不登校で学校に行かないリスク

不登校になり学校に行かなくなることで最も重大なリスクとなるのが、同級生との交流やさまざまな体験を共有できないのも然ることながら、何と言っても授業に遅れてしまうということです。
小中学校であれば進級や卒業はできますが、その間に学べていたはずの知識が無い状態となります。
また、高校生以上の場合は出席日数の他にもテストで一定の成績を残さなければ単位を落として進級や卒業ができなくなることがあります。

この状態を恐れて登校させようと考えても、無理強いをすれば大きな心の傷となってしまい兼ねません。
一部の学校ではいわゆる保健室登校を認めていたり、僅かな時間の補講を受けることで特別措置として単位が与えられる場合もありますが、そのような理解と協力体制が整っている学校は日本全国でもほんの一握りにしか過ぎません。
もしも進級できないとなれば、年齢の違う生徒ともう1年同じ学年を過ごさなければならないのも、心身ともに大きな負担となってしまいます。
そんな時にひとつの解決策となるのが、家庭教師を利用する方法です。

全てを理解してくれる家庭教師

家庭教師サービスの中には、志望校へ合格するために成績アップを目指すものだけではなく不登校の生徒向けのサービスも存在しています。
それぞれの生徒の状態を把握しペースに合わせて授業を受けることができ、体調や気分が優れない場合はキャンセルしたり、勉強はお休みにして趣味やテレビの話などをして終わることも可能です。
もしもここで共通の趣味や話題で盛り上がることができれば、それをきっかけに信頼関係を醸成できる可能性もあります。
志望校を目指すための家庭教師であれば多くの学習時間が必要になりますが、ハードルをやや下げて進級すれば良いと考えればそこまでの負担にはなりません。

成績を上げることよりも他人との交流や社会との関わりのパイプを持ち続けることに趣が置かれており、カウンセリングに近い形となり可能であれば必要最低限の学力も身に付けていきます。
学校での複雑な人間関係は必要なく、家庭教師との1対1の関係で気負うことなく何でも相談できます。
不登校の解決には長き時間が必要ですが、信頼できる家庭教師を出会えることができれば問題解決の第一歩となり得ます。

勉強する意思があるなら進学向けの家庭教師

不登校の原因が学校のみにあり、勉強をすること自体が苦にならないのなら家庭教師がおすすめです。
小学校と中学校の義務教育は何らかの形で卒業する必要がありますが、大学入学資格検定、通称大検に合格すれば高校を卒業しなくても大学受験の資格を得ることができます。
大学に入学できれば高校までの学校のように常に教室の中に拘束されることも無く、自由な環境の中に自分が学びたい勉強に没頭することができるようになります。
クラス単位の人間関係に悩まされることも少なくなり、一定の年齢に達した大人の集団として学問に集中できることが期待されます。

2022年からは民法の改正により18歳から成人になることが決定されており、多くの高校3年生から大学生は大人の自覚を持つようになれば教室の様子も大きく変化することが予想されています。
欧米諸国では高校へは行かずに、家庭教師からの教育を受けて大学進学を目指す方も少なくありません。
一方の日本でもライフスタイルや学業に対する考え方の大きな変化から、家庭教師と共に大検合格と大学進学を目指す方も増えています。

体育系の家庭教師で健康的に

ここ数年で子供の運動不足や体力の低下が専門機関による調査でも顕著に表れており、どのように身体を鍛えるのか大きな課題になっていました。
それを解決するために体育系の家庭教師サービスが登場し、大きな話題になりました。
不登校になると運動不足になりがちで、身体を動かすことで健康にも寄与することができます。
また、精神的に塞ぎこんでしまう場合にも運動を行うことで改善される可能性があるという研究結果も最近になって判明したことからさまざまな効果も期待できます。

身体を動かして汗をかけば血液の循環が良くなり脳の活性化にも繋がり、これまでの悩みが小さなものに感じたり状況を打開するための新たなアイデアが浮かぶこともあります。
授業の内容はストレッチやジョギングなどで軽く身体を動かすことから始まり、走るタイムを計測したり幅跳びや高飛びの距離を測ったりして、少しずつ良い記録を残すなどして小さな目標を達成することを繰り返して行きます。
このような成功体験の積み重ねにより、いずれ他の分野でもチャレンジしてみたいと思い始めれば問題を解決するための一歩となります。

フリースクールに通う方法も

文部科学省では不登校になった生徒に対してもうひとつの居場所を作るという目的から、各都道府県に最低でも1校は整備することを目指しており徐々に数を増やしています。
その中でも規定を満たしたカリキュラムを行っているなどの条件が整っているフリースクールに通えば、一般的な学校に通ったのと同様の単位の取得が認定されるケースもあります。

フリースクールに通うことで元々通っていた小中学校に出席したものとしてカウントされるのは現在は全体の5割程度のスクールですが、今後規定を満たす学校が増えて行く予定です。
また、認定されていなかった場合でも指定された通信教育を受けることで補完され単位が認定される場合もあるほか、地方自治体によっては独自の規定を設けておりパソコンやインターネットを利用した学習も出席扱いと見なされて単位が取得できる場合もあります。
これらのフリースクールに通うことによって不登校による学習の遅れや単位を落とすことを防止し、リカバリーが行えることで再び学校に通えるようになったり、進学をきっかけに復帰するケースも増えています。

インターネットの高校が登場

これまでの学校はリアルな校舎に通い続けるか通信教育を受けるかの選択肢が一般的でしたが、ここに新たにインターネットを利用した学校が登場しました。
いつでもどこでも動画で授業を受けることができ、生放送のだけではなく録画されたアーカイブを利用すれば自分の都合の良い時に授業が受けられます。

分からないところがあればメールで質問したり、年に数回のスクーリングで直接聞くことも可能です。
授業内容も従来の主要科目だけではなく、コンピュータのプログラミングやエンターテイメント、スポーツなどさまざまで夢を叶えるための後押しをしてくれます。
講師には有名塾で教鞭を執った経験のある教師や、有名企業の関係者などのプロフェッショナルが集まり幅広いジャンルを楽しく学ぶことができます。
これらのインターネットの学校は文部科学省からの認可を受けており、卒業すれば卒業資格を得ることもできます。
必ずしもリアルな学校に通うことこそが全てであるとは限らず、多様な行き方とルートを持っている新たな時代を迎えようとしています。

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最後になりますが、当サイトを運営している私「新井てるかず」は、これまで不登校の生徒を1200人以上カウンセリングし、88%を解決に導いてきました。
私のカウンセリングを受けてくださることで、お子さんの不登校や引きこもりの真の原因を発見することが可能です。
ちなみに、不登校カウンセリングは以下のリンクより、無料で受けられますので、ぜひのぞいてみてください。
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