鬱(うつ)の割合が2倍以上に増加!?

先日OECDメンタルヘルスに関する国際調査で、日本を含めた先進国で、鬱(うつ)の割合が2倍以上に増加していることがわかりました。

特に若い世代や失業者、経済的に不安定な人の間で、この問題が深刻化しています。

 

ではお金があれば、お金を与えれば、鬱(うつ)は改善するのか?

実は、そうではないと私は考えます。

もう1つ、読売新聞のオンラインニュースで、コロナの影響でストレスを最も感じているのは山形県という報道がありました。

山形県が最も良くなかった原因は、ストレス解消方法の中で、家族または友人を話す割合がたったの11%(全国平均19%)だったことでした。

 

つまりコミュニケーションを取る時間や回数が少なければ少ないほど、ストレスを感じやすくなる、というふうに考えることができます。

山形県の鬱(うつ)の発症の割合はわかりませんが、おそらくコロナにおける各都道府県での鬱(うつ)の発症の割合の調査を行うと、上位にくるでしょう。

山形県が特に不登校の発生割合が高いわけではありませんが、私はこれを読んで、不登校の改善も、鬱(うつ)の改善も根本は全く同じであろうと感じました。

つまり、家族での良質なコミュニケーションを取ることなのです。

 

家族での良質なコミュニケーションとは何なのか?

何気ない話から、深い話まで、十分に時間をとってコミュニケーションをすることです。

何気ない話というのは、日常的なたわいもない話ですよね。

深い話というのは、深い心の話、情緒的な話になります。

 

コロナの感染がどのように不安か、もし感染したら、どのような処置が行われ、周りがどのような影響を受けるのか?

コロナに感染し、入院すること自体がどのくらい恐ろしいか?

こんなことを率直に吐き出し、それに対して、共感的に受け止めることがコロナ関係でのコミュニケーションではあり得るでしょう。

 

これ実は不登校の解決においても、全く同じ、本質があります。

親子コミュニケーション、家族でのコミュニケーションで、どれだけお子さんの話を引き出し共感できるか?深くて広い心の交流を行えるか?

これによって、お子さんの自己肯定感が決まってくるので、不登校の解決に最重要と言えるのです。

 

おそらく日本の田舎へ行けばいくほど、家族でのコミュニケーションは少ないはずです。

不登校の発生割合も、四国のある島が最も高かったと記憶しています。

意外や意外、東京の不登校の発生割合がナンバーワンではないのです。

 

コロナ後、不登校がどのように急増したのか?

私は正確なデータを見ていませんが、おそらく「コロナに感染するのが怖い。」といって外に出なくなったお子さんが相当いるはずです。

なぜ自己肯定感の低い人がコロナの感染を極度に恐れるのか?

なぜ、山形県のように他者とのコミュニケーションではなく、1人でのストレス解消方法を取る人たちが多いのか?

この部分はとても深い話となりますので、その理由を次回、お話ししたいと思います。

 

ホンモノ共感「親子の会話のおかしいポイントとは!?」

前回のクイズに7名の方からご回答いただきました。ありがとうございます。

みなさん全員正解です。

多くの不登校の親御様は、過去に子供が五感で自分と違うことを感じたときに、ほぼ無視してきたはずです。

つまり親御様は、全く共感してこなかったはずです。

それの代表例の1つが味覚です。

 

子供の味覚は最も不登校の親が無視しやすいものの1つです。

「美味しい。」「美味しくない。」「辛い。」「酸っぱい。」「まずい。」「臭い。」など、そういったものを聞くと、いかに子供の感じ方がおかしいかを力説し、修正しようと努めてきた方が多いでしょう。

あるいは修正はせずとも、無視して、いかにさっさと解決するかに尽力してきた方が多いでしょう。

 

それをやめるんです。

やめて今回の皆さんの回答のように、「美味しくない。」という感覚に永遠に留まり続けてください。

あなたが勝手にその感覚から脱してはいけません。

 

あなたがお子さんの味覚、感覚をいかに重視できるかが、不登校の解決の鍵を握っています。

お子さんの味覚を重視できた親御様は、みな短期間のうちに変化したお子さんの姿に喜びの涙を流すことでしょう。

私の経験上、お子さんの感じ方を「ああ、めんどくさい。」と感じる親御様ほど、お子さんの不登校は確実に改善が遅れます。

 

ホンモノ共感クイズ「この魚、変な匂いする。」

あなたはこの会話を見て、何を感じましたか?

子供「この魚、変な匂いする。」

母親「安い魚を買ってきたからね。」

子供「臭い。」

母親「じゃあ、買いなおしてこよっか。」

 

こんな会話は不登校のご家庭では、実に多く繰りひろげられています。

一体、この会話の何がおかしいのでしょうか?

あなたが感じたおかしいポイントとその理由を6/27(日)21:00までにブログにコメントしてください。

 

ご自身で考えて、言葉を見直していくことで、皆さんの共感力は上がっていきます。

来週6/30(水)に私が考える、おかしいポイントとその理由をお伝えします。

ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。