あなたはお子さんと死について、腹を割った話しあいができますか?

最近、若手俳優の三浦春馬さんが自殺しました。ファンだった方も多いですね。

私がセミナーやカウンセリングで関わらせていただいてお子さんにも、彼の死に結構な衝撃を受け、そのことを親御様と話した方がいました。

こういった話にこそ、お子さんの不登校の改善のチャンスが潜んでいます。

 

その改善のチャンスとは何なのか?

それは人の死とそれにいたる苦しみについて、思いを馳せて、それを我がことのように深く話すことができるか、どうかなのです。

 

あなたは人の死とそれにいたる苦しみについて、お子さんと話すことができますか?

あなたが、これをできるようになれば、不登校の解決は、王手がかかります。

もし、あなたが人の死についての話を子供とするのが怖いと思ったら、不登校の解決は遠ざかります。

 

なぜならば、あなたがこういった深い話、そしてある意味とても恐ろしい話をすることができないなら、お子さんの話に共感ができないからです。

そうすると、お子さんがいくら三浦春馬さんのことを熱心に話したとしても、あなたの返事はとても薄っぺらいものになるでしょう。

三浦春馬さんの死について、「悲しいね。辛いね。」という共感だけで終わらせても、これはとても浅く、ホンモノ共感になっていません。

死について、お子さんの様々な気持ち、考え、もやもやっとした部分について、全く踏み込むことができていません。

 

そして、ここにはもう1つ重要な問題があります。

もし、あなたがこういった話ができないなら、お子さんの不登校が解決しない理由は、とても簡単です。

あなたの話が、ささっと終わるからです。お子さんとの話が短くなるからです。

親御様が死というものについて、何もいいたいことがないのであれば、話なんてあっと言う間に終わってしまいます。

 

するとそれを聞いているお子さんは、どう感じるでしょうか?

簡単に言うと、お子さんはこう感じます。

「それだけ?なんか他にもっと言うことないの?そうやって、いつもあっさり終わらせようとしている。

結局、私との話なんて、いくら私がしゃべってもお母さんにとっては、本心を明かす必要も、まっすぐ向き合う必要もないことなのね。

ああ、人って、やっぱりそういうものなのね。」

 

そして、こういうふうに感じた子供はどうなのか?

実はこの感覚が子供の人間不信を生み、不登校の直接の原因となります。

 

自己肯定感が低い親は、この類の話をするのが、とても不安で怖くて、恐ろしい傾向が強くあります。

こういった稀に起こる有名人の自殺などがなかったとしても、お子さんが不登校であれば、「死にたい。」や「生きているのが辛い。」などといったことがおそらくあるでしょう。

そこで多くの親は固まりますよね。

 

ぐさっときて、こう感じているかもしれません。

「ああ、私がこんな育て方をしたから、この子はこんなに辛いんだ。」

 

ここをもし乗り越えることができれば、お子さんの不登校の解決は間近になります。

ただこの話をすると、勘違いする人がいるかもしれません。

「人に迷惑をかけるな。」という価値観がガチガチにある方は、迷惑をかけられた人を不快だと思うかもしれません。

今回、お話ししているのは、そういったものとは全く別次元の話です。

 

不登校が改善しない本当の原因とは?!

死を選ばざるをえなかった若者の苦しみと葛藤をどのように捉え、語りあうのか?

そしてその訃報に接したお子さんたちの気持ちにどう接するのか?

これができない状態を私は「情緒を閉ざしている」と表現しています。

 

先日、魔法ことばベーシック講座の第6・7期の合同の無料フォローアップセミナーを行いました。

そこで不登校の改善のヒントとして、こんな話をしました。

「たとえ、不登校が解決しても、お母さん、あなたの自己肯定感が低く、情緒が閉ざされたままだと、お子さんも情緒不安定になります。またお子さんが不登校であれば、改善がなかなか進みません。

ホンモノ共感とは親子の情緒の関わりとも言えます。親が情緒を閉ざしていると、子供は他人と心で関わることができず、学校へ行けません。」

 

だからこそ、閉ざしてしまった情緒を開いていくことが、まずはとても大切です。

この情緒を開くということは、一朝一夕にできることではありません。

自己肯定感の低さを解決しながら、機能の考え方を捨て、他人軸を捨て、正しい共感を実践していく必要があります。

 

これらをすべて身につけることができる、魔法ことばベーシック講座の次回の開催は未定です。

もし、あなたが正しい共感を身につけて、これらの問題を解決したいと思われたなら、以下の音声教材を繰り返し聞いて、ホンモノ共感を少しでも吸収しておいてください。

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他人軸とホンモノ共感クイズ「ゲーム課金」

先週のクイズに12名の方から回答いただきました。ありがとうございます。

今日、私の回答の前に、皆さんにある1つの話をさせてください。これは引きこもり関連の本に書いてあったエピソードです。

ある引きこもりの男の子がいました。その子は、ある日、こう言いました。

「こんな家は嫌だから、でてってやる。引越し資金として、100万円よこせ。」

お父さんはその話を聞いて、熟考の上、「よし、わかった。」と言って、100万円を渡しました。

 

100万円を受け取った彼は、次にこう言いました。

「やっぱり100万じゃ足りない。もう100万円よこせ。」

さらにもっと熟考したお父さんは、「よし、わかった。」と言って、彼に100万円を渡しました。

 

彼は計200万円を手にして、どうしたのか?引越しをしたのか?

実は彼は引越しをしませんでした。

 

ではその200万円はどうしたのか?

実は100万円程度を自分に手元に残して、親に返したのです。

その時、彼はこう言いました。

「親父が初めて、俺の言うことを聞いてくれた。この100万円は手元に残しておく。」

おそらく彼はその100万円を使わなかったと思います。

 

あなたはこの話を聞いて、どう思いましたか?

そして、もう1人、ある高校生の男の子の話をお伝えします。

「自分が汚い。」という幻覚に悩み、この男の子は不登校になりました。

彼の親も、彼の兄弟も、彼をずっとバカにして、育てていました。

 

彼の親は、子育てアドバイザーです。

彼は不登校になってから、家の中で荒れ狂いました。そしてこう言いました。

「今まで、よくも俺をバカにしてくれたな。なめやがって。俺の心の痛みの代金を払え。全員100万円ずつ出せ。」

 

家族はおそらく一円も出していないでしょう。

このエピソードのように、お金、ゲーム課金については、多くの親御様の悩みです。

私は、基本的に「財布の紐が許す限り、お金をだすように。」と指導しています。

これはお金をだすことによって、不登校が改善するのではありません。

 

親御様が子供の心の痛みを感じ取り、それに完全に寄り添った共感的な対応をすることで、心の傷、心の穴を的確に埋めていこうという考えです。

1万円をいくら突っ込んでも、この穴は満たされることはありません。

こういった依存のお子さんの心には、暗くて寒い穴があいているのです。

 

ほとんどの親御様は、これを物質でなんとか満たそうとあがいています。

しかし、この暗くて寒い穴は、親御様の愛着と共感によってしか、塞ぐことができません。

1億円を突っ込んだとしても、決して満たされない穴なのです。

 

前回のクイズには、多くの方からご回答いただき、その内容を拝見していると、皆さん、お子さんの痛みをなんとか理解しようという姿勢が見られて、好ましいと感じました。

この問題は、お子さんの穴の暗さ、寒さを理解しようという姿勢で臨まない限り、解決はしないのです。

 

これを無理やり、上から目線でやめさせたら、将来お子さんが大人になった時に、違う依存になるでしょう。

ギャンブルやアルコール依存などです。

 

その危険性を十分に認識された上で、マサルさん、早川弘美さんの回答がとてもいいですね。

ぱぱさん、雨のち晴さんは、お二人とも無意味感や絶望感や穴を埋めるとおっしゃっています。非常に深い読みです。

 

みーやママさんの「親に金を使わせる。」そういったお子さんの気持ちはわかりますよね。

愛情を試すというのは、一方で親に痛みをわかってほしいという面があります。

 

ゆきさんの「子供を腫れもの扱いしているのが気に入らない。」これもとても深い読みですね。まさしくその通りだと思います。

わかめこさんは、現実的なホンモノ共感の言葉を考えておられますね。

Hardyさんの「親が一番嫌がることをする。」これによって親の目が自分に向く、関心を持ってもらえるということですね。

 

私が今カウンセリングさせていだいている男の子も、全く同じことを言っていました。

「大事を起こさないと、自分の方を全然見てくれない。」と言っていました。

こういった問題を起こすケースの親は、子供の存在に全く関心がないか、子供の気持ちに全く関心がないか、どちらかです。

 

れいわんさんは、子供の苦しみによく思いを馳せて、共感しています。

ゲーム依存になって、1日中、ゲーム以外にすることがないというのは、いわゆる心のエネルギーというものが、外で活動できる子に比べて、10%もありません。

 

ゆかりさんの「無理難題をふっかけるのは試し行動。」これもまさしくその通りです。

値切りたい気持ち、ユーモラスでいいですね。ただ値切らないようにグッと堪えましょうね。

 

ケイトさんの読みも深いですね。

お試し行動と同様に、どれだけ親が自分の気持ちをわかって、寄り添ってくれるのか、これを常に子供は見ています。

 

田絵さんの「ゴロゴロしていても、ゲームをしていても満たされない思いがある。」これもまさしくその通りです。

この満たされない思いこそが、先ほどお伝えした穴です。

 

こういった場合、私ならゲームの課金に対しての共感ももちろんですが、それよりも普段の共感を徹底的に強化します。

これを強化すればするほど、ぶち切れる程度も、頻度も必ず減っていきます。

金額の大きさは、子供の心の痛みの強さに比例します。

子供の心の痛みがなくなればなくなるほど、要求する金額もだんだんと安くなっていくでしょう。

 

1万円の課金がなんども続くと、もちろん大変であることはわかっています。

しかし、この状態からお子さんを救いたいならば、お母さん、あなたは視点を万札ではなく、お子さんの思いに移さなくてはなりません。

そうすればお子さんにゲーム課金であっても、共感することができるようになります。

 

他人軸とホンモノ共感クイズ「ゲーム依存」

あなたの不登校のお子さんは、引きこもっていて、ゲーム依存だとします。

そのお子さんは、ゲームで負けたり、うまくいかないと、家の中で暴れます。

壁に穴を開けたり、ものを壊したりします。

 

このような場合、あなたはどのように共感し、どのように対応すればいいでしょうか?

お子さんの心の痛みにホンモノ共感するつもりで、お子さんの心理を読み取ってください。

 

クイズのブログへの回答の締め切りは、8/17(月)13:00です。

来週8/19(水)に私が考える自分軸とホンモノ共感の考えをお答えします。

 

ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。