あなたは、ご自身のイライラスイッチにどのくらい気づいていますか?

実は、このイライラスイッチを不登校のお母さんは、全員持っています。

なぜ、子供は学校へ行けないのか?

その大きな理由は、お母さんのイライラした顔が怖いからです。

 

外で愛想が良く、優しそうに振る舞っている人ほど、実は家では、家族にイライにした顔を向けています。

このイライラした状態で、ホンモノ共感もプラス言葉もとても、響くものにはなりません。

だから、不登校解決の第1歩は、お母さんがイライラスイッチを切ることなんです。

 

あるお母さんと子供の会話その1

昔、こんなケースがありました。

今まで、子供の気持ちを考えたことがなかったお母さんがいました。

そのお子さんが、完全引きこもりになったので、私のカウンセリングを受けに来ました。

私は、お母さんと子供の家庭内での会話を録音したものを聞かせてもらいました。

 

二人の会話だったのですが、子供は、ほぼしゃべっていませんでした。

お母さんが、一方的に子供に話しかけていました。

そして、録音されたICレコーダーからは、怒りがにじみでたお母さんの声が聞こえていました。

 

お母さんの声はトーンが低く、そこに何とも言えない毒々しい攻撃的な声色がにじみでていたのです。

この声は聞いていて、怖かったですし、子供ならなおのこと関わりたくなくて、無視するでしょう。

お母さんはご自身で気づかないうちに、自分のイライラスイッチを入れ続けていたのです。

 

あるお母さんと子供の会話その2

またある不登校の子供とお母さんの会話の録音はこんな感じでした。

天真爛漫に振る舞う子供に対して、お母さんは怒りがほぼ爆発状態でした。

子供の言葉をさまざまな言葉で否定し、行動を変えようとしていました。

子供の状態は、かなり悪い状態でした。

このお母さんも、イライラスイッチが入り続けていました。

 

あるお母さんと子供の会話その3

別のお母さんは、家に帰ると、家中散らかっていて、子供たちがゴロゴロ、ダラダラしている場面を見た習慣に猛烈な怒りが湧き上がると言っていました。

そのお母さんは、子供のある問題行動で悩んでいました。

しかし、その問題行動は、実はお母さんの怒りがこわいために生まれたものであるということが、話を聞いていて、すぐにわかりました。

 

お母さんが子供に怒りを向けることによって、子供は自分の存在価値を否定されたと感じてしまうのです。

そして、その価値の低さから逃れるために、子供は問題行動を起こすのです。

 

この怒り、イライラは、不安とセットになって、多くのお母さんがもっている感情のスイッチです。

そして、不登校の子供のお母さんが抱えている、多くの子供の問題行動をつくりだしてしまっているのです。

 

そして、子供の問題行動に対して、実は本当は問題でもなんでもないのですが、お母さんは、子供にさらなるイライラのスイッチを入れてしまいます。

「そんなことしたら、みっともない。恥ずかしい。迷惑をかける。」

 

そして、お母さんのイライラが、子供にとって、学校や世間の価値観を表すものになってしまい、こんなふうに自分のことを感じてしまいます。

「自分は学校や社会、世間に対して、無価値な存在である。」

 

だから、学校に行けなくなり、不登校になってしまうのです。

つまり、なおさなければいけないのは、変えなければいけないのは、子供ではなく、お母さんのイライラ、怒りを変えなければいけないのです。

 

怒りやイライラの根源はどこにあるのか?

そして、もう1つ、ここで大事なことは、その怒りやイライラの根源です。

その怒りやイライラの根源は、子供ではありません。

では、その根源は一体、何なのか?

 

この根源は、お母さんのお母さん、つまり不登校の子供のおばあちゃんにあります。

おばあちゃんから、お母さんがきちんと共感されなかったので、お母さんにどこかに無価値であるという認識が存在してしまっているのです。

 

自分が無価値であると認識することは、人間にとってはとても恐ろしいものです。

子供の問題行動は、その究極の怖さのスイッチを入れる働きにしか過ぎません。

 

この怒りやイライラのスイッチを消す、根源的な方法とは、お母さん、あなたがおばあちゃんとの関係の中で、共感してもらえなかったために生まれた無価値感を消すことです。

これを何度も何度も、いろいろな角度から消すということを積み重ねていくうちに、怒りそのものが消えてきます。

これが不登校解決の第1歩です。

 

この怒りを消すということは、私が魔法ことばベーシック講座で指導してきたことで、かなり重要視しています。

多くの親は自分の怒りの原因は、こんなふうに子供にあると主張します。

・子供が朝起きないから

・子供が言ったことをやらないから

・子供が私がつくったご飯を食べないから

・子供がいつまでもゲームをやめないから

・子供がスマホをやめないから

・子供がいつまでも寝ないから

・子供が先生に迷惑をかけるから

 

「子供のせいで、私は腹が立つんです。」と皆さん、口を揃えて言っています。

大の大人が自分の怒りの原因を年端もいかない子供になすりつけて、その姿を見ると、私はとても悲しくなってきます。

 

これは実際、不登校のお母さんから聞いた話です。

あるカウンセラーから、お母さんの怒りに対して、こんなふうに言われたそうです。

「しょうがないですよ。腹たつこともありますよ。当然ですよ。」

 

こういうふうに言われて、逆にお母さんはどうしたらいいのか、わからなくなったそうです。

これでは、何の解決にもならないのです。

 

お母さん、あなたは気づいてください。

年端のいかない子供の言動に大の大人が怒りの炎を燃やしているのはおかしいと気づいてください。

 

はっきり言います。それは間違いです。

怒ってはいけません。イライラしてもいけません。もっと器の大きな人間にならなくてはいけません。

 

怒りを見せる人のほとんどは自分の情緒の動きを全くみようとしません。

これは男女共通です。すべて相手が悪いと言い出します。

それではダメです。

 

あなたは大人なのだから、自分の感情を自分でコントロールできるようになってください。

自分の感情に子供を巻き込んではいけません。

 

ここまで私がお伝えしたことに、あなたはどう感じますか?

おそらく読むのが嫌になった方が大半ではないかと思います。

一方、それはわかるんだけれども、どうやって怒りを鎮めたらいいのかがわからないという方もいると思います。

 

怒りのマネジメントは効果的なのか?

私がかつてカウンセリングをした方にはこんな方もしました。

「私自身がひどい虐待を受けて、育ちました。

そのため子供のちょっとしたことに対して、怒りが抑えられません。

今、流行している、怒りのマネジメントという方法を使って、なんとか抑えようと試みました。

 

例えば、その方法では、怒りを感じたら、数秒間待てとか、一旦、その場を離れてトイレに行って気を静めてからまた戻れということを教えられます。

その方法を使うと、確かにその場は静まるのです。

ところがしばらく経つと、怒りがぶり返してきて、子供に必ず1度は怒りをぶつけないと、どうしても気がすまなくなるのです。

実際これで何度も失敗して、子供の精神状態が不安定になっています。」

 

こういった方々に向けて、有効な考え方をお伝えすることを今、準備しています。

高度な心理療法の技術が使えなくても、この考え方を身につければ、かなりあなたのイライラを抑えられるようになります。

 

お母さん、あなたが自分を変えるのに、最も適しているのは、実は魔法ことばベーシック講座です。

しかし、不登校解決率100%の魔法ことばベーシック講座の募集は終了し、次の開催は未定です。

だから、何らかの形で、親御様の現状の解決に役立てていただけるような教材を準備してきて、来週12/18(水)に詳細をご案内します。

ぜひそれを手に入れて、あなたのイライラを抑えて、不登校の解決にお役立てください。

 

情緒と機能クイズ「言ったことをやらない子供」

前回のクイズに4名の方から回答いただきました。

全員、とてもいい答えです。全員、花マルです。

 

いろいろ共感的に聞いて、お母さんがさっさと洗濯物を取り込む。

そして、その時、当然、笑顔がくっついている。

これでオッケーです。

 

みーやママさんのご回答が、怒ってしまうお母さんの1つの典型ですよね。

余裕を持てればという気持ちはとてもよくわかります。

 

ここで大事な点は、本当の余裕とは何かです。

時間の余裕なのか、体の余裕なのか、心の余裕なのか、本当に大事なことは、どの余裕なのかを皆さんには考えていただければと思います。

 

情緒と機能クイズ「雪」

今の時期、北海道や東北の一部では、雪が降っています。

その雪を見て、不登校の子供のお父さんとお母さんのどちらかが、こんなことを言い出しました。

「雪が積もるのやだなあ。」

 

あなたはどのように共感的に返事をしますか?

想定される夫婦の会話の流れも書いてみてください。

情緒面からも考えて、あなたの答えを12/16(月) 17:00までにブログにコメントしてください。

 

来週12/18(水)に私が考える情緒面をお伝えします。

ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。