先日、魔法ことばベーシック講座の15期ライトコースの補講を行い、特別にOBのHさんをお招きして、どのように不登校を解決したのかの体験談を話してもらいました。

このHさんの体験談はとても感動的な内容だったので、一部をご紹介します。

Hさんの娘さんは現在、高校2年生です。中2の3学期から不登校の予兆があり、中3から不登校が始まりました。

しばらくして私の不登校セラピーと出会い、個人カウンセリングや魔法ことばベーシック講座に参加してくれました。

そこからさまざまな紆余曲折をへて、娘さんは高1から少しずつ再登校をしはじめて、現在は高2で安定に登校しています。

私も印象に残っているのは、Hさんが私が講座でお伝えしたことを愚直に素直に徹底的に実践していたことでした。

体験談の中で、娘さんがどうして不登校から脱出できたかという私の問いに対して、Hさんは4つのポイントをあげてくれました。

1ホンモノ共感を徹底して実践したこと

2先回り、先読み、話のすり替え、子供に対する否定の言葉を一切やめたこと

3提案、アドバイスを一切やめたこと

4ミドルコースで自分の劣等感の解除を何度も行ったこと

多くの方はいろいろ迷って悩んで、他の講座やカウンセリングを受けてうまくいかず、最後に私の講座に出会う方が多いです。

Hさんは早いタイミングで、私のAmazonのKindle本に出会い、その内容を読んだときにとても衝撃を受けて、私の個人カウンセリングや講座に申し込んでくれました。

Hさんは不登校から娘さんが脱出できて、Hさん自身が変われたポイントとして、こういったところが大きいと言っていました。

「講座で不登校の本当の原因、本質が理解できました。不登校は子供が悪いんじゃない。子供の特性やHSPでもない。

不登校の原因や本質が理解できたことで、とにかく講座での教えを愚直に実践しよう、半年かかることを3ヶ月で自分のものとして吸収して実践しようという強い思いで臨みました。

結局、子供を変えるのではなく、親が変われたこと、つまり親の劣等感がなくなり、自己肯定感があがったことが大きかったです。

また新井先生とトレーナー、同期の仲間のサポートもあり、挫けそうな時はみんなに励ましてもらえたのがとても良かったです。」

Hさんご自身、決して上手にできたわけではないと謙遜されていましたが、とにかく私が講座でお伝えしていることを素直に徹底的に実践してくれていました。

不登校を解決するための重要ポイントは、講座で学んだことを素直に徹底的に実践すること、それ以上でも以下でもないと私はHさんの変化のプロセスをみていて感じます。

Hさんはこんなふうにもおっしゃいました。

「講座に参加して会話の録音添削をうけてみて気づいたことがあります。今まで子供や家族に全く共感してこなかったことです。

子供と表面的に仲はよかったのですが、感情には寄り添っていないし、本音で会話をしていませんでした。家族の会話がすべて表面的でした。

自分も含め、身内は劣等感が強く、自己肯定感も低いということも気づきました。

子供の前で夫婦ゲンカもよくしていました。

娘も自分も妻も自分の親もみんな自己肯定感が低いけど、子供の自己肯定感を変えなければいけない。

自分は共感がうまくできるわけではないし、娘との会話が多いわけでもない。そんな中でやれることをとにかくやっていこう。そうしていくうちに娘が徐々に自分の不安を話してくれるようになりました。

自分が変わろうと強く決意して、とにかく子供の自己肯定感、自分の自己肯定感をあげよう。

こんなふうにずっと講座で教わった手法を通じて、家族みんなの自己肯定感を上げることに向き合い続けました。」

Hさんの体験談は私もとても印象的に感じることは多かったです。

その中でも、自己肯定感とは何かと向き合い続ける日々だったこと、親の子供への最大のギフトは自己肯定感をあげてあげること、状態が良くなればゲームの時間を制限をしなくても自然に減ったこと、「子供は悪くないんです。」と振り絞られた言葉が印象的でした。

私も聞いていて、Hさんの体験談には胸を揺り動かされるものがありました。

ぜひみなさんも先ほどお伝えした4つのポイントに気をつけて、徹底的に実践してとにかく自分と家族と我が子の自己肯定感と真摯に深く向き合ってみてください。

そしてここでHさんの講義に魂を揺さぶられた方のお声も紹介します。

「今日の講義もとても心を動かされる有意義な時間でした。ありがとうございます。

Hさんのお話は私が受けたこの半年間の新井先生の講義そのものを忠実に実践されたリアルな経験談でとても勇気付けられるものでした。

親からの最大のギフトは自己肯定感の高い子にすること、というお話がまさにその通りだなと思わされました。

高い自己肯定感さえあれば人の役に立たなくても、失敗しても、どんな苦境でも乗り越える考え方が出来るのだろうなということが今はわかります。

それにはとにかく共感して安心感を与えることが大切、ということが再確認出来ました。」

「Hさんのお話が良かったです。

特に、家内に対して、自分の長女のようにというのが分かりやすかったです。どうしてもパートナーとして子供を思う同志として見ていました。

家内に共感しづらかったのが距離が近すぎて多くを求めていた、また期待しすぎていたということからだろうと思っていました。自分の長女としての距離感がちょうどよいかもと感心しました。また、家族に対してえらそうにしない。。。

子供はまだ、お子様から抜けていない、お子様の時にすべき愛着形成がないまま大きくなった。いま子供たちはそれを求めていると思ってお子様という様がつく存在なんだと腑に落ちました。

子供の将来に対して、「どっちでもいい」と言う言葉、どうなっても受け止めるというか、子供は子供なんだからという思いがだんだんできつつあると思っています。

「どうなっても構わない、自分の子供は自分の子供なんだから」と心の底から早くなれるようになれればと思っています。」

「Hさんのお話聞けてよかったです。必ず解決できることを信じて、きちんと共感していこうと思いました。

今ちょうど大きな変化がないので、このままでいいのか、ぶれそうだったので、もう少し頑張っていこうと思えました。

子どもは本当は学校に行きたいと思っているんだ、とHさんから聞いて涙が出ました。

うちの子はだいぶ長い不登校時期なので、反対に焦る気持ちも生まれましたが、まだまだ徹底してないことがあるんじゃないかと思ったので、復習とワークと書き出しを続けていきます。」

「Hさんが娘さんの高校へ嘆願書を出して、先生と面談したときの話がとても印象に残りました。

娘さんが泣きながら訴えても学校に受け入れてもらえず、その時のHさんの気持ちを思うとグッとくるものがありました。長女と重なりました。

また、Hさんの娘さんが完全登校を果たすまでに相当なご苦労があったことが伝わってきました。

今自分は娘と話を長引かせることができなかったり、自分のクセをなかなか治せなくて四苦八苦していますが、この努力は決して無駄にならないことを教えてもらったような気がします。

そして、不登校の子供は蛹から蝶になりますよというお話を聞いて、とても将来が明るく感じられました。」

「OBさんのお話。不登校のステップと、その段階でどういう状況だったか、その時どうしていたか、がとても参考になりました。

うちは今まだこの辺かな~、結果がすぐには出ないので、どうしてもこちらが焦ってしまったりしますが、Hさんのお子様が実際に不登校を卒業されたこと、子供は自分で必ず動き出すということを、しっかり伝えてくださり、地道に共感していこと思いました。

Hさんの努力がすごく伝わり、私も改めて頑張って共感しようと思いました。」

ホンモノ共感クイズ「おしゃれに興味がない」

前回のホンモノ共感クイズには、みーさんから回答いただきました。ありがとうございます。

「おしゃれな子は地位が高いように見えるんだ。」というのは、そうかもしれないですね。

どういうふうに馬鹿にされたと思うのかについてもよく聞いていますのでシンプルですが良い共感だと思います。

実際にこのお子さんの場合、おしゃれそのものがどうというより、「自分がニートであり、同年代の子が当たり前にやっていることができていない。」というところに強い劣等感を感じていました。

この劣等感の根源の話をすると長くなるので今回は割愛しますが、実はそれも親御様の言葉がけと関係があります。

ちなみに私自身はzoomを通じて、このお子さんの服装をみると地味で普通の格好で何もおかしいところはないといつも思っていますが、人の感覚ってそれぞれですね。

だからこの場合はおしゃれをするかしないかという問題に立ち向かってもあまり効果がない、意味がないと言えます。

みーさんがうまく共感で引き出されたように人から自分が劣っている部分を見下されたり、馬鹿にされたりするという不安に目を向けてほしいのです。

この不安は一体どこからきているのか?

これがわかれば、この劣等感という問題が大きく改善する一歩になります。

ぜひあなたも質問で子供から引き出して、その不安に寄り添い、ホンモノ共感してあげてください。

ホンモノ共感クイズ「自分はコミュ力がない」

ある不登校の女子高校生の親御様が共感力を身につけるにつれて、娘さんは内面の奥深くにある不安を親に吐露し始めました。

その不安は「自分はコミュ力がない。人を楽しませることができない。3人以上でのグループになると会話ができなくなる。」というものでした。

この言葉を聞いて、親御様は「あ、これは対人不安であり、役立たず不安だ。完璧主義もある。この状態で学校はつらすぎるんだな。」と理解しました。

 

お子さんのこういった言葉に対して、あなたならどんなホンモノ共感をしますか?

あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを12/11(月)16:00までにブログにコメントしてください。

来週12/13(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。