こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。

不登校のお子さんが不安に思うことの1つに「多数派から良くないと思われたらどうしよう。」というものがあります。

あなたはこの不安について、どう思いますか?

 

不登校の子の不安「多数派から良くないと思われたらどうしよう。」

不登校の子にとって、多数派とは一般的な意味での多数派で、少数派の反対に位置します。

これは不登校か引きこもりか、男の子か、女の子か、その辺りにはあまり関係ありません。多くのお子さんがこんな不安を感じているのです。

「自分は多数派から受け入れられない少数派の要素を強くもっている。」

例えば、こんなことを具体的に思っています。

「おしゃれなどみんなが興味をもっていることに自分は興味がない。興味をもっているのが多数派で、自分は興味がないから少数派になる。」

「みんなは普通に学校にいっている。当たり前のことを当たり前にやっている。これが多数派で、学校へ行くなど当たり前のことができない自分は少数派だ。」

「ささいなことでいちいち悩まず、前に進むことができるのが多数派で、ささいなことでいちいち悩んで考え込んで、動きがとまるのが少数派だ。」

こんなふうな感覚が不登校の子がもっている代表的な多数派と少数派の考え方です。

そして単に多数派と少数派の考え方だけでなく、やっかいなのは「少数派は多数派から理解されない。嫌がられる。見下される。馬鹿にされる。不快に思われる。」などの感覚も伴っていることです。

単に意見の多い、少ないではなく、不登校の子はそこに様々な不安がまざっていているのです。

そして不登校のお子さんは自分が何らかの点で少数派と感じていて、多数派から理解されないことを強く怖れていて、不登校になってしまっているのです。

 

なぜ、こんなに不登校の子は怖れるのか?なぜ、自分が少数派だという感覚をいだきやすいのか?

それを紐解いていくと、多数派とはもともと親御様の意見のことか、もしくは強い人の意見、権力のある人の意見のことを指しているようなのです。

必ずしも親御様の意見がすべてではありませんでした。ですが、親御様の意見をさすことも時々あります。

つまり、親の価値観が正しいという意見が子供にとっては、社会の価値観が正しいという考えにすり替わり、その考えにうまくなじめない、合わせられない自分はおかしいという自己否定の感覚にかわっていくようなのです。

さてこの多数派と少数派という感覚は、不登校や引きこもりの原因となったり、さまざまな心の問題を引き起こしたりする、やっかいな原因となります。

これはぜひ解決してあげたいですね。

そのために必要なことを皆さんにお伝えしたいと思います。

 

それは一体、何なのか?

親御様がお子さんに提案や指示、指図をしないこと、子供の意思にすべてまかせること、ホンモノ共感を徹底しておこなうことです。

親御様が提案や指示、指図をしてしまうと、それが親御様の意見となり、徐々にお子さんにとって、「それが多数派で、できない自分は少数派だ。」という感覚にすり替わっていきます。

そうすると少数派であると感じているお子さんの自分軸がなかなか育たなくなってしまいます。

共感しないことも同じような理由で、「共感されない自分は少数派だ。」という感覚を生みやすくなります。

 

これは実際に、世の中に多数派と少数派というのがあるかどうかはあまり関係がありません。

社会や人の意見をどう認識するかは、現実とはあまり関係がなく、その人次第なのです。

多数派、少数派という認識は、どちらも不登校のお子さんにとって、心地よくない認識のようです。

何度もいいますが、現実はあまり関係ありません。

 

親御様からの意見をまずやめて、共感に変えていくこと、お子さんの意思を引き出し、それに親の方があわせていくことがとても重要なのです。

ここに気づいて、すぐに親御様が自分の意見を手放して、お子さんに共感していただければ、少なくとも数ヶ月以内に多数派、少数派というお子さんの感覚が崩れ始めることをお約束します。

完全に消え去るには多少、期間がかかりますが、緩み始めるのは、さほど時間は必要ありません。

そしてゆるみはじめると、人との交流がスムーズにいきやすくなります。原因がよくわからない落ち込みなども減ってきます。

 

多数派、少数派の他の事例などは、多岐にわたりますので、私が長期で開催している魔法ことばベーシック講座でご紹介して、その根本的な解決を具体的に指導しています。

次回の開催は未定ですが、決まり次第、このメルマガでご案内いたしますので、楽しみにお待ちください。

 

ホンモノ共感クイズ「面談」

前回のホンモノ共感クイズにはメールで1件ご回答がありました。ありがとうございます。

「面接のことを考えると、ボロが出そうで憂鬱になってきちゃうんだね。自分には短所ばかりだと感じていて、長所がないと思っているんだね。面接だからいろんなことを聞かれることが不安だよね。」

 

お子さんの不安な気持ちに共感されている、いい回答だと思います。その上で、私が考えるホンモノ共感を簡単にお伝えします。

「自分の長所ってわからないんだよね。人から長所だと言われても、いやでもそこは長所じゃない、なぜならって反論したくなる気持ちがあるんだよね。

それにぼろがでるって、コミュニケーションだよね。コミュニケーションでの自信のなさが一番怖いんじゃないかな。

いろんなことを聞かれてもちゃんと答えられないとか、この子は変な回答しているなと思われたらどうしようとか、面接官の頭の中を読んじゃうよね。

嫌なんだけど、それで憂鬱になるっていう気持ちすごくわかるなあ。」

 

まずはこんな感じのホンモノ共感をしてみたいですね。

そして私は、ぼろをコミュニケーションの問題だと言いましたが、ひょっとしたらお子さんによっては違うかもしれません。ですので、どんなことをぼろだと思っているのかを質問してみてもいいですね。

 

もう1点、自分の短所と長所がぐちゃぐちゃで、客観的にみれていないというのもあるでしょう。

長所はほめてあげたいのですが、なかなかお子さんに行っても納得してもらえるかというとそうではないので、「親からみた、いいところはこういうところだよ。」という形の伝え方にとどめておくといいかと思います。

面接の不安というのはいろんなお子さんから聞かれることですので、ぜひその内容を深く聞いて、共感してあげてください。

 

ホンモノ共感クイズ「いじめ」

あなたのお子さんは学校ではわりと大人しい方でとおっています。クラスの中はカースト的な雰囲気が結構あるそうです。

そんななかお子さんが学校から帰ってきて言いました。

「陽キャに目をつけられたら怖い。」

 

いじめるのも陽キャ、権力ふりかざすのも陽キャで、あなたのお子さんは自分のことを隠キャだと思っているようです。

自分のことを隠キャだと思い込み、いじめられることを怖れているお子さんにどんな共感の言葉をかけてあげますか?

あなたが考えるお子さんへのホンモノ共感の言葉がけを考えて、6/13(月)14時までにブログにご回答ください。

来週6/15(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉をお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。