こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
私が日々、多くの親御様から寄せられるご相談のパターンというのは、主要なものとしてこんなものがあります。
・ゲーム依存
・昼夜逆転
・勉強を一切しない
・会話が成り立たない
・外出しない
もちろん、これら以外にも非常に多くのご相談をいただきますが、やはり親御様が気になるものといえば、こういったところが多いですよね。
その中で今回は「勉強嫌い」を取り上げてみたいと思います。
なぜ、不登校になると、勉強ができなくなるのか?
学校へ行っていたときは、優等生で真面目で勉強ちゃんとやっていた子も、不登校になると、途端に勉強が手につかなくなります。
ごくごく一部の例外のお子さんはいますが、その一部の例外ですら、1日1時間程度、勉強すれば御の字という感じですよね。
毎日学校へ行って、7時間の授業をこなし、塾に通い、宿題までやるというお子さんたちとは、全く異なります。
なぜ、不登校になると、勉強ができなくなるのか?
子供の自己肯定感が低くなること、不登校になること、勉強ができなくなること、これはみんな密接な関係があると薄々感じながらも、誰もこの因果関係をうまく説明できませんでした。
だから私は、なぜ自己肯定感が下がると、勉強が嫌いになるのかを理論的に説明したいと思います。
なぜ、自己肯定感が下がると、勉強が嫌いになるのか?
実はこれには、大きく分けると5つのステップがあります。
1つ目のステップは、親が笑顔でない、困った顔や不快な顔をすることです。
つまり笑顔で、子供に共感していないのです。
2つ目のステップは、親の不快な顔を見て、子供に劣等感が生まれることです。
なぜならば、親の不快な顔を見ると、子供はこのように考えるからです。
「自分の気持ちや考え、言葉、あるいは存在そのものが親をこうやって不快にさせている。つまりこれは自分がダメな存在であることを意味する。」
これが子供の劣等感の正体です。
そして親の不快の顔だけでなく、不快な声、不快な態度も、子供に劣等感を生みます。
3つ目のステップは、劣等感により子供の存在価値がどんどん低下していきます。
なぜならば、先ほどの劣等感は、「自分の存在の価値が劣等である」ということになるからです。
だからこそ、子供は無意識のうちに「自分には存在価値がない。存在価値が低い。」と思い込み、どんどん自己肯定感を下げてしまうのです。
そして4つ目のステップは、価値提供をしようとすることです。
子供は自分の存在価値のなさや低さを補おうとして、価値提供をしようとするのです。
つまりそのままの自分で、生きていくことができなくなるのです。
だから可能な限り、短期的に他者から認められる価値を生み出せることに手をつけようとします。
これがゲーム依存やスマホ依存、SNS依存による、高得点やいいねをもらいたがる原因になります。
そして5つ目のステップで、「勉強嫌い」になるのです。
なぜならば、勉強というのは、即成果や結果を生み出さないからです。成果や結果というのは、期末テストや受験の合格を意味します。
その結果を得るためには、何ヶ月も何年も積み重ね型の努力を行う必要があります。
つまり勉強をしても、すぐに価値を提供することができず、努力が必要になってくるのです。
だから、低い存在価値を補う役割を担えないのです。
すぐに価値を生まないことをやり続けることは、自分の存在価値の低さを露呈し続けることになるため、子供は勉強ができなくなります。
このことから勉強が嫌いになるのです。
そして勉強以外にも、短期的に結果を出せない、積み重ね型の努力が必要なことは子供の趣味や好きなことでなければ、まずやろうとしなくなります。
例えば、子供が外に出て、朝日を浴びて、体を動かすことを多くの親御様は望みます。
しかし、そのことには存在価値が低いと認識している子供にとっては何の価値もないのです。
だからいくら親が子供に言っても、外に出ようとしないのです。
この5つのステップが子供の「勉強嫌い」の根本的なメカニズムです。
私の知る限り、不登校でありながら、多少の勉強が家でできた子は、1つ目のステップの親の表情が違います。困った顔や不快な顔が明らかに少ないといえます。
これは現時点で私が個人カウンセリングを行っている不登校で勉強が手をつかなくなっているお子さん、中長期的な努力を嫌うお子さんに確認をとって、「これが正しい。」とお墨付きをもらっています。
だからこそ、この理論が正しいのであれば、5つ目のステップである「勉強嫌い」を治そうとするのであれば、1つ目、2つ目、3つ目、4つ目のステップの何かを変えないといけないことになります。
これをお読みの不登校の親御様は、「自分にできることは何なのか?」もうお分かりですよね。
1つ目のステップである、親の困った顔、不快な顔、不快な声、不快な態度、これらの根本原因を変えることです。
実際、私の個人カウンセリングを受けていただいている親御様にこれを変えるだけで、お子さんの勉強意欲が復活した事例が続出しています。
だからこそ、ぜひ今日から、子供と接するときは常に笑顔でいてください。
そして最後に1つお願いがあります。
「勉強嫌い」は本当に多くのお子さんが悩み苦しんでいることです。
大人たちから、さぼり、甘え、怠けとひどいレッテルを貼られ、誤解され、苦しんでいる子が大半です。
そんな子たちを私なら救うことができます。
もし今回のメルマガを読んで、納得していただいた方の中で、教育関係の方がいれば、学会発表の機会をいただきたいのです。
これをお読みの教育界、心理学の世界の方がいれば、お願いがあります。
みなさんは、子供の未来を案じ、幸せをもたらしたいと願っていることでしょう。みなさんの悩みはいじめと不登校のはずです。
みなさんを悩ませる2大巨頭である、不登校を100%解決する理論を私は説明できます。
現代の社会において、多数の人間がリアルに集まる学会や会議は難しいかもしれませんが、私の理論を多くの方に知っていただくための機会をいただけるのであれば、私はどこへでも行きます。
ぜひ、このメールに返信する形で私までご一報ください。
ホンモノ共感クイズ「パトカーとサイレンの音」
前回のクイズには6名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
初めましての方から、ベテランさんまでバラエティ豊かに、きっちりツボを押さえた回答をいただきました。
ぱぱさん、キュウさん、石井まゆかさん、ノゴンさん、マサルさん、回答ありがとうございます。
ここで最重要なことは、子供の旺盛な好奇心をさらに伸ばしてあげられるか、どうかです。
ここが多くの親御様、特に女性である母親には、なかなか理解し難いところですよね。
「なんで男の子はこんなことに興味を持つのかしら?危ないに決まっているじゃない。」といってしまうところでしょう。
男女の性質の違いだけにしたくはありませんが、明らかにその傾向はあると思います。
大事なことはもちろん安全を確保はしつつ、子供の好奇心をいかに潰さないかです。
もし、親御様が「危ない。」とか、「やめとけ。」ということで、子供の好奇心を潰してしまったら、子供は「自分は空っぽで、空虚な存在だ。」と感じることでしょう。
そうではなく、何にでも好奇心を持って、自信を持って、関わっていけるお子さんに育ててあげたいですよね。
今回、ご回答いただいた6名の皆さんの回答はいずれも素晴らしいものです。
「今まで我が子の好奇心を押さえつけていたなあ。」と感じる親御様は、今回の6名の方の回答をぜひ参考になさってください。
ホンモノ共感クイズ「忘れていた。」
あなたの娘さんはとてものんびり屋さんです。
これに対して、お母さんであるあなたは、何でもはっきり、きっちり、メリハリつけてやる方です。
さて、娘さんはある学校への受験の願書の締め切りを忘れていて、当日の朝になって、「忘れていた。」と気づき騒ぎ出しました。
あなたならどのようにホンモノ共感し、どのように愛着的な対応をしますか?
あなたが考えるホンモノ共感の対応を8/1(日)19:00までにブログにコメントください。
来週8/4(水)に私が考えるホンモノ共感の対応をお伝えしますので、ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。