不登校が解決するために必要な「マイナスの情緒に対する共感」とは!?

今日もお子さんの不登校を明確に解決に導くために大事な話をしたいと思います。

不登校の親御様にはこの力が足りていないため、ここを明確に意識していただければ確実に絶対に100%必ずお子さんの不登校は解決に向かいます。

その力とはマイナスの情緒に対する共感です。

 

実例をいくつかお示しします。

子供「ゲームには、通常モードと競技会モードがあってさ。昔、通常モードがめっちゃ嫌いだったんだけど、今はいろんな人と通常モードでやって、わりと好きになったんだよね。」

あなたなら、子供のこの言葉になんと共感しますか?

 

もう1つ、例をお示します。

子供「僕さあ、メンタル弱いんだけど、案外、メンタル強いとこもあるんだよね。人に対して強気に出れるし、人のことあんまり気にしないし。」

あなたら、どう共感しますか?

 

昔、私がある場所でセミナーを行いました。その時、不登校の男の子を抱えた、あるお父さんから質問を受けました。

お父さん「要するに共感ってこういうことですよね?息子が勉強に取り組んで、うまくいったところや良かったところをちゃんと認めて、ほめてあげる。それ共感なんですよね。」

 

それを聞いて、私はこう答えました。

「私なら、それはしません。ほめること自体はもちろん構いませんが、私ならできたことを褒めもしません。

できなかったところを見ます。彼が苦手にしているところを見ます。手がつけられなかったところを見ます。そしてなぜそのようになるのかを聞いて、それを共感します。マイナスを見るのがホンモノ共感です。」

 

こう答えると、そのお父さんは凍りついていました。その場の空気もかなり固まっていました。

共感というのは優しく叱らないというイメージがあるため、お父さんのような発想になるのでしょう。

そういったことと、ホンモノ共感はまったく次元が異なります。

 

さて、なぜこのようなお父さんのような発想になるのでしょうか?

先ほどの例題に戻って考えてみましょう。

先ほどの例題の最初の答えとして、ほとんどの方はこう共感するでしょう。

「今、好きになったんだ。なるほど。」

 

2つ目の例題は、きっとこう共感するでしょう。

「メンタル強いんだ。」

 

これを共感だと思い込んで実際に、このような返事をしているお母さんが私の見たところほとんどでした。

これらはいずれも共感にはなりません。

弱い部分を的確にキャッチするのが、ホンモノ共感です。

 

最初の例ですと、こんなふうに聞いてあげるのがホンモノ共感です。

「通常モード嫌いだったんだ。どんなふうに嫌いだったの?」

 

次の例ですと、こんなふうに聞いてあげるのがホンモノ共感です。

「ああ、メンタル弱い面あるよね。自分ではどう弱いって思ってるの?」

 

この2つの例は、いずれも子供が弱さを出した後、強さで覆い隠しています。

不登校のお子さんの言葉を聞いていると、このような弱さプラス強さという構造で話をしていることが多いです。

すると、私がみてきた限り、不登校の親御様は全員、弱さを無視して、強さにつよく反応します。強さに強く反応し、その言葉を捉えて、共感しようとします。

だからホンモノ共感にならないのです。

 

もし、お子さんが弱さだけを口にした場合、多くの親御様は強さで打ち消そうとします。

例えば、2つ目の例で言うと、こんなふうに言ってしまうのではないでしょうか?

子供「僕メンタル弱いんだよね。」

「でもあなた、しっかりしていると思うよ。強い部分あるよ。」

 

これではホンモノ共感になりません。

不登校のお子さんが、自分の弱点や弱いところをS O Sのようにチラ出しているのに親はそこをキャッチすることができない。

だから子供の苦しみは改善しない。だから不登校も改善しません。

 

なぜ、多くの親はマイナスを無視して、プラスに引っ張られるのでしょうか?

それが「価値を提供できる親でないといけない。」という自己肯定感の低さなのです。

それはこんな考え方にあらわれます。

「子供のマイナスには何の価値もない。そのマイナスの気持ちに寄り添い続けることも、弱いものを弱いままにしておくことなので、何の価値もそこに見出すことができない。」

 

だからこそ、どうすれば、価値の高いことを提供できる親になれるのか?

こんなふうに考えて、強さを見つけ出した時や子供を強くできた時に価値を見出してしまうのです。

話全体をプラスに持っていくことができ、子供の意識をプラスにすることができれば、「親はいいことができた。価値の高い親である。」と思えるのです。

 

なぜ、親はこのようなことをしてしまうのか?

もうお分かりかもしれません。これが役立たず不安なのです。

役に立つとは価値の高い人間になるか、相手に価値を提供できる人間になるか、どちらかです。

大事なのはその裏側です。

 

これらは裏を返せば、「役に立たない人間は社会で必要とされない。存在価値の低い人間である。」という不安な価値観を表しています。

この不安があるから、そこから逃れたくて、無意識のうちに強さに引っ張られ、強さにばかり目がいき、プラスに持っていこうとするのです。

 

子供のマイナスをマイナスのまま聞けないことを、録音添削で、私に指摘されたお母さんはとてもとても多くいます。

実に多くのお母さんが、子供が必死に発信している弱さをそのまま受け取ることができていません。

すぐにプラスに変えようとしたり、受け取る前に不快感をあらわにします。

だから子供は自分の情緒に自信を失います。

これは子供の問題ではなく、親の「役立たず不安」という自己肯定感の低さの問題なのです。

 

ある方から聞いた話ですが、塾で先生がAIのロボットだと、子供はわからない問題に対して、わからないと素直に答える率が格段に上がるらしいです。

おそらく人間の先生に対してはわからないと言わない、言えない子が多いでしょう。

なぜ、AIのロボットだと言えるのか?

 

それはAIロボットに表情がなく、わからないという事実のみを冷静に捉えるからでしょう。

AIロボットに自己肯定感の低い、高いはないですからね。おそらく私と同じようにわからないを分析し、受け止めることでしょう。

 

さて、このマイナスをマイナスのまま、弱さを弱さのまま受け取ることができていない。

これは不登校の親であれば全員、間違いなくやっています。

特にお子さんの状況に改善が見られないケースは、間違いなく、それを親がやっています。

 

問題なのは、録音添削をしている限り、親は無自覚にやってしまっているということです。

非常にわかりにくい形で、プラスにばかり引っ張られている。マイナスをスルーしているところがよく見られます。

極端な例だと、子供が明確に「ノー。」と言っているのに、親は「イエス。」と言ったと、なぜか思い込んでいるケースがあります。

また子供が否定系の意思を話しているのに、親はこの子には肯定的な前向きの意思があるとすり替えて理解しているケースもありました。

当然、子供はまったく改善していませんでした。

 

これらは単なる癖だとか、子供がこれこれこういうことを言うからという問題で片付けては決していけません。

親が自分ごととして捉え、自分の自己肯定感の問題と捉えない限り、改善しません。

最も重要な問題は、価値観レベルにあります。

 

「価値を提供できなければ、必要とされない。存在価値がない。」

この価値観をきちんと直さねばならないのです。

この価値観が大きく残っていて、「役立たず不安」や子供への共感力不足となっている場合、子供の状態に大きな改善が見られないケースがほとんどです。

 

この問題に少しでも自覚があるのであれば放置せず、いますぐ改善に取り組むことをお勧めします。

なぜならば、私の経験上、この価値提供の不安、つまり「役立たず不安」とそれを引き起こす歪んだ価値観を正しく、改善した親御様は、必ずお子さんの状況に著しい改善が見られるからです。

ここに手をつけることができれば、子供の弱さやマイナスを冷静に受け止めることができ、共感できます。

これがお子さんの改善につながるのです。

 

今日の話は少し、レベルの高い価値観レベルの話をしました。

こういった話はなかなか聞けないでしょうし、今後も何度も何度も、みなさんにお伝えしていこうと思います。

なぜならばこれが苦しむお子さんと親御様を本当に幸せにする一番の正しい道であると信じているからです。

 

プラス言葉クイズ「将来ゴミ拾いの仕事しかない」

前回のクイズに7名の方が再チャレンジをしてくれました。ありがとうございました。

さまざまな方が相当、頭をひねって回答いただきました。ありがとうございます。

 

答えに近いのはみーやママさんです。

勉強したいわけを聞きたいけど違うと書いていましたが、これでいいのです。

私が今まで不登校のお子さんの勉強に接している経験から言うと、いくらメリットを説いても彼らの心は1ミリも動きません。

これはみなさん自身が、実際お子さんに対して、痛感していることでしょう。

 

もう1点、お子さん自身のなかで、「いい仕事にしたい。高給取りになりたい。」という優劣感を持っているお子さんはいます。

しかし、その夢を叶えるために勉強という努力を積み重ねられるかというと、そうはならないのです。

なぜ、そうならないのか?

 

その理由は、今回のメルマガの趣旨である、親からマイナスに目を向けてもらえないからです。

マイナスに十分に目を向けてもらえないと、不登校のお子さんというのは、まったく動きが取れなくなるのです。

自分の弱さ、悩み、苦しみ、痛みを親が深く理解して、共感して初めて子供が動くことができます。

プラスのメリットを示すとか、子供の興味を引き出すとか、そういった考えで子供を変えることができないということです。

 

なぜ勉強せずにゲーム三昧なのか?

なぜ勉強を避けたくなるのか?

この気持ちに徹底的に寄り添うことが先になります。

 

マイナスに目を向けられないと、親はいかにプラスに持っていこうかとばかりを考えます。

そんな言葉は子供に1ミリも響きません。

だから、クイズに対してのホンモノ共感はこうなります。

 

「なぜ、勉強したくないのか?何がめんどくさくて、だるいのか?」

この部分を丁寧に聞き切ることなのです。

そしてその子供の考えを一切、否定をせず、プラスに持っていこうともせず、それについて親がどのように思っているかを述べることです。

 

一般論を言ったり、メリットを言ってもダメなんです。

それは子供の個人とは何の関係もない話だからです。

あくまで子供が自分ごととして考えられるように、伝えることが大事です。

 

ここで大事なことをもう1つ申し上げます。

私が前々回にお伝えしたポイントは、子供自身に考えさせることでした。

そして一般論と子供自身の考えを分けていることでした。

メリットは親が考えるものではなく、子供が感じるものなので、親が何を言っても無駄なので、一切、言いません。

人というのは結局、自分が一番大事なので、自分が考えて納得したことだけに動きます。

親はここで価値を提供しようと張り切ってはいけないのです。

 

もう一度言います。

わたしは勉強しない理由を聞いて丁寧に聞き切ります。

内容によってはそれ以上何も言わないこともあるでしょう。

内容によってはそのマイナスに十分に共感した後で、子供自身が将来、何かこうしたい、ああしたいと思うことがあれば、それに対して子供に考えてもらいます。

 

お金も子供を前に動かす動機にはなりえません。

 

やりたいと思うことのみに動くのです。そしてそれは自分ごとのみです。

 

親の経験談も社会の常識もまったく関係がありません。

「役立たず不安」が強い親はまったく子供の気持ちと関係のない価値の高いことを言って、子供を混乱させてしまいます。

徹底的にそのクセを直して、子供の個人的な感情に寄り添えるようになってください。

今回の質問は難しかったようなので、まずそこができるようになればいいですね。

 

ホンモノ共感クイズ「ゲーム課金」

不登校のお子さんがこんなことを言い出しました。

「ゲームの課金させろ。1万円。今すぐ。」

 

このお子さんはすでに今月3万円使っています。

あなたならどう共感しますか?

みなさんの考えるホンモノ共感の言葉を12/21(月)の12:00までにブログにコメントください。

 

来週12/23(水)に私が考える理由をお答えします。

ぜひ、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。