こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

 

「うちの子は不登校ですが、一見、自己肯定感が低そうに見えない。」

 

今、魔法ことばベーシック講座の第5期のライトコースを行っている最中です。

時々セミナーで、このような質問を受けることがあります。

 

一見、自己肯定感が低そうに見えない

「明るく元気で、友達も多く、誰からも好かれているので、自己肯定感が低いようにはとても見えません。

だから、不登校の子は、自己肯定感が低いという考えにどうしてもしっくりきません。」

 

こんなふうな場合は、話を聞いただけでは、自己肯定感のどこが低いのか探るのはなかなか困難です。

なので、いつも詳細なチェックシートでチェックしています。

 

ただ、大事なことがあります。

子供の表面的な状況と、内的な自己肯定感にはあまり関係がないということです。

 

「一見、明るいから。」

「友達が多いから。」

 

こういったことは、直接、お子さんの自己肯定感と関係がないのです。

自己肯定感が低いお子さんは、「自分はみんなから必要ないと思われている」という感覚を持っています。

だから、自分には友達が多く、人から好かれているという実感が、お子さんにある場合は、お子さん自身も親御様自身も、自己肯定感が低いということに対しては、腑に落ちない面がありますよね。

 

この場合、お子さんの自己肯定感は、常に低いのではなく、ある条件下で、スイッチが入ると自己肯定感が下がるということが考えられます。

例えば、こんなふうな時にスイッチが入るんです。

 

・周りから好かれていたとしても、周りの話についていけなかった時

・周りの子に比べて、「自分は〇〇だ。」などといった劣等感を持っている時

 

「みんなは、今はかまっていてくれているけれども、もしかしたら、自分から離れていくんだ。」というふうに、一気に自己肯定感が崩れてしまいます。

 

今日も魔法ことばベーシック講座である親御様がおっしゃっていました。

 

「自分の周りから人が離れていくとすごく落ち込む。

それは自分に足りないものがあるせいではないかとかなり考え込んでしまう。」

 

普段は、一見、自信があるように見えても、「人が離れてしまう。」とか、「何かトラブルが起きたら、自分は見捨てられるんではないか。」といった不安が奥底に隠れていることがあるんです。

だから、表面的なところからだけでは、自己肯定感はうかがい知ることができません。

 

自信と自己肯定感は似ているようで、異なる!?

そして、もう1つ、自信と自己肯定感は似ているようで、異なるものです。

 

「こういったことができる。」

「ああいったことができる。」

 

このような自信は、自己肯定感にはならないのです。

もし、あなたのお子さんが、こういったタイプであるならば、普段からお子さんの言動を深く観察しておく必要があります。

 

「どこかに自己肯定感の低い部分が現れていないか?」

 

明るくて元気でという印象の裏腹に、落ち込みやすかったり、物事に対して、取り組む姿勢に大きな問題が見られたり、そういった部分が見えると自己肯定感が低いんではないかと考えておく必要があります。

学校へ行けていないということは、集団適応力が著しく低いということでもあります。

 

こういったことにも、もしピンとこないのであれば、方法論としては、親自身の自己肯定感の低さをチェックするというやり方があります。

なぜならば、子供の自己肯定感の低さは、親の自己肯定感の低さをほぼそっくりそのまま受け継いでいることがよくあるのです。

 

親御様自身は、自分の自己肯定感に関しては正確でないにしろ、ある程度、自覚があります。

そして、親御様の自己肯定感の問題を扱っていくと、そこからお子さん自身の自己肯定感の問題にもたどり着くことができるのです。

 

今日の魔法ことばベーシック講座の第5期のライトコースの1回目では、親自身が自分の自己肯定感の低さにあまりピンときていないようでした。

そこで、ホンモノ共感について、詳しく説明したり、ワークをしたりすると、お子さんに対して、こんなふうにできていなかったと親御様が気づきました。

 

そうすると、お子さんの自己肯定感の問題を推測することもできたのです。

指導者なしには、このようなやり方はできないかもしれません。

ただ、お子さんの問題を解決していくためには、お子さんの自己肯定感の低さについて、考えていかねばならないのです。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「自分はブスだ」

「自分をブスだ」と自己否定する娘さんへの共感ですが、多くの方からご回答いただきありがとうございます。

そのなかで、匿名Eさん、Hardyさんのお二人が正解に近いです。

どの方も、頭ごなしに否定しないよう気をつけていますが、どうしても「いや、あなたは可愛いよ。」という言葉が入っています。

ただ、お子さんはそういった言葉を求めているわけではありません。

 

「自分が自分のことをブスだと思ってしまう気持ち、その原因が何なのか?」

 

そこに目を向ける必要があります。

みなさん、とりあえずの共感はできているのですが、「なぜ、ブスだとおもってしまうのか?」と突っ込むような、掘り下げるような言葉を見てみたかったですね。

 

話を聞くのは、とても大事なのですが、お子さんが、もろに問題点をさらけ出してくれています。

「自分がブスだ」と思っていることは、自己否定をしていることです。

そして、特に「ブス」という言葉には、周りから嫌われる、人が寄ってこないというニュアンスが感じられます。

 

「そういったことを家庭の中で経験したことがないのか?」などをきちんと聞いていく必要があるのです。

その情報が聞き出せたら、さらにそこに対して共感を加えていきます。

ただ、これは難易度が高いので、まずは匿名Eさん、Hardyさんの回答でもオッケーとします。

 

ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「ガチャガチャ」

いろんなショッピングモールに行くと、ガチャガチャが未だに多く置いています。

今、ガチャガチャの主流は、1回200円かと思います。

 

いろいろ買ったとしても大きな金額には、さほどならないかと思います。

それでも1回200円程度のガチャガチャを繰り返すといつか大きなお金になってしまいます。

また直接的には、無駄なことにも思えるし、親から見ても、そんなにいっぱい買ったら、外出した目的が本末転倒になると思って、共感がなかなかできなくなることがよくあります。

 

そこで質問です。

 

毎週のように、何個も何個もガチャガチャを欲しがるお子さんに、どのように共感してあげればよいでしょうか?

 

実際にお子さんにどうホンモノ共感をしていくのかの考えをこのブログにコメントください。

次回11/28(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方をお伝えします。

 

ぜひこの機会を活用してください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

再登校率88%、国内最初の不登校専門カウンセラー

不登校セラピー代表 新井てるかず