こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
「いろいろ頑張っているけれども、子供の不登校に改善の兆しがない。」
私は、こういったお悩みをよくお聞きします。
不登校が改善しない3つのケースとは?
ここで考えられるケースは3つあります。
1. 表面上悪化しているように見えること
2. ホンモノ共感がきちんとできていないこと
3. 親の自己肯定感が低く、間違った考え方のままであること
これらの3つが主にありがちな不登校が改善しないケースです。
なぜ、表面上悪化しているように見えるのか?
1つ目の『表面上悪化しているように見える』ケースです。
不登校ですので、当然学校は行きませんし、ほとんどのお子さんは家で勉強することはないでしょう。
そして寝るのも遅く、起きるのも遅い状態です。
だから、親御様の目には、勉強や学校に気持ちが向く気配が感じられない。
その状態がずっと続いている。
こんなことばかりに、目がいっていることがあります。
これは実際、もちろんそのようなケースもありますが、よくよく状況をお聞きしていると、何かの改善の兆しがある場合がほとんどです。
・ゲームをしている時間は格段に減っている。
・家の中で荒れたり、暴れたりする時間が格段に減っている。
・お風呂に入ったり、歯を磨いたり、身だしなみを整えることが増えている。
・リビングにいる時間が増えている。
これらの改善の兆しが、何らかあるのだけれども、そこになかなか気づかないようです。
「早く学校へ行かなければ、改善とは思えない。」
こんなふうに子供が動くか動かないか、何をしているかだけが気になってしょうがないのでしょう。
こういったケースであれば、『目に見えるものがすべて』という考え方を内面重視に変えていく必要があります。
そうしなければ、ホンモノ共感にたどり着くことはありません。
私がご指導させていただいた多くの親御様たちで、大きな改善を得た方々は、こんなふうによくおっしゃいます。
「変わっていないように見えたけれども、よく考えるといろいろな変化が実はあった。」
子供の状態に対する観察眼を徐々に磨いていけば、こんなふうに変化を感じることもできます。
よくあるホンモノ共感の間違いとは?
2つ目の『ホンモノ共感ができていない』ケースについてです。
実際のケースでは、こんなふうに親御様たちが子供と接しています。
・子供と話す時に目をそらしている。
・子供と話す時、声に覇気がない。声が小さい。
・子供と話す時、子供の感情、気持ち、情緒、そういったものに全く踏み込んでいない。
・子供と話す時、子供が欲している言葉を心の底から与えることができていない。
・子供と話す時、いつの間にか親の自分話にすり変わっている。
・子供と話す時、すぐに会話を終えてしまうことばかり言う。
・子供と話す時、楽しそうでない。
これらがよくあるホンモノ共感の間違いです。
私が多くのお母さんにどういう風に共感していますか?と聞くと、こんなふうに答える方が圧倒的に多いのです。
「はい。子供の話を否定していません。」
否定しなくなっただけ、マシかもしれませんが、それだけではとてもホンモノ共感とは言えません。
先ほどのようなポイントを注意して接すると、必ず子供の不登校に改善が生まれます。
親の自己肯定感が低いと現れる現象とは?
3つ目の『親の自己肯定感が低い』ケースについてです。
ホンモノ共感ができていない本当の原因は、トレーニング不足か自己肯定感が低いか、どちらかです。
親御様の自己肯定感の低さは、主に次のようになって現れることが多くあります。
1. 親が感情を出せない
2. 親が自分の言葉に自信がない
3. 親が自分を隠している
これらの要因がホンモノ共感を妨げ、子供の不登校の改善へ至らせないということになります。
いずれも根本は、自分の考えや感情、判断などに自信がないということなんです。
これらの自信のなさの根底は、親御様とその親である祖父母の関係にあります。
この関係から受けた悪影響が親御様の中にたまったまま、残ったままだと、その悪影響は、必ず子供とのコミュニケーションになって、共感を阻みます。
私が見る限り、改善しない悩みの原因はすべてこれらでした。
これらの問題をクリアにして、子供の不登校を改善に導くためには、親御様は今までの言葉がけの仕方や物事の考え方、これらを一度、すべて捨てていただく必要があります。
自分が今まで持ってきたものを捨てるのは、大変苦しい作業です。
時間もかかります。
その時間をムダと思うのか?
将来、素晴らしい芽を出す、種まきの時間だと思うのか?
みなさん、それぞれ考え方は異なるでしょう。
当然、後者のように考えていただくことが大事です。
ぜひ、一度、ご自身のことを振り返って、考えてみてください。
ホンモノ共感とプラス言葉「あれ取ってきて」「これやって」
前回のクイズに5名の方からコメントをいただきました。
みなさん「なぜ、子供がこのような頼みごとをするのか?」について、よくわかっていらっしゃるようですね。
そして子供の頼みごとに対して、嫌な顔をすることが子供にとって、どう悪影響があるのか?
逆に快く動くのがどういい影響があるのか?
そのあたりの深い思考がちゃんとできていると感じられます。
共感が嫌いな人は、この反対のことを必ず子供に与えてしまいます。
それを与えられた子供は、情緒や感性の発達が大きく、阻害されることになります。
子供のために快く動く親の背中を見て育った子と、そうではない姿を見て育ったこと、将来、どんな差がつくでしょうか?
ぜひよく考えてみてください。
ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「嘔吐」
あなたのお子さんが不登校で、学校へ行く意思はあるとします。
ところが以前、学校で嘔吐したことがあるため、お子さんは学校へ行って吐いたらどうしようという不安がとても強くあるとします。
こんな時、親はこの不安に対して、どのようなホンモノ共感の言葉をかけてあげ、またどのように対応していくのがよいでしょうか?
これに限らず、不登校のお子さんは、こうなったらどうしよう。
ああなったらどうしようと言った、将来起こりうることへの不安がとても強くあります。
そんな時、ほとんどのケースで、大丈夫だよと言ってしまうと、マイナスの結果を招きます。
ホンモノ共感であれば、どんな対応になるのか?
ぜひ考えて、ブログにコメントしてください。
ご回答の締め切りは4/1(月)21:00とさせていただきます。
次回、4/3(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方とプラス言葉をお伝えします。
ぜひこの機会を活用して、みなさん、ホンモノ共感を身につけていってください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。