先日、魔法ことば講座のライトコースの2回目の講義を行い、参加者から感想をいただきましたので、一部をご紹介します。

「普段の会話でいかに子供の心に目を向けていないかを実感しました。私は行動ばかりに目を取られ心に目を向けるという観点がありませんでした。

共感できなくなりやすいポイントの3つが全て私に当てはまっていて、共感がずれている原因にも納得できました。

特に母が努力型、子が情緒型である我が家において、努力型である母親は努力や我慢することが当たり前という思考があったため、努力できない子供に対し共感も理解できませんでした。

 

情緒型の人はマイナス情緒に共感してもらわないと前に進むことができないということを講義で聞き、子どもが前に進もうとするエネルギーを消失させ、自己肯定感を下げる関わり方をしてきたことを反省しました。

また子供から発せられるマイナスの情緒に私自身が動揺して、共感することなく早く解決して終わらせようとしてしまったり、「無言の圧」をくみ取ろうとし、勝手なアドバイスをしてしまったりすることが、子どもの自分軸を育てる妨げになっていることが理解できました。

子どものために良かれと思ってやってきたことが、実は自分の存在価値を満たすためであり、親がプラスの方向ばかりを見てきた結果、子どもの自己肯定感を下げてしまうことに繋がってしまったことを知り、本当に申し訳なく思いました。

 

自己肯定感が極端に低い娘の自己肯定感をどうしたらあげられるのか日々悩んでいましたが、今日、答えが分かりました。

共感する。子どものマイナス、不安、動揺をしっかりキャッチし共感することを意識しようと思いました。

今までは努力型の自分の型に合わせて、会話を誘導してきたり、最終的には努力足りない、もっと頑張りなさいという展開で会話が終了していたことが多かった気がします。

相手の言葉だけを聞く、相手が言葉で求めてないことはやらない、先読みしないことを意識しようと思いました。

共感のコツは何かをやめることだと学んだので、やめるべきポイントをしっかり頭に叩き込んで、マイナス情緒をしっかり聞こうと思いました。

今まで「思考の先読み」をするのは当たり前で、それをする事は相手の話をよく聞いていることだと勘違いしていました。

録音・文字起こしした時にも思いましたが、先読みすることで、相手の話を勘違いしたり、遮ってしまっている事に全く気付いていませんでした。

そして、まだ起きてもいない出来事を心配して、あれこれアドバイスして、子供たちに不安を植え付けていたのだと思いました。

 

長女(大学1年)が毎朝起きるのが遅く、イライラしているのを見て、一緒にイライラしてしまうのですが、それが長女が私(母)のせいにしていると思い込んでいる事に気づきました。

私(母)は何度も起こしたのにとイライラしてしまいますが、長女は別に私を責めているのではないと思うと、落ち着いて見守れるような気がします。

 

今まで、自分の感情がよくわからなかったり、自分の感想を聞かれたりしても答えられなかったり、「なんで怒らんの?」って聞かれたりするのは、自分のマイナス情緒を抑圧・無視・我慢する癖がついているからだという事に気づきました。

三女(中3)が泣いている時に「何で泣いているの?どんな風に思って泣いているの?」と聞いても「わからん。わからんけど泣いてしまう。」としか答えてくれない時期がありました。

三女も自分の感情を押し殺していたからわからなくなっていたのだなと思いました。

最近になり、小学校や中1の頃を思い出し、悲しかったり、嫌だった事を話してくれることがあるので、マイナス感情を遮らないようにしっかり共感してあげたいです。

 

子供が言いたい事がちゃんと言えるように、先読みで話を遮らず、本人の言葉で言えるように言葉を待つようにしたり、言葉を返すときに、「そっか。」「うんうん。」だけで返事を終わらせてしまうのではなく、「〇〇なんだね。」と感情を言葉にして繰り返してあげる事を意識しようと思いました。

そして自分の感情は現在・過去どちらの感情もノートに書くことで、感じるようにしたいと思います。」

これらの感想について、あなたはどう思いましたでしょうか?

ほとんどの不登校の親御様は「自分はちゃんと話が聞けている。寄り添っている。共感できている。」と思い込んでいます。

そして努力や解決や思考の先読みなど、間違ったことを当たり前だと思い込み、お子さんに求めてきてしまっています。

これらは私の講義を受け、実際の共感の実践練習をやってみて、専門家の指導を受けて、はじめて自覚できる方がほとんどです。

 

人は変わることはできますが、自然にホンモノ共感力があがるということはありません。

子供の情緒に目を向けるというのは、私の経験上、自然発生的にできることではありません。

ほとんどの場合、自分では間違った思い込みや接し方に気づくことができないからです。

もしそれらの間違った思い込みに自分で気づき、自力でホンモノ共感ができているのであれば、お子さんは学校に行けているはずです。

 

ここで言いたいことは、不登校の親御様を責めたいのではありません。

不登校の解決の専門家の指導によって、自分の間違った思い込みに気づき、それを正しいホンモノ共感になおしていただきたいのです。

これがお子さんにとって、本当にいいお母さん、いいお父さん、自分の気持ちをわかってくれる大好きなママ、パパということになります。

 

我が子を正しい方向に導くことができるのがいい親というのは、完全に誤った思い込みです。

その思い込みは子供の表面的な行動しかみていませんし、子供の表面的な行動の裏にある気持ちには全く気づいていません。

「なぜ、そういう行動をとるのか?」「なぜ、そんな言葉になるのか?」に共感しないまま、親御様から「あなたの行動や言葉は間違っているので、正しいものになおしなさい。」という恐ろしいメッセージを子供に発し続けることになります。

これでは我が子を深く理解するということに全くなっていません。

 

特に努力が当たり前で生きてきた親御様は、努力、がんばること、動くこと、前に進むこと、行動することだけを我が子に求めがちです。

「なぜ我が子はとまりやすいのか?悩みやすいのか?迷いやすいのか?努力できないのか?」これらを否定して認めず、「あなたは間違っている。あなたが変わりなさい。」という無言の圧を発し続けます。

果たしてこれで子供が変わるでしょうか?

絶対に変わることはありません。ますます動けなくなるだけです。

 

では、具体的にはどうすればいいのか?

そういったことでお悩みの親御様のために、具体的にどのように間違いをなおせばいいのか、ホンモノ共感の実例や具体的な考え方のポイントの実例とともに、それらによってどのように子供が学校に行けるようになったのかを魔法の言葉がけセミナーで詳しくお伝えします。

自分の言葉がけや接し方に何の問題があるのかわからなかったり、自分の言葉がけや接し方の間違いは薄々気がついているけれど、自力ではなおせなくて、気づいたら同じ間違えを繰り返している方はとても多いと思います。

そういった親御様のために、具体的に言葉がけや接し方で何が間違いで何が正しいのか?長年染みついたよくないクセを変えるにはどうすればいいのか?という具体的な手法をお伝えします。

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<開催日程>

自宅から受講できるウェブ会議 ズーム(ZOOM)で開催

2024年12月22日(日)13:00-17:30

 

ホンモノ共感クイズ「政府は何もやらなかった」

前回のホンモノ共感クイズには、2名の方から回答いただきました。

とくさんのお答えいいですね。

短い共感の言葉の中に子供の伝えたいことがあらわれていますし、子供がそれについて、どう思うかの気持ちも聞けているのでとてもいい言葉がけです。

はるかさんは「でも、ゼロよりかは、ましだよね。」と言ってしまったら、どうフォローするのかという例を書いてくださいました。

 

実際、子供の意見とは真っ向に対立してしまう自分の意見を言ってしまったとしたら、はるかさんのようにあくまでそれは母の一個人の意見であるとフォローするか、こんなふうに私ならフォローします。

「ママは一瞬そう思ったけど、よーく深く考えたら、あなたの言う通りかもしれない。

実際少子化には一切、歯止めがかかっていないし、実効性のある対策は何もやっていないに等しいよね。

あなたはそういった本質的に大事な部分をよく見抜けているよね。」

 

皆さんはどう感じたでしょうか?

お二人のご回答と私のフォローの例を参考にして、共感って何なのかを深く感じてみてください。

 

ホンモノ共感クイズ「自信がなくなる」

あなたの娘は中学生です。学校は行事には参加できたり、放課後登校がなんとかできている状態です。

でも教室には入れないでいます。その理由は教室内での女子の人間関係ができあがっている、なじめないと不安があるからです。

先日、娘さんは高校の進学先を近くの不登校対応型の全日制高校に決めました。

「そこではなんとかうまくやれるんじゃないか。」と娘さんは希望をもっていたものの、こんな不安を口にしました。

 

「この全日制高校には小中の知り合いも希望していることを最近聞いた。心機一転したかったのに、それを聞いて、一気に不安になった。

そもそも私は人間関係が不安で、空気みたいな扱いをされたり、孤立することが怖い。人の反応がものすごく気になるから、新しい高校にはちゃんと通いたいけど、やっていけるかなあと時々自信がなくなる。」

 

この娘さんの不安にあなたなら、どんなふうに共感したり、質問していけばいいですか?

子供の性格の問題と片付けるのではなく、ご家庭や親御様の中に何か子供の不安を生み出す種があるのではないかというふうに視点を深く持って考えてください。

あなたが考えるホンモノ共感の言葉を12/16(月)10:00までにブログにコメントしてください。

 

来週12/18(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。