こんにちは子供自信協会と不登校セラピーの新井てるかずです。
今日は、私の個人カウンセリングで子供の不登校が解決したMさんのインタビューの話をしたいと思います。
Mさんの娘は当時小学4年生でした。小4の10月から少しずつ学校を休み始め、11月に不登校になってしまいました。
お母さんはとてもやさしい方ですが、実はマイナス共感が全くできていませんでした。
あるとき娘さんは「ママになるのは苦手、妊娠したくない。」と言い出しました。
その言葉に対してお母さんは「へえ、そうなんだ。」とあっさり返答して、その後、娘さんのポジティブな言葉を拾いはじめ、共感に集中しました。
これ一見、共感しているように思えますが、娘さんの「苦手」「○○したくない」というネガティブな気持ちに全く共感できていません。
私の個人カウンセリングを受けて、お母さんはマイナス共感に気づきはじめて、「なんでママになりたくないの?」と娘さんに聞きました。
すると娘さんは「私みたいな大変な子が生まれたら困る。」と答えました。
お母さんはすかさず、「あなたは全然大変な子じゃないよ。宝物だよ。最高だよ。」と答えました。
これは一見、素晴らしい言葉に見えますが、プラス転換の典型例です。
マイナス共感に全くなっていない、やってはいけない言葉がけです。
実際、お母さんの「あなたは素晴らしい子だ。」という言葉を聞いた娘さんは「なんで?」と聞き返しました。
「あなたはとっても優しいし、弟、妹と楽しく遊んでくれるから。」とお母さんが答えると娘さんはこんなふうに言いました。
「あたしはいつもいじめられているんだよ。」
これを聞いたお母さんはまた同じような言葉を繰り返し、「あなたが生まれてきて本当に嬉しかった。」とプラス変換をしてしまったのです。
このお母さんはとても優しかったのですが、こうやって子供のネガティブな発言のすべてをポジティブなものに変換してしまっていたのです。
このポジティブ転換は、不登校の解決において、絶対にやってはいけないことです。
だから私は個人カウンセリングで、子供のネガティブな発言に対して、マイナス共感することを徹底的に指導させていただきました。
そうすると早速効果が表れ、1か月も経たないうちに「早くみんなに会いたい。学校に行きたい。」と娘さんが言い出し、放課後にある日突然、登校しました。
そこからお母さんの共感がうまくなり、ほぼ毎日安定に学校に行けるようになったのです。
それ以降も指導はさせていただきましたが、とてもとてもお母さんの共感がガラッと変わり、マイナス共感ができるようになりました。
同時に娘さんもマイナスのことを言わないようになり、小学5年生になってからは放送委員の副委員長に選出され、クラブ活動でも副委員長になったと聞いて、お母さんは驚いたそうです。
「不登校になる前よりも、積極的に学校活動に参加して楽しんでいるようで本当に嬉しい。」との言葉をお母さんから直接いただきました。
実はこのお母さん、ある日、娘さんが放送委員をやっている放送をこっそり学校の近くまでに聞きに行きました。
娘さんが可愛らしい声で放送しているのを聞いて、これまでのことを思い出して、涙がとまらなかったそうです。
その後、「数ヶ月前とは別人のように落ち着きました。本当にありがとうございました。」という言葉をお母さんからもらいました。
なぜ、不登校だった娘さんはこんなふうにがらっと変わることができたのか?
実は娘さんの変化で重要なことは、親御様がマイナス共感をしっかりと身につけたことです。
ほとんどの不登校の親御様は子供の言葉、特にネガティブな発言や「辛い、不安、嫌だ。」などのマイナスな気持ちを聞くことを避けたり、スルーしたりしがちです。
親御様ご自身がマイナスな気持ちに耐えられず、すぐにポジティブに変換しがちになるのです。
だからお子さんは不登校になってしまっているのです。
つまり不登校の原因はお子さんにはありません。
親御様のポジティブ変換のクセが、不登校の大きな原因になっています。
なぜ、親御様はすぐにポジティブ変換してしまうのか?
これについては、個々の状況によって、原因が複雑なので、私の個人カウンセリングで1人1人に合わせて、個別にお伝えしています。
原因がわかって、明確にポジティブ変換のクセをなおすことができれば、お子さんはたちどころに行動が変わります。
ここで重要なことは、子供のマイナス、ネガティブな発言に耐えられないというところです。
なぜ、耐えられないのか?その理由、原因は、魔法ことば講座、私の個人カウンセリングで、あなたにあてはめて、深く納得できるようにお話ししています。
もしMさんのように1か月以内に再登校という結果を手にしたいのであれば、特別に私の無料個別相談で、あなたの状況に合わせた現在の問題点と解決策をお伝えしますので、ご利用してみてくださいね。
【新井による無料個別相談(30分)】
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ホンモノ共感クイズ「市民プール」
前回のホンモノ共感クイズには3名の方から回答をいただきました。ありがとうございます。
みなさん、新顔ですね。
森田さんの言葉は典型的なプラス転換です。「行かない」というマイナスな言葉から目を背けています。
あやさんの最初の2行はいいですが、3行目からやはりプラス変換になっています。
Kenさんはいいですが、サッサと片付けているという感じがあります。
これでは深い会話にまったくならないですよね。
ここで大事なのはお母さんが「何としても子供を動かしたくなる」その不安やモヤモヤ、悲しみを深く理解しているかというところです。
この不安を理解した上で、子供の「行かない」というマイナスな言葉の裏にある、マイナスな気持ちに寄り添い、共感していくことで、深い会話になっていきます。
今回、ご回答いただいた3人とも、お母さんの不安をあまり理解していないように私にはみえます。
なぜ、プラス変換し、子供を動かそうとするのか?あなたならどう思いますか?
これは皆さんへの問いかけです。
不登校の子の親御様であれば、皆さんなにか原因が思い当たるはずです。
「子供をプラスにポジティブに動かしたい。」
表面的には子供のために見えますが、全て親御様ご自身のためです。
なぜ、親御様ご自身のためなのか?
その理由を一度、深く考えてみてくださいね。その上で動きたくない子供の気持ちに寄り添い、共感してあげてくださいね。
ホンモノ共感クイズ「通信制高校」
あなたのお子さんは高校生で、半分不登校です。
ある大学受験の予備校が開設した通信制高校に通っています。
お母さんはいつもその高校のことを「予備校、塾」と呼んでしまい、あるとき子供とこんなやりとりがありました。
子供
「あんなの高校じゃない。」
母親
「塾に行けなくても良いから、レポートを出すなどの最低限のことはして欲しい。そうしないと留年してしまうじゃない。」
子供
「やっぱり高校と思ってないだろう!何でそんなところに俺が行かなきゃ行けないんだ。」
母親
「悪かった、ごめんね。」
子供
「反省なんかしていないだろう。いつも言葉だけだ。」
この後、ものすごい衝突がおき、親子関係はさらに悪化しました。
ここで皆さんに質問です。
もしあなたなら、なぜこの高校のことを塾、予備校と呼んでしまうのでしょう?
もしこのような衝突が起きたら、どのように共感すればいいでしょうか?
あなたが考えるホンモノ共感の言葉がけを6/30(月)10:00までにブログにコメントしてください。
来週7/2(水)のブログで私が考えるホンモノ共感の言葉がけをお伝えしますので、この機会を活用して、不登校の改善に役立ててくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。