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無気力による不登校 男子中学生MM君

男子中学生MM君のお母さんからいただいた、自発的再登校レポートです。

MM君は、
・小学校から数年続いたお母さんによる勉強の強制
・サッカー少年団での屈辱的なトラウマ
・塾がらみの友達とのトラブル

大きく分けて3つのストレスとトラウマによって不登校となりました。

実際MM君に私が会ってカウンセリングしたのは2回だけで、あとはメールのやりとりだけで全て解決。一番理想的な「根本的改善と自発的再登校」をもたらすことができました。

  1. Vol.1息子の様子がおかしい

    中学一年生 MMです。
    気持ちのやさしい子で、ケンカをしてもだいたい言い負かされてしまうことが多く、それで泣いている姿をみて、歯がゆく思うこともありましたが、親にしてみれば、素直でよくいう事もきいてくれて、助かるなあというタイプの子でした。…

  2. Vol.2できないのは甘えているから

    自分の気持ちをわかってくれる人がいない、さぼっている、なまけている、遊んでばかりいるとしかみられない。家にいるのもつらい、という状態でした。
    学校には行けなくても塾には行けていましたが、それも勉強のためというより、そこに来ている友達としゃべったりふざけたりして気持ちを紛らわせるのが一番だったようで、塾の方から授業態度について相談されてしまうくらいでした。…

  3. Vol.3足が痛くて学校へ行けない

    まず、身体の症状がでました。
    足が痛い、ということで整形外科を受診してレントゲンも撮りましたが、異常なし。
    小児科で血液検査をしても異常なし。
    骨折した子だって松葉づえで学校に行っているというのに、足が痛くて学校に行けないとはどういうことなのか。当初は、まったく理解できませんでした。…

  4. Vol.4第三者に入ってもらう

    中学校や小学校での記憶は割とすんなり行きましたが、勉強に関すること、塾や私が関わっていることに関する記憶は、うまくいきませんでした。
    当事者でもあるわたしに遠慮する気持ちがあったのか、質問者が私だと、「ない」ということになってしまい、「じゃあ、終わったね」ということにしてしまっても、実はまだまだ残っている、という状況でした。
    ねらいをきちんと定めることができればうまく処理できるのでしょうが、まずそこを探り出すことのむずかしさにぶち当たり、第三者に入っていただく必要がありました。…

  5. Vol.5鍵を握る記憶

    記憶のほうは、受験勉強まではなんとか終了しましたが、サッカー少年団での夏の合宿での記憶で手詰まりとなってしまいました。
    この合宿は、子供たちが自分たちで計画し、そのとおりに事がうまく運ばなくても、みんなで協力してひとつひとつクリアしていこうというねらいで企画されているものです。
    MMは小6の合宿で自ら立候補し、班長となり、自ら計画を立てました。
    しかし、初日の最初の集合場所にMMと母親が遅れて到着した(遅刻はしていない)ことから、コーチ陣からケチがついてしまいました。…

  6. Vol.6親の説明が子供に「納得」をもたらす

    これはもう、わたしでは説得できないと思い、当時別の班の引率をしていて、今も少年団のコーチをしている父親に話を聞いてもらうことにしました。
    そして父親からは
    「合宿のねらいは、完璧な計画をたてて失敗なく小旅行を終えることではなく、むしろあえて失敗させることで、それにどう対処していくかといった応用力をつけさせることだ。

  7. Vol.7我が子を苦しめていたのは何か?

    お母さんのお書きになったレポートは前回で終わりです。
    MM君にとって、何が不登校の原因となったかというと
    ・小学校から数年続いた勉強の強制
    ・サッカー少年団での屈辱的なトラウマ
    ・(今回詳細に書かなかったが)塾がらみの友達とのトラブル
    大きく分けて3つのストレスとトラウマがあったのです。
    これらに対して、誰も不登校の原因がわからず、親もわからず、医師でさえもわかりませんでした。
    そしてMM君は「怠け者」というレッテルを貼られ、苦しみ続けました。…