が、具体的にどのようなことを言っているのかわからないので、具体的なアドバイスは差しひかえます。

 

このように余計なものがくっついた回答であれば、まずその考えを生まないようにすることが必要です。

 

これに似たのが、Hardyさんです。

「親はせっかく来たからもっといたいと思う。」

明確に内面で、子供の心を否定しています。

 

また明確な否定ではありませんが、大山久美子さんとケイトさんの回答は、あわよくば、子供の提案をひっくり返してやろうという匂いを感じられる提案が含まれています。

確認すること自体はダメではありませんし、ディズニーランドであれば、あまり問題にはならないかもしれません。

もし、こういった言葉がけを日常生活で多用しているとしたら、かなり危険です。

子供の意思と反対方向に行くような提案をしていて、子供の意思を変えてしまいかねないからです。

 

島田由美子さんと管野由美さんの回答は、オッケーです。

 

子供が疲れたと言っているのですから、できるだけ、早くその意思に沿う形で、ディズニーランドから撤退してあげるのがいいのです。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「朝の調子が悪い」

お子さんが9月1日から学校へ行きだしました。

9月に入って1週間ほど、学校へ行ったんですが、翌週の朝に起きてこなくなりました。

結局、その日は遅刻をして学校いきましたが、朝の様子がやはり調子が悪そうです。

 

そこでお子さんにかけてあげる言葉を考えてあげてください。

 

このようにお子さんが、大人の理想とはマイナス方向を示す状態になった時に、どう共感するのか?がとても大事です。

ここで期待と現実とギャップを生むような対応や言葉がけをしてはいけないのです。

お子さんにかけてあげる言葉をこのブログにコメントください。

 

次回9/12(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方をお伝えします。

ぜひこの機会を活用してください。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。