こんにちは、不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

最近、魔法ことば講座を開催していて、以前からうすうす感じていたことで、確信に変わったことがあります。

それは不登校の子の親御様、特にお母さんが自分の感情が何なのかわからないという問題です。

 

例えば、よくお母さんたちから聞くパターンにはこんなものがあります。

「結婚前は旦那ともうまくいっていたのに、結婚して子供が生まれてから、私がむちゃくちゃイライラしだしました。

とにかくこの子をちゃんと育てなきゃ。そうしないと子供も私も人からどう思われるかが、今思えば不安だったんです。

その当時は意味もわからず、訳も分からずイライラした子育てでした。

 

旦那は根が優しい人でそんな私をみて、色々助けてはくれたのですが、そんな旦那に対してもイライラしてばかりいました。

子供が不登校になって、この講座に参加してから、「なんであんなにイライラしていたのか?何が不安だったのか?」をたずねられましたが、はっきりいってわかりませんでした。

ただただ、ちゃんと子育てしないと、人からどう思われるか、ということだけを気にして、その不安がイライラに変わって、子供や旦那に当たり散らしていたんだと思います。

そこから振り返ってみると、私は訳も分からず、イライラや不安、焦り、動揺、落ち込みを表面的に繰り返し、子供や旦那にぶつけるばかりで、そのぶつけ方もただただ相手を責めるような言葉になっていました。

つまり、自分の感情を表層的にも深層的にも、まったく言語化できていなかったことがわかりました。そしてそれは今も続いています。

 

私は講座に参加して共感を学んでから、子供は学校に対してだいぶ前向きに動くようにはなったものの、家族の会話が非常に乏しいという現実に直面しています。

旦那とも、我が子とも、心と心の会話や情緒的な会話がありません。

この講座で学んでから、それは相手の問題ではなく、自分の問題ではないかということにうすうす気づき始めました。

つまり私が心を閉ざしているから、家族も心を閉ざすんじゃないか。その蓄積が子供にとって、不登校という人との交流を閉ざすという形になってあらわれたんじゃないかということが少しずつわかってきました。

こんな話を最近、私は伺うことがとても多いです。

子供には十分共感しているつもりでも、子供からなかなか話をしてこない。あるいは、旦那さんとの会話がほぼないという話もよく聞きます。

 

また別のお母さんのお話です。

「私はこの講座で学んで共感を身につけて、子供には十分実践しています。ところが旦那とある日、話しているときにこういわれました。

『ママって俺の話には共感しないよね。』

この言葉を聞いて、かなり衝撃を受けました。旦那との夫婦仲は特に問題ありません。家庭は円満な方だと思います。

けれどもお互い、情緒、感情の話ではなく、どう行動するか、どう考えるかの話ばかりになっていたということに気づいて、ショックを受けました。

また別のお母さんの話です。

「私は講座に参加して共感を学んできて、子供に共感はちゃんとしています。ですが、講座の中で本当の自分を見せたことは一度もありませんでした。

周りからしっかりもの、強い人というイメージで見られている自分を崩せませんでした。

自分の本当の気持ちや弱い自分、すぐに泣いてしまう自分は、無意識に抑圧していました。そのことを新井先生に指摘されるまで、全く自覚がありませんでした。

だから私は人との交流を避けてきていました。これが子供の不登校に深く影響していたということに最近になって、気づきました。

また別のお母さんのお話です。

「講座で取り組むワークで幼少期に親から共感されなかったこと、つまり悲しい出来事にセルフ共感しようというものがあり、このワークに私は熱心に取り組みました。

取り組んだ結果、講座の仲間や新井先生から指摘されて、衝撃を受けたことがあります。

それは幼少期の出来事自体は思い出されるのですが、その話をするとき、すべて状況説明だけに終わってしまい、その出来事によって、自分がどういうふうに不安や怖さ、悲しみなどをもったかなどが全く言葉にできていないということに気づいたのです。

それを改めて、深掘りしてみると、自分はこんなに傷ついて、悲しい思いをしてきたんだということをはじめて実感できました。」

これらのお母さんたちの気づきは、不登校解決の重大な鍵になっています。

簡単に言うと、不登校の親御様、特にお母さんは自分の感情を言語化できない人がほとんどです。

みんな状況の説明だけはうまくできています。

そしてそれらの問題は表面的にイライラや不安、動揺、落ち込み、焦りになって、お母さんを突き動かし、家族に当たり散らすという形になってしまっているのです。

 

おそらく潜在的には、「私がイライラしたり、不安になっているのを言わなくてもわかってよ。」というメッセージになっています。

だから子供は何も言われていないのに、周りの顔色を伺い、人の心を先読みするようになってしまい、不登校になるのです。

 

この不毛なサイクルを断ち切りませんか?

この不毛なサイクルを断ち切り、親御様、特にお母さんが自分の感情を言葉できちんと取り戻し表現できるようになってください。

この効果はとても絶大です。

 

私が最近関わった直近の例でも、3年間、自宅から一歩も出なかった引きこもりの男の子が昼間、毎日散歩にでかけるようになりました。

家で荒れて暴れて、弟を殴り、お母さんに罵詈雑言をはきまくっていた不登校の男の子が急に静まり、まずはサッカースクールから復帰した例もありました。

「学校に行きたいけど行けない。行かなきゃいけないのはわかっているけど行けない。」などと悩み苦しんでいた不登校の子が徐々に教室に登校するようになったなどのご報告もありました。

 

私たちは人間です。

人間である以上、イライラや不安などから完璧に逃れることはおそらくできないでしょう。

そんな無理なことは横においておいて、その気持ちの裏側にある本当の感情を言葉でちゃんと表し、それを誰かに伝えてください。

それが相手に伝わり、わかってもらえた。共感してもらえたという実感を積み重ねれば積み重ねるほど、親御様の閉ざされた心が開かれていきます。

そこに子供の不登校の改善が完全に連動します。

これは私が1600件の不登校の解決事例をみてきて、断言できることです。

 

そして私が主催している魔法ことば講座では、子供に共感すると同時に親御様、特にお母さんが自分の気持ちを言葉にして、伝えるということを重視しています。

参加者さん同士が伝え合い、受け取りあい、わかり合う。そして共感しあう。

これで親御様が自分の心の壁を崩し、閉ざされた情緒を開くこと、これがとてもとても大事なんです。

 

こういった講義内容と実践練習を魔法ことば講座ではたっぷりとご用意しています。

その先頭にたって、心を開くことをお教えさせていただくのが、1600件の不登校の解決実績がある私と、私がじっくり育てたトレーナーの2名です。

これをお読みの方の一部には、心を開くという感覚が言葉ではわかるけれども、実感としてよくわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

もうそれが長い間当たり前になりすぎて、それ以外の在り方がよくわからないという方もいるでしょう。

そこで心を開いた会話とはどういうものなのかというものも、講座の中でちゃんとお教えしますし、今週末の11/16(土)に開催する魔法の言葉がけセミナーでも実際の実例でお伝えします。

ぜひ心を開いた世界とはどういったものなのかを体験しに、魔法の言葉がけセミナーにご参加くださいね。

セミナーの詳細は以下からご確認ください。

↓↓↓

https://jisinkodomo.com

<開催日程>

自宅から受講できるウェブ会議 ズーム(ZOOM)で開催

11/16(土)13:00-17:30

 

ホンモノ共感クイズ「ガチャ」

前回のホンモノ共感クイズには3名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。

3名とも、共感と質問がバランスよく組み合わさっていて、とてもいい回答だと思います。

共感としては、どの方も特に僕が付け加えることはありません。いい回答なので、皆さん参考になさってください。

 

今回のクイズももちろん実例でお母さんからお聞きした話です。

私はこのお母さんに「この子の人生への絶望感をわかってあげてください。そしてその絶望感を希望に変えてあげましょう。」とアドバイスさせていただきました。

お母さんは実際に課金を許したそうです。それも希望に変わります。

 

もう1つは「どうせ生きていても何もいいことがない。」という絶望を深く理解して、共感してあげることが大事ですとお伝えしました。

こういう絶望状態の不登校のお子さんは珍しくともなんともありません。

一縷の望みを託して80回もガチャを回したのに全く当たらなかった。この深い絶望感、これを理解してあげましょう。

そして絶望を希望に変えるような打ち手、たとえば課金を許すこととか、何かの制限を実際に外すこととか、そういった打ち手もやっていきましょう。

 

ホンモノ共感クイズ「全日制高校」

あなたのお子さんは不登校でしたが、最近はほぼ毎日、放課後登校ができるようになりました。

教室にはまだ入れないものの、お子さんは高校進学をきちんと考えていました。

いくつかの高校を見学に行き、最近、「地元の全日制高校に行きたい。」と言い出しました。

あなたは「えっ。」と思い、不安がわいてきました。

 

お子さんは「その高校に行ければ、これまでつながりがなかった人たちばかりなので、新規一転で人間関係をつくれそう。」と言っていました。

それに対して、あなたはこんなことを考えてしまいました。

「全日制に行くのであれば、今のうちから朝からちゃんと登校して教室に入れないとむりなんじゃないか。とてもリズムやペースをつかむことなんて、できないのではないか。」

 

さて、こんな場合、登校が完全ではないのに全日制の進学を希望している我が子にどんなホンモノ共感の言葉をかければいいでしょうか?

あなたの考えるホンモノ共感の言葉がけを11/18(月)13:00までにブログにコメントしてください。

来週11/21(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。