先日、私が開催している魔法ことばベーシック講座の第8期のアドバンスコースが終了しました。

参加者さんのお子さんの不登校は無事、100%解決しました。

海外留学や高校、専門学校など進路はさまざまですが、お子さんたちは自分軸をもって、それぞれの道をまっすぐ進んでおられます。

 

第8期は途中で、コロナ禍になったこともあり、最も長くかかりました。

その中でゆっくり自然に自発的に自分の道を歩みはじめたお子さんたちのことは、私にとっても印象深いものがあります。

不登校の解決に最も重要なポイントをあげるとしたら、やはりホンモノ共感です。

親御様がホンモノ共感をしっかり身につけることができると、不登校は100%解決できます。

 

実際、第8期の参加者さんたちは最初、お子さんへの共感的な対応にとまどいつつ、少しずつ共感の考え方を吸収して、ホンモノ共感を身につけました。

お子さんたちの状態や問題はさまざまでしたが、共感をしていくなかで、少しずつお子さんたちが落ち着き、情緒の安定を取り戻し、そして学校へと戻っていきました。

ホンモノ共感はお子さんが感じたこと、思ったこと、考えたこと、それらを親御様が全て受け入れ、正解にしてあげる考え方です。

親御様がホンモノ共感することによって、お子さんは自分の内面に自信をもつことができます。内面というのは情緒であり、人間としての存在の本質でもあります。

自分の本質に自信をもてるようになったら、お子さんは自分を隠さずに堂々と人と交流することができるのです。

 

実際にお子さんが自分の情緒、本質に自信をもてないと、人間は自信のないところを隠すので、いつまでも自分の存在を人前から隠し続けます。

そうすると不登校の改善にはなりません。

第8期アドバンスコースの方々はこの考え方をよく吸収し、お子さんとの親子関係をそれぞれのケース、状況に合わせて、しっかりと不登校を改善してきました。

これがうまくいった最も大きな要因であると私は感じています。

 

もちろんお子さんが海外留学したら、お金の問題や現地での生活、いつまで海外にいるのかなどの悩みがあります。

高校に行ったら、大学進学をどうするのか、その先の心配があります。専門学校も同じように就職をどうするのかなどの心配があります。

親として、家族として、子供に対する、心配の種はつきないことでしょう。

これも今までのような親の心配を子供に解消させるというやり方ではなく、親の心配は親が解決する、こんな考え方で望んでいただければと思っています。

 

以前、私がカウンセリングしたお子さんで自己肯定感が最低レベルのお子さんがいました。

半年ほど経って、学校に戻り始めた頃、その子は言いました。

「自分は何も変わっていない。変わったのは親だ。今までのような不安や心配や思ったことをすぐ口に出す親ではなく、熟慮した言葉を出してくれるようになった。

自分のことを信頼してくれるようになった。今までうるさく言われてきたことも、まったく何も言われなくなった。そこが一番大きな違いだ。」

その子はこんなふうに言いました。

 

自己肯定感が上がり、学校にいけるようになっても、お子さんは自分が変わったとは感じず、親が変わったと言っているのです。

この話は私にもとても印象深いものがあります。

おそらく第8期のアドバンスコースの皆さんも似たようなところがあるのではないでしょうか。

 

これをお読みの方々はこの話を参考になさって、ホンモノ共感や親子関係をどう変えていくか?そして親御様ご自身をどう変えていくか?

これらをしっかり見つめ直していただければと思います。

 

ホンモノ共感クイズ「この鍋、変な匂いがする。」

前回のホンモノ共感クイズに6名の方からご回答いただきました。ありがとうございます。

みなさん、まず子供の五感によりそうということがよくできていて、好ましく思います。

子供に質問し、決して否定しない。子供の感覚を少し深掘りしてみる。これが子供が感じた情緒を正解にしてあげるということでもあります。

「変な匂いって、どんな匂い?変な匂いがする?」

こんなふうにまず質問から入り、自分も一緒に嗅いでみる。子供の感覚を肯定してあげて、匂いの原因を一緒に推測してみる。そして最後に何かの解決策、この手順を踏んでいただきたいと思います。

共感が先、解決は後です。

 

変な匂いとは何が考えられるでしょうか?

野菜の生煮えなのか?
肉類の生煮えなのか?
お魚の生煮えなのか?
何かの香辛料なのか?

いろんな可能性が考えられますよね。

これにいち早く気づいた子供の嗅覚を正解にしてあげて、決して否定しないでください。そしてもし作り直すことになっても、笑顔で対応できる。そういった対応を心がけてみたいものですね。

 

ホンモノ共感クイズ「マスク」

あなたのお子さんは学校へは通っているものとします。毎日、使い捨てのマスクを着用しています。

ある時、その子からの頼みで大量にまとめ買いしたマスクをその子が「なんか着け心地が悪い。」と言い出しました。

何やら、親には理解できない肌感覚で付け心地の悪さを感じたようです。

こんな子供に対して、あなたならどのようにホンモノ共感し、対応しますか?

 

「せっかくまとめ買いしたのにもったいない。」などとは言ってはいけません。「我慢しなさい。」と言うのもなしです。

みなさんが日々、着用しているマスクは、着け心地に違和感がないものを選んでいると思います。

その感覚を思い出して、あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを12/12(月)14:00までにブログにコメントしてください。

 

来週12/14(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。