こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

先日、個人カウンセリングさせていただいた、ある引きこもりの男の子の話です。

その子はかなり長い間引きこもっていましたが、最近、改善してきて、「今からでも社会に出たい。遅れを取り戻したい。」と思っています。

そこで障害となったのが、「人と直接関わることが難しい。怖い。」ということでした。

そこで彼は考えに考え、「自分の好きなVtuberになることはできないか。」と考えました。

 

私も我が子がゲーム配信をみているときにスマホをのぞくと、Vtuberに扮した配信者さんが楽しげにゲームの実況中継をしています。

多くのゲーム依存の子はこのゲームの実況中継をVtuberさんがやっているのがかなり楽しみなようです。

私はそれを聞き、「なるほど、それはぜひ応援したい。」と思いました。

 

しかし、彼は自分でこう言い出しました。

「社会経験や人と関わってきた経験がない。人を避けて生きてきた。今までやったことがないことにチャレンジすることがなかなか一歩が踏み出せない。

自分の何かを世に出すのがまだまだ怖い。人からどう評価されるのか?低評価、悪い評価かどうかよりも、評価されること自体がすごく怖い。」

 

こんなふうに不安ばかりを彼は言います。

今、私も調べてみると、Vtuberになるためのオーディションというのが結構あります。

応募条件はさまざまですが、いずれもやる気と一歩踏み出す勇気さえあれば、なんとかなりそうなものばかりです。

Vtuberになるためのオーディションがあるというのは私も初めて知りましたが、世の中はどんどんと変わっていきますね。

 

さて、話を彼の怖さに戻すと、彼が怖いのは人が自分の何かを評価することそのものでした。

つまり人からの低評価も怖いのですが、親からホンモノ共感されなかったために、根本的に承認欲求が満たされてこなかったことによって、人の思考の先読みをやってしまっているのです。

「常に人が何を考えているか、人がどう思っているか、そればかり考えてしまう。そしていい評価なんてされるわけがないとどうしても思ってしまう。」

彼はこんなふうに言っています。

不登校や引きこもりの子は、こんなふうに人の思考の先読みをして、「自分のことなんて、人がいい評価するわけがない。」と思い込んでいる子が大半です。

 

彼は言いました。

「親は今、自分が取り組んでいることについて、ほめてくれます。けれども、長文でしっかりほめるでもなく、短文で力強くほめ言葉をくり返すのでもなく、中途半端なほめかたです。

たぶんほめ言葉はいっても、ほめる内容の中身を親はわかっていないんじゃないかと思います。」

 

それをきいて私はこんなふうに思いました。

「ああ、子供と親が向き合う時にゲームであっても、なんであっても、しっかりと向き合って、力強くその中身を理解しながら、ほめてあげることが大事なんだなあ。」

親御様がこのことをしっかりと腑におちて、子供と接することができると、彼は自分のやったことに対して、人からいい評価を得られるという自信を少しずつ得ていくことでしょう。

それが外の世界や社会にむかって、一歩踏み出す内面的な力にかわっていくのです。

 

みなさんは我が子がゲームやYouTubeをやっているときに、どのように関わっていますか?

まず一番良くないのは、ゲームやYouTubeが子供をダメにするものと考えて、それらを遠ざけようとすることです。

もう1つ良くないのは、関心がいまいち浅く、関わりはするけれども、子供からすると十分にわかってもらっていないと感じられるような関わり方です。

あなたはどんな関わり方をしているでしょうか?

 

私は実は今、娘に教えてもらって、娘がよくやっているリズムゲームを自分のスマホでやりはじめました。

「これに熱中する娘の心を少しでも深く理解したい。ゲームの中に登場する推しのキャラの話を同じ目線でできるようになりたい。

あと非常に難易度の高いゲームをクリアしたときにやっぱり多くほめてあげたい。一緒に喜びたい。」

そんな思いがあったので、ゲームをやり始めました。

 

お子さんがどんなゲームをどのようにやるのかによって、当然対応は変わってくるでしょう。

お子さんと同じ目線で、ゲームに対してホンモノ共感を行い、そのゲームの世界とお子さんの心を深く知ろうとしたケースは私の知る限り、不登校の改善が早い傾向が明らかです。

もしあなたが具体的に子供のゲーム依存に対する考え方を変えたい。どう対応すればいいのか知りたい。ゲームを自分もやって一緒に子供と楽しみたい。

こんなふうに感じて、そのためのホンモノ共感の言葉がけを知りたいという気持ちがあるのであれば、私の次の2つの電子書籍をおすすめします。

 

子供のゲーム依存を利用して不登校を解決する方法
ゲームをやめさせずに、 ゲーム依存も不登校も解決する 4つの方法とは?!
https://amzn.to/3I0nmjS

ゲームをやめさせずに、ゲーム依存も不登校も解決する
魔法の言葉がけ 17の事例集「ホンモノ共感 練習帳」
https://amzn.to/3u8Kqa6

おそらく不登校関係でゲーム依存をいい意味でうまく利用し、ゲームをやめさせずに、不登校の改善につなげようという書籍はこの2つのみです。

ぜひこの2つの本を読んで実際に試してみられることを強くおすすめします。

このやり方でホンモノ共感を行い、お子さんのゲームの世界に深く関わるほど、親子の愛着の絆が強くなり、お子さんが外の世界に向かう力へと変わります。

 

ホンモノ共感クイズ「僕の話きいていない!」

前回のクイズには3名の方にご回答いただきました。ありがとうございます。

まずシドさんのご回答、そうですね。シドさんのようなご回答が望ましい一般的な対応になります。

そして林知美さんの大切な部分のおうむ返し、これもいいですね。

井垣 美穂 さんの「ちゃんと聞けてなかったわー。もう1回聞きたい。」こんなお母さんの素直な気持ちを現されるのもいいでしょう。

 

この問題の根本は頭の中でお母さんが違うことを考えたり、おそらくはおこらない先の先の思考を自動的に先読みしているのではないかと思います。

こんなふうに自分の思考のくせを強く意識して、今子供が伝えたいことをしっかり受け取る。これがホンモノ共感の基本になります。

 

もう1つの原因は、お母さん自身が自分の気持ちを出さずに育った方が多いということです。

これをお読みのお母さんたちは、ご自身が子供の頃、親に深く共感してもらったという経験はほとんどの人がないでしょう。

つまり、自分の考えや気持ちを家庭の場で、わかってもらわずに育ったという方が大半ですよね。

そうすると、子供の話をきいているときに、お母さんの頭の中では、「じゃあ、こうすればいいのに。」とか、「ああすればいいのに。」とか、「この子のいっていることは違うんじゃないの。」とか、「何かいいこといわなきゃ。」とか、今子供が伝えたいことからずれた思考をしてしまいます。

これが子供が言ったことが頭に入らない原因だったり、親の意見がつい出てしまう原因になります。

この問題は思考の先読みとからんで重要な問題なので、またこのメルマガでも何度も何度もお伝えしていきますね。

 

ホンモノ共感クイズ「Vtuberのオーディション」

あなたのお子さんが徐々に改善してきて、今の自分の状況をなんとかしたがっているとします。

そこでお子さんが言いました。

「東京に行ってVtuberのオーディションを受けたい。Vtubeだったら、自分の顔をださなくていいし、いろんな人と楽しい関係を築ける。

けどやっぱり自信がない。やってもどうせ自分なんかダメなんじゃないか。」

 

もしあなたのお子さんがこんなふうに言った場合、あなたはどのように対応し、どのようにホンモノ共感すればいいでしょうか?

あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを7/4(月)14:00までにブログのコメント欄にご記入ください。

来週7/6(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。