まずは子供の気持ちを聞くことから始める

子供が登校拒否をする理由は様々ですが、中学生ぐらいになると勉強が難しくなりそれが嫌で登校拒否をすることも少なくありません。
勉強嫌いの子供が登校拒否をしてしまう場合、親としてはどのように対処したらいいか悩むところです。

まずやってはいけないことのひとつが、頭ごなしにしかることです。
親としては、ほかの同じ学年の子供たちが当たり前にやっていることを自分の子供がやらないのは甘えだと感じるかもしれません。
ですが、登校拒否までするのは単に勉強嫌いではなくそれとは別のシグナルが出ていると理解しましょう。
そこで、子供に対してどのような理由で学校に行きたくないのかを聞いてみることです。
当然勉強が嫌だからといいますので、勉強の何が嫌なのかを聞いてみましょう。
ある程度素直な子供ならば、その段階でしっかりと話をしてくれます。
ところが、中学生ぐらいの男の子になるとなかなか親と面と向かって話すことを嫌がります。
この場合、親は今までの子供の学習態度などから推測して考えてみましょう。

勉強嫌いになる理由はいくつかありますが、この時考えられる理由の一つは、学校で恥をかいたことです。
例えば、学校で手を挙げたけども間違えた答えを言ってしまいクラスのみんなに笑われた場合などが考えられます。
また、点数が悪くて友達に馬鹿にされたからかもしれません。
このように、自尊心を傷つけられた場合は、自分の殻に閉じこもり完全に拒否をしてしまう例があります。
単に勉強がつまらないからやらないわけではありません。親が考えている以上に傷は深いため、そのことを察しながら丁寧に対応してやることが重要です。

短い時間でも机に向かうように仕向ける

勉強嫌いで登校拒否をしているからといって、そのまま登校拒否の状態を続けていると進学するときに問題が生じる可能性があります。
中学生の場合ならば、高校受験をする生徒がほとんどになりますので、主席日数なども関係してきます。早い段階で問題を解決することが重要になるでしょう。

そこで、まずは勉強嫌いを克服するために短い時間でいいので机に向かう習慣をつけるです。最初から1時間も2時間も机に向かわせるの難しいです。
それならば、簡単な内容を5分だけでもいいので学習することです。
勉強は、まったくやらないのと5分だけやるのでは実は大きな違いがあります。
なぜかといえば、勉強しない子供の多くは机にすら向かわないからです。
机に向かうこと自体が非常に大きな壁になりますので、この点は粘り強く説得をする必要があります。

ただ、子供が絶対に拒否をしている場合には無理にやらせない方がよいです。
なぜなら、親が勉強を強制することで子供はさらに勉強に対するいやな気持が強くなってしまうからです。
この場合、勉強をやる理由を明確にすること大事です。
高校に進学する場合には、勉強が必要なことをあらかじめ教えておきましょう。
おそらく中学生ぐらいの子供ならば、受験勉強しなければいけないことは頭でわかっています。それでもなお自分でスタートを切れないのは、精神的に支えてくれる柱がないと感じている可能性があります。
そうだとすれば、子供との会話を増やすことそして一緒になって頑張ろうと話すことが必要です。
勉強をやらせるのではなく、一緒に頑張ろう誘った方が精神的にも安心感が生まれよい結果が出やすいです。

好きなことからスタートさせる

まず最初の一歩を踏み出すためには、苦手な勉強からスタートしてはいけません。
例えば、社会科は好きだけども国語が苦手な場合は国語は避けなければいけません。
親としては、苦手な科目ほど頑張ってほしいと考えるはずです。
ですが、そこで親が焦ってはいけません。
まず勉強をスタートさせる第一歩は、子供の意識を変えることが必要になります。
意識を変えるためには、「勉強は少しもつらいことではない、むしろ面白いことだ」と教えてあげることが重要になるでしょう。

そうだとすれば、必然的に得意科目の社会科からスタートすることになるはずです。
社会科といっても、非常に範囲が広いですのでどのあたりが好きなのかを子供に聞いてみましょう。
当然親としても二人三脚で行ってきますのでその部分の予習ぐらいはしておく必要があります。
勉強した時に、その結果をチェックする必要はありますが、机に全く向かわずに登校拒否をしている段階ではチェックをすると逆効果になります。
ある程度自分から勉強するようになれば時折チェックをしてあげてもよいですが、そうでなければ理解度などは特に気にせずに進めていきましょう。
とにかく、この時期は机に向かうことが重要です。机に向うだけで随分と進歩したと子供を褒めてあげるべきです。

もし男の子で、親と一緒に勉強するのが嫌だという場合には、ある程度子供の自由にさせたもよいでしょう。
最初は5分ぐらいから始めますので、もし5分でも机に向っていたら褒めてあげるべきです。男の子の場合には、大げさにほめた方がよいでしょう。
逆に女の子の場合には、あまり大げさにほめると「親が自分のことを馬鹿にしている」と勘違いしてしまうこともありますのでほどほどにほめるべきです。

とにかく粘り強く付き合うこと

少しでも勉強をするようになれば、勉強時間は少しずつ増えてきます。
ところが、登校拒否をしているレベルならば、数日経過した段階で嫌になってしまう可能性もあるでしょう。
このとき親としては、子供を叱りたい気持ちや、この子はやっぱり勉強に向いていないとあきらめる気持ちを持ってしまう可能性があります。
ですが、そこは粘り強く付き合ってあげることが必要です。

そもそも、子供が学習をしなくなる理由は、勉強に対する印象がマイナスに大きく傾いているからと考えましょう。
自分から机に向かう子供は、学習することに対してプラスの気持ちの方がはるかに強いです。
しかし、登校拒否をするレベルの子供はかなりマイナスに偏っていますので、親としてはまず0の位置に近づけてあげる必要があります。
そのためには、空白期間が長ければ長いほど回復するまでに時間がかかると考えて間違いありません。

ちなみに、どのようにプラスに持って行くかといえば、まずはできる喜びを感じさせることです。
勉強のできる子供を見ると、自分がよい結果を出したことに対して大いなる喜びを感じています。
そして、親をはじめとして周りの人が褒めてくれること、認めてくれることに対して喜びを感じています。
結果的に、勉強に対してよいイメージが積み重なり誰に言われた訳でもないのに机に向かうわけです。
そうだとすれば、自分から机に向かい登校拒否の原因をなくすにはできる喜びつまり成功体験を少しずつ積み上げていくことが必要でしょう。
この時、子供の学力から考えてちょっとだけ難しい問題や参考書を用意してあげるべきです。
簡単なものだと飽きてしまいますし、難しいものだとそもそも机に向かうことをやめてしまうかもしれません。

◇  ◇  ◇

勉強が嫌いで登校拒否をしている場合、親としてはまず子供に話しを聞くことが重要です。
なぜ勉強したくないのか、そしてなぜ学校に行きたくないのかをよく聞いてあげることです。この時間違えても、子供を叱りつけてはいけません。

理由がある程度分かれば、その理由を理解してあげることで自分から机に向かうこともあります。
このとき、好きな科目や得意な分野から取り組むのがよいです。勉強が嫌で登校拒否をするぐらいの子供は、机に向かうことにかなりの抵抗があります。
そこで、たとえ5分だけでも勉強をしたならば大いにほめてあげましょう。

子供が机に向かった場合、少しずつ勉強時間が長くなっていくのが理想ですが実際にはわずか数日でやめてしまうことも少なくありません。
この場合は、大人もじっくり子供と向き合い粘り強く接することが重要です。

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