言葉にはプラスとマイナスがある!?
先日、私は第10期のライトコースでプラス言葉、マイナス言葉の講義を行いました。
あなたは言葉にはプラスとマイナスがあることに気づいていますか?
実は、ほとんどの親御様はこのことに気づいていません。
マイナス言葉とは、不安が丸だしの言葉を子供にぶつけて子供を変えようとすることです。
つまり、不安が丸だしの言葉、つまり負の感情がむきだしになった言葉ですね。
親の負の感情をぶつけて、子供を変えようとする。
これいいことでしょうか?
こうお考えいただいたら、すぐにおわかりいただけるかと思います。
例えば、こんな言葉がけがあります。
「ちゃんと勉強しないと、将来ゴミ拾いの仕事しかないんだぞ。」
これは実際、私が個人カウンセリングで、2回ほど聞いたことがある言葉です。
語尾から推測されるように、これを言ったのは2人ともお父さんです。
ここで大事なのは、「ゴミ拾い」という言葉です。
このお父さんは「ゴミ拾い」という仕事を社会的に見下される劣等な職業という文脈で使っています。
お父さん自身の優劣感、劣等感がここでむきだしになっています。
そして職業が勉強するか、しないかで決まるという短絡的な思考も垣間見られます。
これはお父さんの不安が丸だしになっている言葉なのです。
親が不安に突き動かされ、不安から逃れるために子供を突き放す。
こんなことをやっていたら、子供はおかしなことになります。
だからこそ、この言葉をマイナス言葉と呼んでいます。
私の本やホームページを見るまで、子供にマイナス言葉をバンバン浴びせ続けてきたという親御様はとても多いです。
それがみなさん、正しいと思っていたのです。
これが間違った言葉がけであるというのをこの世界で初めて、一般にお伝えしたのが私です。
それまで心理学の世界に言葉のプラスとマイナスという概念が存在しませんでした。
親から発せられる、親が子供に伝える言葉は、プラス言葉でなければなりません。
子供がマイナス言葉を発した時は、親もマイナス言葉で返してあげますが、親から発せられるものは基本的にプラスが好ましいのです。
一見、プラス言葉が難しそうに感じる親御様もいます。
実はプラス言葉は、私から学び、2−3ヶ月毎日使うように練習すれば、覚えられるようになります。
プラス言葉を使うと、どのような変化が子供に起きるのか?
実は、ゲーム依存の問題解決に大いに役に立ちます。
なぜならば、子供はマイナス言葉を浴びせられ続けると、いろいろなことにやる気を失ってしまうからです。気分がまったく乗らなくなるのです。
だからこそ、プラス言葉に変えるだけで、かなりガラッと変わったという例をいくつも知っています。
さらにいくつかの例では、お母さんが毎日使ってしまいがちのマイナス言葉をプラス言葉に変えることを具体的に指導したら、2−3ヶ月で再登校した例もいくつもありました。
お分かりでしょうか?
「親が与えた言葉が子供をつくります。」
親が与えた言葉が脳みそを刺激し、記憶が作られ、人格を形成するようになります。
最も大事なことは親の言葉によって、子供の価値観の土台が形成されることです。
お子さんが歪んだ価値観を持っているなら、それは大変恐縮ですが、ご家庭で聞き続けた親の言葉によって土台が形成されているからです。
もし、あなたがお子さんの考え方や価値観が歪んでいるなと感じたのであれば、治すべくは子供ではなく、親御様の言葉なのです。
そして、勉強やゲーム依存の問題解決を進めたいと願うのであれば、同じようとあなたのマイナス言葉をプラス言葉に変えられるよう毎日練習してください。
マイナス言葉をプラス言葉に変えるには?!
例えば、先ほどのこの言葉をプラス言葉に変えてみるとしたら、どうでしょう?
「勉強しないと将来、ゴミ拾いの仕事しかないんだぞ。」
あなたなら、どう変えますか?
「勉強したら、いい職業に就けるよ。」
こう思った人もいるかもしれませんが、この言葉はまったくダメです。
まるで鼻の先に人参をぶら下げた言葉なので、子育てにはまったく適していません。
例えば、いくつか考えてみましょう。
「勉強することによって、社会的にいいと思われるような仕事につく人も多くいるよ。
もし君が将来なりたい仕事がそういった仕事だったら、どんな勉強が必要なのか考えてみるといいよね。」
この言葉は、どう感じましたか?
ここで注意すべきは、まず一般論と子供の個人的な欲求や感情をちゃんと区別することです。
なぜ、マイナス言葉が子供に響かないのか?
その理由は、言葉がマイナスであるという以上に、一般論だけを述べているからです。
ゴミ拾いがどうのこうのなんて、あなたのお子さんにはまったく関係なく、お子さんもまったく関心がないはずです。
まったく興味も関心もない一般論を親は哀れなことに熱心に説いています。虚しいですね。
もう1点、ゴミ拾いに関わる話ですが、自己肯定感が低く、優劣感が強い親は、やたらと職業に上下をつけたがります。
特に廃棄物の収集業を徹底的に見下す傾向が強くなります。
もしあなたにそれがあるのであれば、子供と話すときにものすごく注意しなければなりません。
私は十数年にわたって、人の闇を見続けてきました。
その経験からすると、職業に上も下もありません。
あるのは不安だけです。
この不安をしっかりと受け止めて、不安ではなく、プラス言葉で子供と接するようになってください。
劣等感クイズ「料理ぎらい、料理が苦手」
前回のクイズに7名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
全員正解でしたが、1つ視点の欠如があるように感じます。
何度も言うように料理の腕が下手なわけではないのです。
ではなぜ、料理が嫌いになるのでしょうか?
私が魔法ことばベーシック講座のお母さんに聞くと、ほとんどのお母さんが料理嫌いであることに驚かされました。
料理嫌いの理由を聞くと、みなさんの回答のような内容がだいたいでてきます。
しかし私はそれだけでは説明がつかないように感じます。
つまり、自身のなさ、自己肯定感の低さが料理嫌いの土台になると感じています。
自分に自信がない、自己肯定感が低い人が、さらに料理でトラウマを受けると、料理嫌いになるのは間違いないでしょう。
美味しいと言ってもらえないことで、嫌いになることはよくわかるのですが、そのぶれの激しさ、自信のなさの土台というものを考えてみていただきたいのです。
一度、料理嫌いになった人が、料理がもう一度、楽になるには、料理の腕を上げることではなく、自己肯定感を上げることが先決なのです。
これは料理以外の家事全般に同様にあてはまります。
プラス言葉クイズ「将来ゴミ拾いの仕事しかない」
「ちゃんと勉強しないと、将来ゴミ拾いの仕事しかないんだぞ。」
この言葉は、自己肯定感の低いお父さんがかける言葉です。
これに似た言葉はお母さんもかけていますよね。
「ちゃんと勉強しないと、いい大学に行けない。」
「G MARCH(マーチ)でないと、いい会社に入れない。」
あからさまな職業差別とか、そういった心の貧しい世界から心の豊かな世界にみなさん、移り住みませんか?
その世界に移り住むために、この言葉をあなたのお子さんにむけてのプラス言葉に変えてみてください。
「ちゃんと勉強しないと、将来ゴミ拾いの仕事しかないんだぞ。」
そしてそのプラス言葉を12/7(月)19:00までにブログにコメントください。
いろんな発想でのプラス言葉をお待ちしています。
この言葉が豊かに発想できればできるほど、勉強、ゲーム依存、不登校の問題は確実に解決にむかいます。
来週12/9(水)に私が考える理由をお答えします。
ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。