冬休みに起きがちなトラブルとその対応方法とは!?

今日は冬休みに起きがちなトラブルとそれに対して、親御様がどの様に対応すればいいかについてお話しします。

冬休みのイベントといえば、帰省と初詣ですよね。

いずれも実際の移動を伴います。

このコロナ状況で、どちらともしない家庭もあるかと思いますが、私がいろいろ話を聞いていると、案外多くの家庭で帰省も初詣も行うところが多いようです。

 

さて、私が今まで、こういったイベントで、真っ先にあげられる、注意すべきポイントは、お子さんが移動の朝に起きない。あるいは直前になって、「やっぱり行かない。」と言い出すことです。

そしてすったもんだの挙句、数時間の遅れでなんとか子供が動くか。

結局、子供が家に残って、動ける家族だけで動くか。

どちらかになるようです。

こういったケースは、親がほとんどのケースで、「せっかくだから行こうよ。」と声をかけ、その不満ありありの様子が伝わってしまい、ますます子供が動かなくなるということがよくあるようです。

 

この問題のポイントは、2点あります。

まず子供がその日、直前に起きる、起きない。動く、動かないについてはコントロールできないこと、予測できないことです。

そして2つ目は、コントロールできないこと、予測できないことが起きた際の親の安定な共感力です。

もし、さらにもう1点あげるならば、子供が動かないことを事前に想定して予定のオプションを用意しておくことになりますね。

 

案外多くの親御様は、さまざまな予定を子供が動くことを前提としており、動かないことを想定しない方が多い様に感じます。

ですので、動かない場合はどうすればいいのかは、事前に考えておく必要があります。

 

さて、この中でとても重要なポイントは、親の安定な共感力です。

なぜならば、物事が自分の思い通りにいかなかった時に、途端に不安や怒りが沸きあがり、混乱状態やパニック状態になったりすると、共感ができなくなるからです。

いわゆる、余裕がないと親御様がこの状態に陥ってしまいます。

 

この場合、パニックを起こす親御様は、幼少期にまず予定を自分からキャンセルしたことがないでしょう。

直前に「嫌だ。」と言って動かなくなった時もないでしょう。

親の要求には基本的に素直に従う良い子だったはずです。

 

そういった親御様ほど、想定外の事態には、とてもとても弱いという傾向が明らかに見られます。

だから子供に共感ができないので、多くの親御様は、子供に不安や怒りをぶつけ、数時間経って、やっと子供がなおるということをよくお聞きします。

 

この状態を繰り返していたら、当然、よくなるものもよくなりません。

お子さんの状態は、ほぼ改善しないことが予想されます。

普段の落ち着いた状態での共感力も大事ですし、こういった想定外のマイナスの状態での共感力も同様に大切です。

 

例えば、もう6−7年前になると思いますが、私自身が同じことがありました。

子供を遊園地に連れて行きましたが、その中で残念ながら、身長制限で乗れない遊具がありました。

娘はその遊具の前で、泣き喚き、「乗りたい。」と叫び続けました。問題はもう閉園時間が迫っていたことでした。

 

私はその状態で、周りをよく見て、閉園時間を多少過ぎてもここなら大丈夫だろうと判断し、その場で娘に「乗りたかったね。残念だね。」と共感し続けました。

私の記憶が正しければ、1時間半ぐらい娘に共感し続けました。

 

そして、疲れて半分、眠ってしまった娘をおぶりながら、帰路につきました。

閉園時間は過ぎていたと思いますが、その辺りは特に問題ありませんでした。

今もあの夕闇の場面はよく覚えています。

 

また、ある日、朝から出かける予定だった時に、娘が「やっぱりいかない。」という時も、時々ありました。

私としては、出かける時間を空けていて、事前に準備もしていたのですが、別にそのことについて、何も怒ったり、問い詰めたりもせずにこう答えました。

「ああ、そうかい。」

そして娘に、いかない理由を聞いて、そのまま私は自分の部屋に戻って、何かの仕事をすることもよくありました。

 

重要なポイントは何かというと、共感力と、心が安定であるか、どうかです。

外乱によってブレるか、ぶれないか。

これは共感力を左右する重要なポイントになります。

 

かなり多くの方の共感の指導をさせていただいていますが、この安定な状態を作りやすい人ほど、共感力はすぐに上がります。

安定か、どうかはおそらくみなさん自身、自覚があるはずです。

ないなら、ちょっと問題です。

 

そして、この安定であるかどうかは、一朝一夕になかなか獲得できるものではありません。

まずは冬休みにおいて、期待どおりでなかったり、想定外の事態だったりの物事にきちんと対応できることを目標としてみてはいかがでしょうか。

予定の1つや2つ潰れたところで、誰も死にやしません。

優先すべきは、お子さんの今の状態と気持ちです。他の物事は二の次です。

 

なぜ心が安定になれないのか?

なかなかこう思えない方や安定になれない方のために、1つだけ、ヒントをお話ししておきたいと思います。

安定でないこと、つまりあなたの不安定さをもたらす大きな要因があなたの幼少期にあります。

・あなた自身が幼少期にどれだけいい子だったか?

・どれだけ自分の感情を我慢して抑えてきたか?

・どれだけあなたの親からホンモノ共感されなかったのか?

 

これらの要素が多いほど、大人になってから不安定になります。

もう1つは、同じように共感されなかったとしても、そのことに対して、どれほどの自覚や認識があるのか?そこにどれだけ目を向けられるか?

ここに目を向けられる人ほど、不安定さを改善するのが早くなります。

これも私が明確に傾向として感じます。目を向けられない人は、圧倒的に改善が遅いです。

 

冬休みの間、お子さんの状態に一喜一憂するよりも、空いた時間を利用して、私がお伝えしたことにじっくり取り組んでみたらいかがでしょうか?

あなたが日頃、何に対して意識を持つかによって、数週間後、数ヶ月後のお子さんの状態が変わってきます。

今から、あなたが明確に問題意識を持てば、3−4月の新学期や春休みには、お子さんの大きな改善も、十分にありえます。

 

今は新しく募集はしていませんが、ぜひそれについて相談してみたい。

自力では無理なので、サポートを受けたいという方は、いつかまたご案内する魔法の言葉がけセミナーのご案内をお待ちください。

 

問題認識アンケート

前回のアンケートに8名からご回答をいただきました。ありがとうございます。

みなさん、いろいろ書いていただきありがとうございます。

みなさんの答えは、いかに子供に共感できないかを如実に表していました。

 

それと同時に私がお聞きしたかったのは、子供よりも、あなたは、あなたの何に対して直面することを避けているのかをお聞きしたかったのです。

単なる共感できない状況説明を回答とするのではなく、そこからあなたは自分の内面の問題をどう捉えているのかをお聞きしたかったのです。

質問の趣旨は、単純に共感できるか、できないかではありませんでした。

 

例えば、

TYさんの「子どもを学校に通わせると言う事から逃げている気がする。」

いまいち、意味がよくわかりませんが、TYさんはご自身の問題をどの様に認識しているのでしょうか?

ご自身の問題を解決することに対して、どの様に認識しているのでしょうか?

 

同じことが他の方々にもいえます。

何ができる、できないの問題のところばかりで、全員おそらく、ぐるぐる同じところで周り続けるでしょう。

この感覚はおそらく自分の内面を深掘りした人でないとわからない様ですね。今回の質問は少し難しかったと私も感じました。

 

今日のブログ、メルマガの内容でもお伝えしましたが、子供の状態に対して、一喜一憂せず、安定に共感し続けるためには、自分の幼少期と共感欠如の問題に立ち返る必要があります。

それをせずに、安定な共感をするには、私と同等クラスの相当高度な共感力が必要です。それは難しいですよね。

 

この問題の解決方法についてお伝えすると前回のメルマガ言いました。簡単にいうとこういったことになります。

みなさん自身、親から共感されていないはずです。

そのことによる、空っぽ感を何か別の手段で満たすか、もしくは共感されなかったことによる無価値観を解除するか、どちらかが解決方法になります。

 

共感してくれる存在が、あればいいのかもしれませんが、みなさんの周りにはいないはずです。

もしそれを求めるのであれば、セルフ共感という手法が有効になります。

 

みなさんは共感の入り口に立ち始めたばかりです。

そして残念ながら、みなさんに無限の共感を注いでくれる存在は、天は与えてくれませんでした。

その欠けたものをもう1度、みなさん自身、見つめ直してください。必ずどうすればいいか、何かを感じるはずです。

 

この問題は、共感のテクニックよりも、さらに重要な根幹の問題ですので、今後もみなさんに問いかけることがあります。

自分の内面を見れない人が、子供の内面を見れるはずがありません。

自分の内面から目を背けるから、子供の気持ちから目を背けたくなります。

 

おそらくこれだけ言っても、本当の深い意味はみなさんにはなかなか伝わらないことを承知の上で、しつこく言い続けます。

あなたは、あなたが幼少期に封印した本当の自分の感情に気づくべきです。冬休みにじっくり自分の内面を振り返ってみてください。

 

ホンモノ共感クイズ

次の言葉に対してのホンモノ共感の言葉をブログにコメントしてください。

クイズ1

帰省する予定当日の朝9時、子供がいくら起こしても起きてきません。意識はある様ですが、声をかけても「うるさい」というばかりです。

どういうホンモノ共感の言葉をかければいいでしょうか?

 

クイズ2

帰省する当日の朝9時、子供が起きてきましたが、「やっぱり行きたくない。」と言いました。

どういうホンモノ共感の言葉をかければいいでしょうか?

 

クイズ3

大晦日の夜11時に、「初詣に行こう。」と子供を誘うと、無視されました。

どういうホンモノ共感の言葉をかければいいでしょうか?

 

クイズ4

子供がこんなことを言い出しました。

「1月1日に新春のガチャイベントがあるから、1万円ちょうだい。」

どういうホンモノ共感の言葉をかければいいでしょうか?

 

クイズ5

冬休みの宿題をやると言いながら、子供がまったく手をつける様子がありません。

どういうホンモノ共感の言葉をかければいいでしょうか?

 

この5つクイズに対して、それぞれホンモノ共感の言葉を考えて、1/3(日)の21時までにブログにコメントしてください。

来週1/6(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えします。

ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。