【衝撃ニュース】小中高の不登校は23万9000人!?

昨年度の文部科学省の不登校の統計データが発表されました。

小中高の不登校は23万9000人、不登校以外の長期欠席を含めるならば、36万8000人にも達しました。

少子化の時代において、不登校は一向に減る気配がなく、逆に増加の一途をたどっています。

 

社会的な要因、時代的な背景、学校の教育システムの変化、様々な問題があるかと思います。

最も重視すべき問題は、ご家庭の中での親子の愛着関係と共感の不足だと私は思っています。

なぜならば、統計上の分類では、いじめや教職員との関係といった外部からの高圧的なストレスを加えられた場合を除き、不登校の原因は、人間関係や環境への適応、家庭の問題、本人の無気力や不安など、愛着の問題に起因しているからです。

しかも不登校は一度、起きてしまうと、おそらくなかなか自然解決が困難になっていることが統計データからもわかりました。

 

こういった学校をめぐる、人間関係や環境への適応、本人の無気力や不安などの問題は発生してからでは、なかなか解決が後手にまわり、難しくなるのは想像にかたくありません。

そのため早い段階から家庭の中で愛着関係を築いていくこと、ホンモノ共感を実践し、子供の感情や気持ちを大事にしていくことがとても重要になります。

これが今、増加の歯止めがかからない、不登校問題の根本解決ではないかと思います。

 

学校という組織をもう少し変えるということも、もちろん考えられなくはありません。

しかし、愛着の問題が根本にあるならば、小中高で不登校の問題がでなくても、おそらく社会人になってから問題が顕在化してしまう可能性が高いからです。

だからこそ、今日は、愛着関係をつくっていくためにご家庭の中でできる重要なことをお伝えしたいと思います。

 

不登校を悪化させる「親が使ってはいけない7つの言葉」とは!?

少し前から、私は「まず親は自分の言いたいことをいうのをやめてください。」とお伝えしてきました。

これは多くの親御様にとって、簡単なようで結構、難しいことだと思います。

そこで具体的に「この言葉をいうのをやめよう!」というものを今日は7つ紹介したいと思います。

 

1「どうするの?」

これは通常の会話でも使われる言葉ですが、不登校の親御様は特に子供に「どうするの?」と解決の行動をもとめるような質問をよくします。これをやめましょう。

2「お母さんにして欲しいこと何?」

これも一見、何も悪くないように見えるかもしれません。

この言葉の意味は「あなたの問題解決のために私が役立つ行動はなんですか?」という質問になります。

問題解決に本当に役立つものは愛着と共感であって、大体のケースで何かの行動というのは適切ではありません。

 

3「じゃあ、こうしたら?(ああしたら?)」」

これも解決の行動の提案ですね。これもほとんどのケースで子供の心には実は響きません。

 

4「こうすればいいんじゃない。」

これも全く悪気なくよく使われる言葉ですよね。さきほどの「じゃあ、こうしたら?」と同じように解決の提案になり、子供の心に響くことはありません。

 

5「こうすれば大丈夫だよ。」

子供が何か問題や不安を訴えてきたとき、「大丈夫、大丈夫。」と言ってしまう方は多いと思います。

本当に大丈夫ならいいのですが、子供にとっては大丈夫ではないから訴えてきているという面が強いはずなんです。

こういったことを言えばいうほど、子供のマイナスの情緒を大事にしていないということになります。

 

6「これとこれ、どっちにする?」

これももちろん、一般の会話にも使われますし、悪気はない言葉だと思います。

子供が不登校の場合は、選択肢をあらかじめ親が限定させておいて、どちらかを選ばせるという親にとってちょっと都合のいい裏の目的があります。

子供の自由意志による選択とはちょっと違いますので、やめてください。

 

7「でも、こうなんじゃない?」

子供との会話で、何か子供がマイナスなことを言ったときにそれを覆すためによく使われる言葉です。

この言葉が発せられるときは多くは子供の言葉を最後まで聞き切らずに、瞬間的にマイナスの言葉に反応してしまい、プラスの言葉にくつがえそうとしてしまっています。

 

この7つの言葉以外にも当然、気をつけた方がいい言葉はたくさんあります。まずは日常の中で、この7つの言葉に気をつけてください。

こういった日常のほんの些細な言葉に丁寧に気をつけていくこと、これが実は愛着関係をつくっていき、子供の意思を大事にするホンモノ共感に近づいていくということになります。

 

ホンモノ共感クイズ「進路」

前回のクイズに6名の方からご回答をいただきました。ありがとうございます。

この問題で重要なことは、親御様の心構えだと私は思っています。

どんな心構えが大事かというと、「学校へ行かせたい。なんとかしたい。」こんなふうに子供のマイナスの状態を無視して、前に進めようとするような気持ちを一切もたないことです。

そして子供の「どうでもいい。」というような迷い、悩み、マイナスの気持ちをまるごと受け取り共感することだと思っています。

 

不登校の解決を一切のぞむなというわけではもちろんありません。

親御様の子供の気持ちをプラスにもっていこうとする心構えが、実は解決を阻むことがたくさんあるからです。

これはとても皮肉なことです。

だからこそ言葉として注意したいのは、「力になれることがあったら言ってね。」というような言葉です。

悪い言葉ではないと、私ももちろん思っています。

 

これらの言葉は子供がプラスの方向に動くということがどこか前提になっているという印象が否めませんので、あまりこの言葉を強く全面に出すのは私なら避けるところです。

それよりは、我が子が「心の中で何を悩み迷っているのか?何に苦しんでいるのか?」この心の声を聞いて、共感して理解してあげることの方が私は本当の力になると思っています。

もしみなさんの回答がその意味で、「力になれることがあったら言ってね。」とおっしゃっているなら、それは申し訳ありません。

私はそういった考え方全てを私は否定するものではありません。どこかで親御様の力は必要になると思っています。

しかし悩みの真っ最中で、ほぼ谷底にある子にはまだ早い言葉のような気がするのです。

 

私なら聞ける限り、子供の気持ちを深く聞いてみます。

「なぜ、もうどうにもよくなかったのか?何に迷い、悩んでいるのか?」これらを徹底的に聞いてみます。

ここは親としてはおそらく聞くのがつらいところでしょうが、ここをしっかりと聞いておかなければなりません。

 

ホンモノ共感クイズ「無気力」

あなたのお子さんはかなり無気力状態です。

「何もやる気がしない。」と言います。

学校はもちろん、勉強に対しても、日常のことに対しても、何もする気がなく、ただだらだらと時間が過ぎていく日々を送っています。

当人もそれでいいと思っているわけではないようですが、なかなか打開策もみつかりません。

 

いろいろ話をきいてみると、無気力の裏にはどうも自分に対する自信のなさがあるように感じられたとします。

そこであなたならどのようにお子さんに言葉をかけてみますか?

どんなホンモノ共感の言葉が考えられるでしょうか?

 

ぜひホンモノ共感の言葉を考えて、12/12(月)19:00までにブログにコメントください。

来週12/15(水)に親御様の心がまえと私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えしますので、ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。