魔法ことば講座に参加しているあるお母さんから、こんな嬉しいご報告をいただきました。
「ずっと引きこもっていた息子が今日、電車で外出しました。
今朝6時前に1人で出かけ、渋谷や横浜などに行って、13時前に家に帰ってきました。
人の多いところに1人で出かけるなんて、ビックリしています。」
この子は引きこもり生活に入ってから、3年弱の間、頑なに外出を拒んでいました。
魔法ことば講座にお母さんが参加して、2週間前から突然、毎朝散歩するようになりました。
先日ついに1人で電車に乗って7時間の1人旅をして帰ってきた息子さんの姿をみて、お母さんから嬉しさのあまり私に報告してくれました。
私もこのメッセージを見たとき、とても驚きました。「やっとお子さんの心の壁が崩れ始めた。」と感慨深かったです
なぜ、引きこもりの子がこんなふうに改善できたのか?
この子の改善にあたり、重要なポイントは3つでした。
1お母さんがホンモノ共感をしっかり身につけて、子供をなんとかしようとするのをやめたこと
2夫婦関係を改善したこと
3お母さん自身が自分を開放したこと
1つ目のポイントですが、この子のお母さんは、以前から共感はある程度できていました。
完璧ではありませんが、子供に対して、無理・無茶なことはいっていませんでしたが、このお母さんの共感には、1つの大きな問題点がありました。
「子供が辛い思いをしているんじゃないか。なんとかしなきゃ。なんとかしなきゃ。」
このお母さんはとてもやさしく愛情豊かな方だったので、あまり感じなくていいところまで感じ取って、焦りや不安を感じながら、共感してしまっていたのです。
この焦りや不安があると、残念ながら、本当の意味でのホンモノ共感をすることができません。
だから魔法ことば講座に参加して、お母さんは焦りや不安を完全に手放して、100%純粋で、ピュアなホンモノ共感に徹するように心がけました。
2つ目のポイントの夫婦関係の改善ですが、この子のお父さんも実は私の個人カウンセリングをうけてくれていました。
お父さんも子供思いの素晴らしい方でしたが、生まれ育ちに恵まれず、ストレスを感じやすい方でした。
そのため家庭内での夫婦の会話がうまくかみ合わず、お父さんからお母さんへの共感も、お母さんからお父さんへの共感もうまくできず、あまりよくない雰囲気を家庭内に醸し出していました。
このため私の個人カウンセリングでは、夫婦関係の改善を重点的に取り組んでいきました。
この2つのポイントができてはじめて、再登校の土台になる愛着関係ができるので、これらはとても重要なことです。
3つ目のポイントは、お母さん自身が自分を開放したことでした。お母さんは今まで決してやらなかった1人旅をするようになりました。
このお母さんにとって、なぜ、1人旅をすることが重要だったのか?
その理由は、お母さん自身が自分の親から、とてもとても抑圧的に育てられていたからです。
間違いや失敗はゆるされず、99点をとってもほめられず、自分の母から独自の教育論で育てられました。
将来、良妻賢母になるように自由な意思を全く認められずに育ったのです。
その結果として、お母さん自身は、自分で自分に対して制限をかける人になってしまっていました。
私が「自分に対しての制限を外した行動をするとしたら何をしますか?」と問いかけたところ、「ある所へ1人旅をしたい。」とお母さんはおっしゃったのです。
それは5月のはじめのことでした。
そこからお母さんは、迅速に実際に1人旅にでてから、子供に変化があらわれはじめました。
1か月たたないうちに朝の散歩をするようになり、電車で7時間の1人旅というお子さんの自発的な行動の変化となってあらわれたのです。
これは私から見たお母さんの変化ですが、お母さんからみたら、こういったポイントも大事だったというポイントもあるかもしれません。
今回、ご紹介した3つの改善に重要なポイントは、万人に共通するフォーマットだと思っています。
もしあなたがこのお母さんの実例を読んで、「なるほど、わかる気がする。」「具体的に私にとって最善のプロセスは何だろう?」と思われるのであれば、まずはホンモノ共感をしっかり学ぶことから初めてみてください。
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ホンモノ共感クイズ「教育実習の授業を受けてみたかった」
前回のホンモノ共感クイズには5名の方からご回答いただきました。ありがとうございます。
この子の場合、「なんで受けられないのか?」を聞いても、もちろん答えは「わからない。」になります。
しかし、お母さんは実際、「どうしたら受けられる?」という解決の方向に話をもっていっていました。
「そうか。受けられないか。」まではいいのですが、すぐに解決にもっていってしまっていたのです。
なぜ、多くの親御様が解決の方向に話をもっていってしまうのか?
その理由は、お母さん自身の自己肯定感が低く、見捨てられ不安が強く、自分が面白くない人間だという思い込みが強いからです。
だから「相手の役にたとう。」「相手を喜ばせよう。」とする気持ちが強くなってしまうのです。
この気持ちが強いと、何とかして問題を解決して、「どうすればこの子が学校で楽しい思いができるのか。」という提案にはしってしまいます。
これではまったく共感になりません。
もし聞くのであれば、「おそらく母親の私にネガティブな自己肯定感の低さがあるのであれば、娘も同じだ。」と推測して、「ママならこういうふうに不安があるけど、あなたならどう?」と聞いてみるのがいいです。
こういう場合は、母の不安が子供に伝わってしまっていることを想定して、言葉をかけてみてください。
ホンモノ共感クイズ「市民プール」
あなたのお子さんは不登校で、区の市民プールに毎週水曜日に行くと言って、1回行ったものの、その後は「やっぱり行かない。」と言い出し、行かなくなりました。
お母さんのあなたは思わず、こんなふうに声をかけました。
「身体を動かせるんだから行ったらいいんじゃない。メリハリがある生活ができるよ。」
これを聞いたお子さんは「勝手に決めないで。自分のペースでやろうと思っているのに、なんで勝手に決めているの!」と怒り出しました。
お母さんはあきらめきれず、「自分のペースで週1回はどう?」と聞いてしまいました。
するとお子さんは「しつこい。本当に!」ときれてしまいました。
こんな場合、どんなふうに共感の言葉をかければいいでしょうか?
あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを6/23(月)15:00までにブログにコメントしてください。
来週6/25(水)のブログで私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。