今「80:50問題」に代わって、「90:60問題」が徐々にクローズアップされ始めています。

多くの方がこの点について、不安や先行きのみえない暗闇を感じていらっしゃるのではないでしょうか。

「90:60問題」の深刻化の2つの重要ポイントとは!?

「90:60問題」の深刻化で、私がみなさんにお伝えしたい重要ポイントが2つあります。

あくまで私が見る限りなのですが、「90:60問題」にまでに発展した場合、母と子の関係は、全くうまくいっていないものではないでしょうか。

さまざまなメディアに掲載されている引きこもりの問題を見る限りなのですが、親御様は引きこもりのお子さんに対して、ほぼなんのアプローチもしていないようにみえます。

おそらく親御様自身も自分の親から、心に触れてもらう、情緒にふれてもらう、そういった会話を一度もしてもらったことがないのでしょう。

 

私、新井自身も、自分の親から心に触れてもらった会話というのは、幼いころに鼻のアレルギーで苦しかった時以外、一度もありません。

そこで我が子に対して、うまく心に触れる会話ができないという状況は十分わかるつもりです。

この心に触れる会話がホンモノ共感であり、人間が健全に社会的な発達をみせる愛着関係の土台になります。

この愛着関係をないがしろにしたまま、いくら学校へ行くことを願っても、残念ながらこれはうまくいきません。

 

愛着関係とは何なのか?

それは親御様の存在そのものがお子さんにとって、安らぎであることなのです。

親御様の存在がお子さんにとって、何かを促したり、せかせたり、前に進めようとしたり、できない点をできるように指摘したり、ということでは実は愛着関係というものはなりたちません。

それ以外にもお子さんが求めているもの以外のことをぺらぺらと親御様がしゃべったり、お子さんが聞きたい返事以外の返事をぺらぺらと親御様がしゃべったり、そういったことでも愛着関係はなりたたなくなります。

 

内容についてはおそらくほとんどの方は区別がつかないと思います。

ぺらぺらと言葉が出てくる場合、すべて共感ではないと思っていただいて結構です。

お母さんが自分の言いたいことをペラペラと喋っている場合、申し訳ありませんが、全くお子さんに寄り添っていません。

ぺらぺらと喋る限り、絶対に不登校は解決しません。

 

これは大変厳しいお言葉に思えるかもしれませんが、お子さんの不登校を解決したいのであれば、真摯に私の言葉に耳を傾けてください。

「90:60問題」であろうが、中学生、小学生の不登校であろうが、根本はすべて一緒です。

お母さんがペラペラと自分の言いたいことをいって、子供の話、気持ちをきちんと受け止めきれていないこと、ここに全ての原因があります。

もしあなたのお子さんが10代であろうが、60代であろうがこれは同じです。

 

お子さんの気持ちをよいコミュニケーションですべてきちんと受け止めきれていますか?

私の言いたいことは全てここに集約されています。

これができれば不登校問題の解決はさほど難しいことではないのです。

何も難しくありません。親が言いたいことをいうのをやめて、真摯に子供の言葉に耳を傾け続けること、そこに時間と労力とお金を存分に費やすことです。

ここが要点です。

 

もう1つ、今回特別にみなさんに要点をお伝えさせていただきます。

・子供に役立つことを言うのを一切やめてください。

・子供にとっていいことを言うのを一切やめてください。

・子供が喜ぶことを言うのを一切やめてください。

 

親が先取りしてこれらを言うと、子供が自分で考えなくなるので、結局、子供の自分軸が育たないまま、不登校は改善し続けないということになります。

不登校とは自分軸のなさと言ってもいいです。

これから親御様は我が子の自分軸を真剣に育て直さなければいけません。

これまで親が言って動かす。親が怒って動かす。人の考えを読んで動かす。

そういったことをなさっていたのであれば、その悪癖を一切、1ミリも残さずやめなければなりません。失礼ですが、それは完全なる悪癖です。

 

なぜ悪癖になるのか?

その理由はお子さんの自分軸を育てないからです。

私は何度でも言います。親に合わさせてはいけません。親の思いや考えをペラペラしゃべってはいけません。

子供の考えを聞いて育てましょう。

他人に振り回されない、しっかりした自分軸を育ててあげましょう。

それこそが親ができる最高の子育てです。

これができない限り、ずっと人の目に振り回され、人が自分をどうみているか。人の評価が怖くて、人の目が怖くて、集団に適応できないままです。

 

もう一度言います。

子供の言葉に耳を傾けてください。最後まで必ず聞き切ってください。

これを続ければ、必ずお子さんに良い変化が現れます。

 

もう年末ですが、進路についておそらくお子さんはいろんなマイナスの発言をすることと思います。

お子さんがマイナスの発言をすることは大変結構なことです。

あなたをうけとってくれる人だと認識しているからです。これを生かさない手はありません。

進学、進級について、お子さんのマイナスな思いをすべてホンモノ共感で受け止めてあげてください。

自分の思い全てを丸ごと受け止めてもらえたというお子さんの認識が必ずお子さんを変えていきます。

 

ホンモノ共感クイズ「あいつゴミだ。」

前回のクイズに4名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。

平石さん、大島さん、みーやママさん、ゆきみさん、全員すばらしい正解です。

何が正解かというと、私が理想と考える深く理解すること、深く子供の考えを知ろうとすることに皆さんの回答が立脚しているからです。

この深く理解しようとすることは、ホンモノ共感の中で最重要といえます。

 

親が自分の考えや気持ちを深く理解してくれようとしていること、この姿勢を子供が感じとることができると、子供は自分の中で「自分は少数派じゃない。」あるいは「少数派の考え方や気持ちも多数派は理解してくれるかもしれない。」こんな考えがわいてくるんです。

文字だけでは少し実感しにくいかもしれませんね。

この「多数派」、「少数派」と言う考えは、以前のメルマガでもお伝えしたとおり、不登校を理解する最重要のキーワードといっても過言ではありません。

 

実に多くのお子さんが私、新井に対してこう言ってくれました。

「自分は少数派だ。多数派にとっては邪魔な存在。一緒にいたくない存在だ。」

このつらさ、苦しみを親御様が理解すること、特にお母さんが理解すること、これが不登校の解決の最重要の鍵です。

断言します。ぜひ皆さんはご回答いただいた4名の方の回答を参考にしてみてください。

 

ホンモノ共感クイズ「進路」

あなたのお子さんは中3もしくは高3です。

不登校が長らく続いており、進路についても、以前は「もちろん進学するよ。」と言っていましたが、最近はその話をすること自体を避けているようにもみえます。

あなたがその話をもちかけても、「もうどうでもいい。」という返事だったり、「うるさい。」という返事だったり、「考えているけど、前に進めない。」という返事だったり、さまざまな言葉がかえってきます。

 

あなたのお子さんの返事を想定して、ホンモノ共感の言葉を考えてみてください。

あなたのお子さんの返事はどのようなものでも結構ですが、基本的にマイナスを思考している返事だと想定してください。

 

親御様としては、進学について我が子がマイナスのことをいうのは、聞いていてとてもつらいと思います。

ここでつらいというお気持ちが湧き上がってくること自体が、実は解決の阻害になっています。

では一体、どのような心構えで、お子さんの言葉を聞けばいいでしょうか?

 

想定されるお子さんの返事と親御様の心がまえ、ホンモノ共感の言葉を考えて、12/6(月)14:00までにブログにコメントください。

クイズという形にしましたが、本当に大事なことです。

来週12/8(水)に親御様の心がまえと私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えしますので、ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。