こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

先日、魔法ことばベーシック講座の14期ライトコースの2回目の講義を開催しました。

講義では、ホンモノ共感の練習と同時に「思考の先読みをやめることがホンモノ共感のコツですよ。」という話をしました。

先読みとは、子供が言っていない言葉を親御様が先回りして、その言葉に対応するようなことを言ってしまうことです。

 

当然、子供は言ってもいないし、思ってもいないし、共感になりませんので、会話がずれて噛み合わなくなります。

子供の気持ちが受け取ってもらえていないというふうになるので、改善が停滞してしまうのです。

だから講義では、先読みの実例と何をどうやめるように気をつけなければいけないかの詳しい話をしました。

講義中に寄せられた参加者さんのご感想を一部ご紹介します。

Aさん

「ずっとずれていた気がします。」

Bさん

「つい先日、本がないと言われて、一緒に探そうかと私から声をかけて一緒に探してしまいました。探して欲しいとなんて言われていないのに。

Cさん

「確かに、会話の録音を聞いてみたら先読みばかりしていました。解決策や提案ばかりの子育てをしていました!びっくりしました!」

Dさん

「会話全てが先読み、解決策の提案ばかりだったと思います。子どもは苦しかっただろうなと思います。」

Eさん

「子供は、自分の思いを言うのが苦手だから、くみ取ってあげなきゃいけないと思っていました。」

Fさん

「主人があまり話さないので、食事の際など、私が常にみんなの空気を読んで、雰囲気を良くしようと心がけてきました。」

 

おそらく不登校の親御様は親御様自身、共感されずに育っているので承認欲求が満たされていません。

満たされない承認欲求をどう満たすのかというと相手の思考を読み取り、困りごとを解決したり、希望を叶えたりすることで価値を提供し、相手の役に立とうとする。

こんなふうに会話をしてこられたのだろうと思います。

 

実際、会話はずれますし、子供はいつも困りごとや希望をもっている、困った存在のままでいなければいけません。

「人に解決してもらわなければいけないものをもっている迷惑な人」という自己認識をもってもおかしくないですよね。

だから自己肯定感が下がってしまいます。

 

自分はそんなことを思っていないのに言っていないのに親があれこれ解釈して解決策を提案してくる・・・

これは子供からすると、よい親子関係を築いてもらえていないし、信頼してもらっていないということになります。

だから子供の自分軸が育たないのです。

 

この先読みをなおしてやめること、解決策を提案しないこと、この2つができれば子供の不登校の解決率はぐんと上がります。

実際、これが魔法ことばベーシック講座の解決率が100%になる1つの秘訣です。

あなたはご自身の先読みのくせに気づいていますか?

 

おそらくこのメルマガをお読みの方のほとんどが人の思考を先読みしていると思います。

自分の親から共感されずに育ったので、仕方のないことと言えるかもしれません。

ですが、もしあなたが我が子の不登校を解決したいのであれば、子供が人の目を気にせず、堂々と自信をもって生きていってほしいのであれば、この先読みのくせは絶対にやめなければいけません。

 

では具体的に自分がどこでどう先読みしているのか?

もしあなたご自身で先読みのくせを知りたいのであれば、子供との会話を録音して聞いてみてください。

 

ありとあらゆる場面、ゲーム中に子供がきれている、食事について不満を言ってくる、人間関係の悩みを話してくる。

日常生活のさまざまな場面で一度、子供との会話を録音してみてください。

そして丁寧に丁寧に自分の先読みの言葉を探ってみてください。

そうすれば、徐々にわかってくるはずです。

繰り返しますが先読みによって、ずれて噛み合わない会話を続けても不登校は絶対によくなりません。

この点をぜひ肝に銘じていただきたいと思います。

 

ホンモノ共感クイズ「受験」

前回のホンモノ共感クイズには1名の方からご回答をいただきました。ありがとうございます。

めだかさんはよく共感なさっていますね。途中からママの話になっていますが、このくらいならいいでしょう。

 

重要なのは共感しつつ、子供の不安を言葉で引き出そうとすることです。

ここでは先読みは禁物です。

私も似たような場面に遭遇したら、同じように言葉をかけると思います。

ちなみに勉強が手に付かない、ゲーム依存という問題も思考の先読みをやめることによって改善したケースは数多くあります。

ぜひ参考になさってください。

 

ホンモノ共感クイズ「教科書とノートがない」

あなたのお子さんが家で勉強しようとしていますが、「教科書とノートがない。」と騒いでいます。

こんなとき、あなたならどんなホンモノ共感の言葉をかけますか?

 

ここでは先読みや「一緒に探そうか。」などの解決策は禁物です。

あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを11/28(月)16:00までにブログにコメントしてください。

来週11/23(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。