私が現在、長期で開催している魔法ことばベーシック講座は2016年に第1期が始まりました。
それ以降の7年間で教え方、講座の内容の細かいところは色々変わりましたが、ホンモノ共感、愛着関係を重視し、子供の自己肯定感を高めるという根本的なコンセプトは一貫しています。
・ホンモノ共感と愛着関係を重視することで子供の自己肯定感を高めてあげたい。
・能力や機能の自信ではなく、子供には情緒的な自信を高めてあげたい。
・対人関係や集団の中において、子供が自分を堂々とだし、人と自信をもってまじわえるようにしてあげたい。
私はこんなふうに子供に本当に幸せな人生を歩んでほしいという願いのもとに講座を行っています。
私のこの願いに共感し、第1期に参加された方から、久々に嬉しい近況のご報告がありました。
私にとっても印象深いものがある親御様で、その後どうなさっているかなと思っていましたが、お子さんもお母さんもとてもお元気そうで、良かったと思います。
みなさんにもホンモノ共感と愛着関係によって、お子さんもお母さんもこんなに幸せになれるんだと知っていただきたいと思い、お母さんの承諾を得て、近況をご紹介させていただきます。
「通信制の高校へ入学後、パソコンで課題を提出しスクーリングのため登校する日があるのですがそこでお友達を作ることができました。今でもラインで会話しているようです。
高校は課題をすべてこなし、無事卒業できました。管理栄養士になるため大学を一般受験し合格できました。
新たな環境で新たな友人を作ることができ、部活に入部し、とても楽しそうに過ごしています。3年生になったときは部長をこなしていました。
今年4月、管理栄養士として病院に勤め始めました。同期の人や先輩方ともうまく関係を築けているようです。イベントの献立を考える役割も与えられたようで、ネットを利用しながらいろいろ考えているようです。
新井先生に助言をいただいて、本当によかったと思っています。
相談した当時は苦しくて、いつ死んでもいいなと思っていたくらい思い詰めていました。新井先生に教えていただきながら娘と向き合い、今では娘とよく話をして笑います。
帰ってくるとその日にあったこととか話をしてくれます。よかったこと嫌だったこと様々ですが共感に気をつけながら傾聴しています。
以前は嫌なことを聞くのは苦痛だったことが今では苦痛なく聞けます。その話している姿をかわいいとさえ思えます。
なぜ以前のあの時こういう対応ができなかったのだろうと感じます。そう考えているとやはり両親の関係がよかったら・・・なのかなと思い至ります。
初任給で娘が料亭に連れて行ってくれました。カウンター席で娘と並んで座り、料亭の方々と話をし盛り上がりました。
その中で料亭の人が「どうしたらこんないい子に育てることができるの?」と聞かれました。ちょっと涙ぐんでしまいました。
縁があり新井先生に巡りあえて、とても感謝しています。ありがとうございました。」
この近況のご報告のメールを拝読して、私は本当に幸せそうでよかったと心から思いました。
いつ死んでもいいというぐらい思い詰めていたことは初めて知りました。不登校の親御様はやっぱり苦しいですよね。この苦しみから逃れることができて、本当によかったです。
この娘さんは初任給でお母さんを料亭に連れて行ったんですね。僕はこの娘さんとお会いしたことはありませんが、その時の雰囲気はなんとなく想像できます。
私はいい子を育てるための講座はやっていませんが、結果的に人からそう言ってもらえるほどいい雰囲気をかもしだすようにお子さんが変わったのでしょう。
私もいつか我が子に料亭につれていってほしいです(笑)
このお母さんが不登校を解決して、いい子を育てることができた重要なポイントは、共感に気をつけながら、傾聴したことでした。
特に以前は苦痛だった嫌なことを聞くことが、今は苦痛なく聞けるようになったことです。
ここが大きなポイントだと思います。シンプルですが、とても奥深い大事なポイントですね。
みなさんは我が子のマイナスな気持ちに共感していますか?
お子さんとよく話をして、笑顔で聞いていますか?
マイナスな気持ちを吐露する我が子を可愛いと思えますか?
これらを自問自答してみてください。
ホンモノ共感クイズ「自分はコミュ力がない」
前回のホンモノ共感クイズには、2名から回答をいただきました。ありがとうございます。
はるかさん
お子さんが話しかけた相手が適当な返事をしたり、他の人と楽しそうに話したりするのに直面したら、それは嫌になりますよね。とてもリアリティがある話です。
「自分にコミュ力がなかったり、相手をふりむかせるような力がないと、相手がどんな対応をしてくるかわからない。」
これは怖いですね。不安になると思いますのでぜひその気持ちに寄り添い、共感してあげてください。
りかさん
いい共感ですね。これでいいと思います。
「話が盛り上がるようにしないと自分の力が無い。」
これは自己肯定感の低い方が感じやすいことですので、その気持ちに寄り添い、共感してあげてください。
こうやって相手の話をずらさず、そらさず、しっかりと本筋や確信をついた共感をしていけば、お子さんの中にある、自分はコミュ力がないという認識がいい方向に改善されていきます。
お子さんの自己肯定感を示す重要な指標として、自分にコミュ力があるかないか、人を楽しませることができるかどうかを気にするというものがあります。
コミュ力はあってもなくても本来はどちらでもいいです。人を楽しませることができてもできなくても、どっちも本来はいいのです。それが自己肯定感の高い人の考え方です。
子供の自己肯定感を高めるためにも親御様はホンモノ共感に勤しんであげてください。
ホンモノ共感クイズ「眉を整える」
あなたのお子さんは中学生の男の子で学校はさみだれ登校の状態です。
つい先日、髪を切る際に、その子は美容師に「眉も整えてもらいたい。お母さんはどう思う?」と言ってきました。
あなたは率直に「中学生の男の子が眉を整えるなんてしなくていいよ。高校生になってからでいいよ。」と自分の気持ちを伝えました。
するとお子さんは「お母さんの考え方は昭和だ。古い。男が眉を整えるなんてっていう考え方でしょ。その古い価値観変えてよ。」と言いました。
自分では当たり前だと思っていた価値観が古いと言われたことにあなたは少々、ショックでした。
自分は自分の気持ちを伝えただけなのにそう言われたことに多少もやもやしながらも、これは共感しなければならないと思いました。
この場合、どのようにホンモノ共感すればいいでしょうか?
あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを12/18(月)19:00までにブログにコメントしてください。
来週12/20(水)に私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。