「完璧主義の子供、家庭は不登校になりやすい」

おそらく、いろんなホームページ、書籍を見る中でこのように書かれているのを目にしたはず。

では、なぜ完璧主義はの子は不登校になりやすいのか?

そもそも完璧主義とはどういったものなのか

完璧主義の原因は何か

どうやったら完璧主義を辞められるか

について解説していきます。

目次
1.完璧主義とは
2.なぜ子供が完璧主義になってしまうのか
3.完璧主義を引き起こす6つの気持ちの原因
3-1.”強く”という気持ち
3-2.”時間の無駄なく”という気持ち
3-3.”成長”という気持ち
3-4.”努力”という気持ち
3-5.”満足”という気持ち
3-6.”完璧に”という気持ち
4.完璧主義の根幹にあるもの
5.完璧主義と不登校の関係
6.完璧主義を捨てるには

1.完璧主義とは

完璧主義とは、

・最高の状態であるために努力をし続ける

・今の自分には高すぎる目標を定める

・自分に対して常に厳しい評価をする

・周りの人からの評価を気にする

ことを指します。

“これくらいでいいかな”と妥協をすることなくすべて完璧(100)を目指します。

テストなら100点を目指し、そのために最大限の努力をします。

例えば、ある完璧主義の子供のテストの点数が80点だったとします。

80点は割と高い方ですので、普通であれば喜んだりするでしょう。

よくやったね、と喜んでくれる親御さんもいることでしょう。

ただ、完璧主義の子供は一つでも間違っていたら無意味と判断します。

80点でも十分高いよ!

といった周りからの評価は、その子の耳には届かないのです。

たとえ99点であったとしても、たった1点のミスや失敗があったものはすべて無意味。

本人には惜しかったねでは済まされないのです。

また、完璧主義の人は他の人にも完璧を求めます。

自分ができていること、ふだんやれていることを他の人が出来ない・やらないと、無性にイライラしたり、代わりにやったりしてしまうのです。

2.なぜ子供が完璧主義になってしまうのか

それは、親や親戚など幼少期に関わりのあった人が完璧主義、もしくは完璧主義になりうる関わりをしたからです。

「○○しなきゃいけない」

「こうでなければならない」

「○○してはいけない」

「こんなものではダメだ」

「テストでは良い点を取らなければならない」

「勉強は毎日ちゃんとしなければいけない」

「宿題はすべて終わらせなきゃいけない」

「親や周りの期待には応えなければならない」 など。

こういった言葉を親から、幼少期から浴びせられると、子供は知らずのうちにこれらの行動を守ろうとします。

なぜなら、これを守らないと親が喜んでくれない(=役に立たないのではという不安)、言わば強迫観念で生きているからです。

完璧主義は強い焦りや不安を伴って、見えない鎖となって子供を徐々に縛り上げ、いずれ動けなくさせます。

3.完璧主義を引き起こす6つの気持ちの原因

完璧主義は引き起こす6つの気持ちの原因があります。

ひとつずつ解説しますね。

3-1. “強く”という気持ち

人に弱みを見せてはならない、人より強くなければならない。見下されたくない。

そんな気持が完璧主義を引き起こします。

例えば、泣いたりぐずったり、すねたりオロオロしたり、逃げ出そうとしたりするのを完璧主義の親は許しません。

「泣いたってムダ」

「頼むから泣かないで!」

「いじめられたらやり返せ!」

「男の子なんだから泣かないの!」

「そんなことで泣くな!」

そんな声をかけるのです。

3-2. “時間の無駄なく”という気持ち

一分一秒時間を無駄にしてはならない、常に効率を求めます。

その時間があったら●●できるという考えから、ミスを極端に嫌ったり、振り回されるのを苦手とします。

片時もじっとすることはできず、常に何かをしています。

ボーっとして過ごそうとするなどは考えられません。

3-3. “成長”という気持ち

成長心が強いのも、完璧主義の人の一特徴です。

成長することを”美”と感じ、成長しなければならないと思っています。

そのため、幼さ、子供っぽさ、甘えを極端に嫌い、自立した”大人”になろうとします。

また、自立した大人を目指すあまり、自分以外の何者かになろうとします。

強く生きるために自分でない自分を作りますが、それは仮初めの姿。

3-4. “努力”という気持ち

完璧主義の人は”成長”で述べたように停滞を嫌います。

成長するためには、努力をしなければならない、常に上を目指し続けなければならないと思います。

上に行くためには妥協なんてもってのほかで、手の抜くことを極端に嫌います。

そこには”一休み”などという言葉はありません。

3-5. “満足”という気持ち

人を喜ばして、満足させなければならないという気持ちがあります。

そのため、自分が他人にしてあげることには満足してもらったり、喜んでもらわないと納得行かず、自分を責めます。

仮に完璧にできたサプライズパーティーても、相手の喜ぶ姿が、自分の求めるラインに達しないともっと満足させられたはずだと感じるのです。

3-6. “完璧に”という気持ち

最後は、もちろん完璧。

完全でなければならないという気持ちです。

失敗、ミスはしてはいけない。

100を目指すのが当たり前という気持ちです。

完璧を常に求めるため、足りない部分にどうしても目がいってしまい、人の粗や効率の悪さ、間違い、中途半端、ミスがとても目につきます。

つまり完璧には一生行き届かないのです。

4.完璧主義の根幹にあるもの

完璧主義の根幹にあるもの

それは、「役立たず不安」です。

役立たず不安を詳しく説明しているページはこちらからご確認いただけます。

完璧な人間になれば、社会から必要とされる、役に立てる。

自分の子供にこそ、役に立つ人間になって欲しい。

そんな親の役立たず不安から、自分の子供に対して完璧を求めるのです。

子供が社会の役に立つことは、親の役立たず不安を解消することにつながります。

5.完璧主義と不登校の関係

では、完璧主義と不登校にはどういった関係があるのか?

例えば、夏休み・冬休みの膨大な宿題を一つ一つ完璧にやっていたが、どうしても時間的に間に合わないものがある。

期末テスト勉強が全教科満遍なくできていない

たまたま朝寝坊をしてしまった。少しだけだけど学校に遅れてしまいそう。

間違えてしまった問題、自信のない問題があったけど、どうして間違えてしまったのか調べる時間がない

すると、完璧主義の子供はどうなるのか。

 

「膨大な量の夏休みの宿題が終わらなかった。

だから学校へは行かない。行けない。

なぜなら、宿題は完璧に終わらせなければならないから。

朝徐々に起きることができなくなっていた。

ある日から朝目覚められなくなった。

だからもう学校には行かない。

なぜなら、遅刻なんて許せない、行くなら朝からきっちり行かなければならないから」

 

強迫観念を強く植え付けられている子は、その完璧主義を全うすることができなくなったとき、不登校になります。

学校は、自分の完璧主義を全うできず、自己肯定感の低さを思い知らされる場所になるからです。

6.完璧主義を捨てるには

では、どうしたら完璧主義を捨てられるのか?

ここで問題なのは、完璧主義の人は「自分のことを完璧主義だと思っていない」ということです。

つまり、”自分では気づけていない”のです。

仮に自分が完璧主義だと認識しても、どうやって治していいかわかりません。

例えば、不登校の子供への対応方法に「ホンモノ共感」というテクニックがあります。

簡単に言えば、子供の言うことに心から共感を示すことです。

しかし、完璧主義の人がこのテクニックを学んで子供に使ったところで、意味がありません。

なぜなら、できない子供・弱い子供・不足している子供に対して、なぜできないのかが理解できないため、共感が生まれないのです。

共感なんて意味のないものよりも、明確な解決策を明示してしまいます。

親が持つ子供の役に立ちたいという”役立たず不安”を解消するために。

そこで、完璧主義の親御さんには、私が開催しているセミナーや個別カウンセリングをおすすめしています。

他にも同じ悩みを抱えた方がいたほうが安心するかたはこちらのセミナーを。

他の人がいる前では不安という方は個別カウンセリングにお越しください。