不登校の原因について色んなページで解説してきました。
中にはどのページでも解明されないような「原因不明」とされる不登校があります。
このページでは、原因不明の不登校とはどんな状態を指すのか?
一般的にはどのように説明されているのか
不登校セラピーではどのような見解を持っているのか
どのように対処したらいいのか
について解説いたします。
目次
1.なぜ、原因不明とされる不登校が起きるのか
2.原因がわからない不登校にどのように対応したらいいのか
3.不登校セラピーにおける一つの見解
4.追伸
1.なぜ、原因不明とされる不登校が起きるのか
まずは、以下のページで思い当たる節がないかご確認ください。
親が原因で不登校になる場合
学校のいじめが原因で不登校になる場合
子どもに不登校の原因がある場合
どのページをご覧になっても、どうしてもうちの子供には当てはまらない
そんなご家庭もいらっしゃいます。
なぜなら、原因不明の不登校をされているお子さんは以下のような子だからです。
・学校でいじめにはあっていない(言えないとかではなく)
・行きたくなくなったキッカケ、出来事も特に無い(人間関係に変化もない)
・嫌いな人、苦手な人も特にいない
・家にいる時は、テレビやマンガを見て笑っているし、食事にも顔を出す
・そもそもなぜ学校に行きたくなったのかお子さん自身が分からない
・じゃあ学校へ行こうとすると、突然子どもの身体が拒否反応を起こす
・学校へ行かなくてよくなると、体調がもとに戻る
一見すると、「ただ、サボりたいだけなんじゃないか?」と思われる親御様は決して少なくありません。
しかし、それは違います。
お子さんは学校へ行こうとするときだけ、極度な拒否反応を示すので何かしらの原因があるのです。
では、何が原因なのか?
それは、小さなストレスの積み重ねから、頑張る力が失われてしまった可能性があると一般的には言われています。
・毎朝早く起きるのが、実は苦手
・遅刻をして先生に怒られた経験がある
・部活でミスをしてしまって、試合に負けてしまった
・コーチから厳しい練習を命じられて、へとへとになって帰ってくる
・学校の友達と些細なことで言い合いになり、喧嘩をしてしまった。でも次の日は仲直り
・塾の宿題を忘れて、塾の先生から怒られてしまった
・気になっている子が、他の子が好きだと知ってしまった
思春期のお子さんが受けるストレスは挙げればキリがありません。
特に学校という集団の中で、ストレスを感じない日はありません。
一つ一つは大したことがなく、それが決め手となって不登校になったわけではありません。
ただ、小さなストレスの積み重ねから、ある時ぷつっと糸が切れてしまい、頑張れなくなってしまう。
こういったお子さんは実際にいらっしゃるのです。
ストレスの積み重ねで不登校になる例を「不登校の原因(学校でのイジメ)「ピラミッドモデル」」にて解説をしていますので、良ければ参考になさってください)
では、どうしたらいいのでしょうか?
2.原因がわからない不登校にどのように対応したらいいのか
気をつけなければならないのが、このお子さんを無理やり学校へ行かそうとしてはいけません。
自分でもなぜ不登校になっているのか分からないお子さんは内心、とても焦っていることが多いです。
「どうにかして学校に行きたい
でも、学校に行けない
僕(私)の体どうしちゃったんだろう?」
焦りと不安が更なるストレスを生み、学校へいけなくなる負のスパイラルに陥ってしまいます。
そんな状態のお子さんに
「いい加減にしろっ!いつまで学校に行かないつもりだ!さっさと行って来い!」
「お願いだから学校へ行って!お母さん心配で心配でたまらないの」
「いつからそんな堕落した人間になったんだ!もうお前なんかうちの子じゃない!」
こんな声を浴びせてしまったらどうでしょうか?
行きたいけど行けない自分に嫌気が差して、自己嫌悪や劣等感に悩んだり、自分はダメな子なんだと自信喪失になってしまう。
それこそ不登校だけにとどまらず、引きこもりや自傷行為をしてしまうことも考えられなくありません。
お子さん自身が原因をわかっていないのであれば、親御様は無条件の愛を持ってまずは受容してあげることです。
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3.不登校セラピーにおける一つの見解
原因不明の不登校。
色んなホームページや書籍でも「原因不明」と一言で片付けられてしまっています。
それは、原因を追求するカウンセラーのスキル不足、子ども自身も自分の心理状態をわかっていないためです。
「うちの子は、もうどうしようもならないのでしょうか」
電話相談で、そのようにお話されるご家族の方もいらっしゃいます。
私は、原因解明と不登校の解決をしていくうちに、行き着く先はすべて「役立たず不安」が原因であることに気づきました。
先述したストレスの積み重ねにより
「誰かの役にたてない」
「役に立つ自信がなくなってしまった」
「役に立てないならいないほうがいい」
という気持ちが現れ、不登校になってしまう。
今まで役に立とうと頑張ってきたのですが、ある日ブツリと切れてしまう。
それを一般的に”エネルギーの枯渇”と表現されているのでしょう。
つまり、原因不明の不登校も役立たず不安を解消してあげることによって再登校の可能性が広がってきます。
お子さんの不登校が原因不明だと思って諦めないであげてください。
親御さんが不登校解決のために奔走されているのは、ここまで読んでくださっている以上、とてもわかります。
ただ、お一人で悩まず、一度、無料の電話相談をしてみてください。
一緒に、不登校の原因を解決していきましょう。
4.追伸
不登校セラピーでは、原因不明と言われる不登校も原因を見つけ、解決に導いていきます。
積み重なってしまった原因は、一つ一つ解消していくしか無いのです。
そして、一つ一つ解消していった結果、不登校の改善につながっていくのです。
ぜひ、原因がわからないからと言ってさじを投げないでください。
私が、その原因を解明してみせます。