こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
あなたはお子さんがぐずぐず、ダラダラしていると、「早く!早く!」と声をかけたくなりませんか?
あなた自身が生活する上で、家事などで時間の効率を上げようとしていませんか?
こんなふうに感じているなら、家にいてもゆっくり休まる時間を取ろうとすることができないのではないでしょうか。
こういった傾向があるのであれば、それはあなたの完璧主義が強いことが原因かもしれません。
これはどういう完璧主義かというと、「時間の完璧主義」です。
不登校の親の完璧主義「早く!早く!」
「早くしなさい!」
「早く!早く!」
「だらだらするんじゃない。」
こういった言葉に現れる感覚、これが「時間の完璧主義」なのです。
「時間の完璧主義」とは、時間を無駄なく、効率よく、そして物事を早くこなしたり、終わらせようとしたりすることです。
「時間の完璧主義」があると、子供の無駄な時間の使い方に共感することができなくなります。
・子供がダラダラして動かない。
・ゲームをしたり、Youtubeを見たりして動かない。
・何かに迷ったり、悩んだりして、決められずに前に進めない。
こういった子供の状態に対して、ホンモノ共感をすることができません。
それどころか、子供の状態をなんとか解決して、子供を動かそうとしてしまいます。
なぜ、こんな「時間の完璧主義」が生まれたのでしょうか?
それは「無駄な時間は何の生産性もない。価値あるものを何も生み出さない。」という歪んだ価値観があるからです。
一見、ゲームをしていたり、迷ったり、悩んだり、ゆったりくつろぐ時間が何も生み出すことがないというのはそのとおりのように思えますよね。
つまり、こんな価値観が親御様の中に根づいているのです。
「機能的な価値を生み出せる時間のみが自分の存在価値を自分で認められ、周りからも認められる。」
親御様の中に根付いている価値観は、必ずといっても子供にも伝わってしまいます。
だから子供は自分がやっても価値を生み出せないかもしれないこと、つまり人との関わり、勉強、学校への登校などを避けようとするのです。
これが親御様の「時間の完璧主義」がもたらす弊害なのです。
この文章をお読みの方は多くは、かつて子供に「早く!早く!」と声をかけてきたことでしょう。
あるいはご自身のお仕事で「早くよりよい成果を出さなければいけない。」と強迫観念にかられてきたことでしょう。
これらはすべて捨てなければいけません。
なぜ捨てなければいけないのかというと、この「時間の完璧主義」が生み出す価値というのが、他人軸だからです。
無駄な時間をなくして、生産性のある時間だけを過ごす。
これがまわりや他人に認められる唯一の手段という他人軸になっているからです。
親が他人軸なのに子供の自分軸が育つわけがないですよね。
もし、親御自身に「時間の完璧主義」の自覚があったり、子供が無駄な時間をすごしていることを受け入れられないという感覚があったりするのであれば、その感覚は絶対というほど、手放さなければならないものなんです。
そしてこれを手放して、こんなことを真剣に深く考えてみてください。
・生産性のない時間がどのように価値があるのか?
・生産性のない時間を過ごすことによって、どのように自分で自分の価値を認められるのか?
親御様の「時間の完璧主義」がキレイに抜けて、生産性のある時間を過ごそうという価値観が抜けると、ホンモノ共感が子供に響くようになります。
これによって、お子さんの不登校の改善は劇的に早くなります。
お子さんの不登校が改善しないのであれば、その原因としてまず親御様ご自身の「時間の完璧主義」をチェックしてみてください。
おそらくほとんどの親御様は子供の一見、無駄にみえる時間の使い方、つまりゲームをやったり、Youtubeを見たり、迷ったり、悩んだりして動けないといったあり方に共感し続けることができていないはずです。
ここに気づき、「時間の完璧主義」を手放すことが、とても重要なポイントです。
ホンモノ共感クイズ「勉強してほしい」
前回のクイズに6名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。みなさん、概ねよいご回答をいただいたと感じます。
「勉強する習慣を!」と望むことはお母さんの思いです。
それに子供を従わせることは、結局、子供の他人軸を育てることになります。
その点、みなさんよくわかっていらっしゃるようです。
「学校へは行き始めたものの、勉強はしんどい。」
そういったお子さんの内面は、他人軸の部分が強くて、疲れているのではないかと思います。
・先生が求める正解、主題者が求める正解に対して、間違いのない答えを出さなければいけない。
・間違いはよいけれども、出された課題や宿題、求められた自宅学習の量を完璧にこなせないといけない。
この子供の気持ちを十分に感じ取って共感する言葉をかけてあげられれば、OKです。
子供が学校に行けるようになるには、子供の他人軸が十分に抜けて、自分軸が十分に育っていないといけません。
親御様が他人軸の言葉をかければかけるほど、これを阻むことになりますので、ご注意ください。
ホンモノ共感クイズ「コツコツ努力するのがつらい!」
不登校のお子さんは、長期間の努力の積み重ねがとても苦手です。勉強や習い事、そのほか即、成果がでないようなことは、ほぼ手がつかなくなります。
そういった努力は「やらなきゃいけない。」と頭でわかっていても、行動に移すことができません。
こういった場合、どのような対応をしたり、どのようなホンモノ共感をしたりするのがよいでしょうか?
具体的なシチュエーションをあなたのお子さんに当てはめて考えてみてください。
そしてあなたが考えるホンモノ共感の言葉を2/14(月)20時までにブログにコメントしてください。
来週2/16(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えしますので、ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。