こんにちは不登校セラピーと子供自信協会の新井てるかずです。
今日は、先週のホンモノ共感とプラス言葉クイズ「お子さんが無反応」についての皆さんのご回答と私の答えをお伝えします。
ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「お子さんが無反応」
前回のクイズに対して、7名の方から、力の入ったご回答をいただきました。
ありがとうございます。
まず中野さんコメントから、
「一緒に外に出ようよ。
家庭教師の先生をつけてみない?
まさにこれは私です。よくないのでしょうか。」
はい、よくありません。
中野さんの親子関係がどうであるかはわかりませんが、この言葉をかけ続けて、お子さんが全く動かないのであれば、こういった言葉がけは即刻やめるべきです。
子供にとっても、お母様にとっても、無益です。
他の皆さんの答えは、かなり鋭いところを突いています。
渡辺さんの答えは、
「子供は言われれば言われるほど、動きたくなくなるのでしょう。
親は動かない子供をみて不安で、言わなかったらいつまでも動かないの
で、ついつい言ってしまいます。」
その通りですね。
言っても動かなくなる。言わなかったら動かない
子供は言われるから、動きたくなくなるのではないのです。
お母さんにスイッチがあるからこそ、そもそも子供が動かないのです。
まゆみさんの答えは、
「将来、子供に迷惑をかけられたくない、という気持ちがあり、それを子供が勘付いているから聞く耳を持たないのだと思います。」
これも可能性大だと思います。
もう少し違う角度から言うと、子供に迷惑をかけられたくないこともあるし、子供が人に迷惑をかける、手をわずらせる子になるのが怖いのではありませんか?
いずれにせよ、お母さんの目は、子供を向いていませんよね。
次は、常連のマットさんです。
「こんにちは。いつもメールありがとうございます。
この息子さん、次に進んでいく気持ちにまだならない。
次でも失敗する不安や恐怖などから、反応を示してないのでしょうか。
うちの息子も、せっかく行き始めた高校ですが、『行ける気がしない』とまた、不登校になりました。
同じように、家では元気ですが、学校や進路の話になると嫌な顔になります。
そして、私もこの母親と同じく、今はまだかな、もう少し待ってみよう…と思いながらも、元気にしてる顔を見ると、次への進路を何かと話してます。
何も属さず、一人で友達ともつるまずいる息子を見ると不安になり、早く『何かしなくてはいけない』焦り。
そして、自分がこの自分の不安な気持ちを解消したいから、『こうだったらどうだろう?動けるかな?』
もしかしたら、息子が私の提案(不安からくるもの?)に反応してくれて、動き出してくれるかもという期待。
私の今の状態となります。」
次に進む気持ちにならない、失敗する不安や恐怖は、当然あると思います。
親御様にあるスイッチとは?
先日、あるお母さんとお話をしました。
そのお母さんの子供は家では元気だし、完全に学校に行かないわけでないが、学校や勉強の話をすると、お母さんからさっと逃げてしまうのです。
私は色々とお話をしましたが、お母さんの心の壁が厚く、自分の問題も子供の問題も理解には至らないようでした。
学校や進路の話になると嫌な顔になる。
この部分において、お子さんはとても自己肯定感が低いです。
もし成績が問題なら、あるいは進路が問題なら、その点について、隠さず、堂々と話して相談すればいいのです。
嫌な顔になったり、耳を塞いだり、逃げたりとする点で、お子さんが自己肯定感が低いということがわかります。
このお母さんもスイッチが全く切れていないようです。
もう少し待ってみようと思いながら、次の進路の話をしてしまう、動き出すかもしれないと期待するスイッチがものすごく入ってしまっています。
なぜ、スイッチが入るのか?
明確に書いていますね。
自分の不安な気持ちを解消したい。
そのために自分を変えるのではなく、息子を変えることで解消しようとする。
このことを続ける限り、この状態は100年かけても直りません。
次は、大森さんです。
大森さんの答えが私の考えと似ています。
「子供は外の世界に対して不安でならないのではないかと思います。
その不安を母親に話をしても分かってくれないと思っているのかもしれません。
母親は母親でこのままの状態でいることが不安なため、何かを変えていきたくて言わずにはいられないのではないかと思います。」
大人が自分の不安を解消するために、子供を変えようとする。
これはとてもおかしな話です。
大森さん自身、大森さんのお子さんはどうなのでしょうか?
ホンモノ共感を阻む最大要因の一つとは?
次は、同じ状況さんです。
「子供はうるさい親としか思ってない。
あなたのためと口では言ってても、自分の世間体や人の評価を気にして、早く登校してほしいだけとしらけてる。
親はとりあえず言ってるだけと分かっていつつ、口出しを止められないのは、自分はこんなに子供のために頑張っているという自己満足のため。
口出しをやめたら見捨てた、諦めたと息子に思われそうだから、今更やめるわけにはいかない。
我が家も全く同じ状況です。
この場面の父と母の考えが自分の中でせめぎ合ってて疲れています。
自分は世間体なんて一切気にしていないのに、なにかに負い目があって、つい余計な一言を言ってしまいます。
見守る=何も働きかけない=楽な方へ逃げるとなりそうで。
実際は上っ面だけの声がけが一番楽で向き合わずに逃げてるだけだともわかっています。
この母親がバカ親に見える、でも自分も同じことをしてる、それが苦しいです。」
この考察はちょっと深いですね。
口出しをやめられないのは、自分はこんなに頑張っているという自己満足のため、まさしくそうです。
この方自身の不安が、そのまま言葉に出ています。
「口出すのをやめたら、諦めたと思われそう。」
実際、息子さんは何も言っていないのですが、それがこの方の不安なのでしょう。
また同じ状況さんはこうも書いています。
「実際は上っ面だけの言葉がけが、一番楽で向き合わずに逃げてるだけだ」とわかっている。
上っ面だけの言葉がけで逃げて、子供を変えて逃げて、自分の不安から逃げる。
これは不登校が改善しない親に共通しています。
では、上っ面だけの言葉がけではなく、楽ではない、本当に子供と向き合うにはどうすればいいのか?
これに真剣に取り組んでみてください。
そして、もし取り組むなら、この問題を解く鍵が、同じ状況さんの言葉の中に書かれています。
それは何でしょうか?
それは、「諦める」「楽な方へ逃げる」です。
こう書いてあるということは、心の禁止令にがんじがらめになっているはずです。
「楽な方に行ってはいけない。逃げてはいけない。」
だから、楽な方に逃げようとする子供を見ようとすると、許せずに変えたくなるんです。
それは自分自身に対しても、当然、作用します。
作用すると、どうなるのか?
無意識に、厳しくて、しんどいやり方をこの人は選んでいいます。
「この楽になってはならない、逃げてはならない。
つまり自分に厳しくなければならない。」
これは、かなり多くの不登校の親御様の頭の中に無意識に禁止令として存在します。
これがあるので、その価値観と反する子供の行動を許せず、共感できないので、子供が不登校になったり、改善を導くことができないのです。
この問題は、不登校問題を扱う上では避けて通れません。
私も最重要課題と認識しており、魔法ことばベーシック講座の本講座では、ホンモノ共感の言葉がけのテクニックの次に、最重要テーマとして、禁止令の解除を行っています。
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ホンモノ共感を阻む最大要因の一つ「楽な方に逃げてはならない。」
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子供本位の言葉がけとは?
最後にケイトさんです。
「母は子どもへ自分が出来るだけの事を精一杯やってあげている、と自分自身を納得させるために声かけしている。
子どもの気持ちに寄り添った言葉ではなく自分本位の言葉であるため、子どもはそれを見抜いてゲンナリしているのだと思います。
少し前まで自分も全く似たような声かけをしていました。
子どもがどうしてほしいのか、どうしたいのか、考えれば、無理矢理何かをさせるような言葉は出てこない筈ですよね。」
ケイトさんはおそらく、その状況から抜け出し、子供本位の言葉がけが少しずつできるようになっているのでしょう。
この方の考えを見ると、お子様は間違いなく前進していると断言できます。
子供を動かそうとするのは、親の自己満足や自分の不安から逃れたいため、多くの方はそのように感じることもできないでしょう。
感じたくない方もいるかもしれません。
それはそれで結構だと思います。
しかし、自分の考え方がおかしいのはわかるが、変えることができない。
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ホンモノ共感とプラス言葉クイズ「兄妹間のトラブル」
お子さんに兄妹がいて、どちらかが不登校である場合、学校に行っている子供がこんなことを言い出すことがとても多いです。
「あいつ、ずるい。俺だって、学校行きたくないのに。」
「あいつ、ずるい。みんな勉強しているのに、昼間からゲームしている。」
かなりの愚痴を言い、お母さんに共感を求めてきます。
「俺も休みたい。休んでいいでしょう。」
こんなふうに言ってくることも多いです。
これに対して、あなたはどのようにホンモノ共感しますか?
兄妹間のトラブルに関しては、昼夜逆転やゲーム依存に次いで、かなり質問が多いものです。
このトラブルの解決ができれば、ほぼ同時にお子さんの不登校も解決します。
あなただったら、どのようにホンモノ共感するのかを考えて、ブログにコメントください。
次回10/24(水)にブログにコメントいただいたものに、私のホンモノ共感の考え方をお伝えします。ぜひこの機会を活用してください。
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。